怪談実話 無惨百物語 はなさない (MF文庫ダ・ヴィンチ)

著者 :
  • KADOKAWA/メディアファクトリー
4.13
  • (2)
  • (5)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 52
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040667942

作品紹介・あらすじ

「書いたら死ぬ」という話を書いてデビューした男・黒木あるじ。あくまでも"怖さ"を追求する新世代のトップランナーが、百話を厳選執筆する。盛り場の居酒屋で、タクシーの車内で、昼下がりの商店で、闇夜の怪談会で、丹念に聞き集め、選りすぐった怪談実話の数々。誘われているのか、招かれているのか。やがて怪異は繋がり、はなれなくなる。では、百物語をはじめましょう-。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  「あるじのはなし」
     好きですね、良いです。
     目次をつけてくれたらもっと良いです。

  • 「夢死」がほっこりしていていいですね。ほっこりという感じではないかもしれないけれど、当事者の人が悟った風でいるのがいいです。
    「障子」の外国の方の、障子というのはユウレイを見るために昔の人が発明した、というのに感心。怖いもの見たさの極地ですね。
    「添い寝」で行き過ぎた愛情に恐怖して、その結末に納得するも、やはり恐怖。
    「止まない薬缶」にやっぱり生きている人間が一番怖いな、とありきたりな感想を思います。
    「罵声」のように天罰なのかわからないけど、断罪のような怪談は、少々スカッとします。9割ぐらいは怖さだけども。

    「物語の夜」から「あるじのはなし」までの流れが唐突でびっくり。急に講談のような話し言葉になるのだもの。あの語りは好みだけれど、とにかくびっくり。
    「あるじのはなし」は語り慣れてますね。亀の甲より年の功とはよく言ったものです。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

黒木あるじ(くろき・あるじ)
怪談作家・小説家。二〇一〇年に『怪談実話 震』でデビュー。著書に『黒木魔奇録』(竹書房怪談文庫)、『全国怪談オトリヨセ』(KADOKAWA)、『掃除屋 プロレス始末伝』『小説 ノイズ』(集英社文庫)など。近著に『山形怪談』(竹書房怪談文庫)。

「2023年 『呪物怪談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

黒木あるじの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×