怪談実話 無惨百物語 はなさない (MF文庫ダ・ヴィンチ)
- KADOKAWA/メディアファクトリー (2014年6月24日発売)
本棚登録 : 52人
感想 : 4件
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- Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040667942
作品紹介・あらすじ
「書いたら死ぬ」という話を書いてデビューした男・黒木あるじ。あくまでも"怖さ"を追求する新世代のトップランナーが、百話を厳選執筆する。盛り場の居酒屋で、タクシーの車内で、昼下がりの商店で、闇夜の怪談会で、丹念に聞き集め、選りすぐった怪談実話の数々。誘われているのか、招かれているのか。やがて怪異は繋がり、はなれなくなる。では、百物語をはじめましょう-。
感想・レビュー・書評
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「あるじのはなし」
好きですね、良いです。
目次をつけてくれたらもっと良いです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「夢死」がほっこりしていていいですね。ほっこりという感じではないかもしれないけれど、当事者の人が悟った風でいるのがいいです。
「障子」の外国の方の、障子というのはユウレイを見るために昔の人が発明した、というのに感心。怖いもの見たさの極地ですね。
「添い寝」で行き過ぎた愛情に恐怖して、その結末に納得するも、やはり恐怖。
「止まない薬缶」にやっぱり生きている人間が一番怖いな、とありきたりな感想を思います。
「罵声」のように天罰なのかわからないけど、断罪のような怪談は、少々スカッとします。9割ぐらいは怖さだけども。
「物語の夜」から「あるじのはなし」までの流れが唐突でびっくり。急に講談のような話し言葉になるのだもの。あの語りは好みだけれど、とにかくびっくり。
「あるじのはなし」は語り慣れてますね。亀の甲より年の功とはよく言ったものです。
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