離婚してもいいですか? (メディアファクトリーのコミックエッセイ)

著者 :
  • KADOKAWA/メディアファクトリー
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040669717

作品紹介・あらすじ

結婚9年め、2児の母。夫は中小企業のサラリーマン。見かけはいたって平和な普通の家族。だけど・・・「離婚」 その2文字が浮かばない日はありません。その思いに、主人公が向き合う姿を描きます。

感想・レビュー・書評

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  • <そこ>に行けばどんな夢も叶うらしい。
    いいね~
    行ってみたいなぁ。

    だから誰もが行きたがるけど
    とても遥かな世界。

    ガンダーラ、
    あぁ、ガンダーラ、どこにあるのかなぁ?

    例えば
    今いる場所が『ガンダーラ』なら
    もう探す必要はないのだけれど
    めちゃめちゃ離婚したがっているこの本の主人公の女性の居場所(家庭)は
    『ガンダーラ』ではない、と信じきっている。
    旦那と別れ、
    幼い二人の子供たちを連れて
    出て行った先にこそ『ガンダーラ』はあるはず!
    もう、出たい、
    出て行きたい!
    と、泣いている。

    お釈迦様は
    大きな手のひらで女性の頭を撫でてあげる事は
    できるけど
    『ガンダーラ』がどこにあるか?
    の問いには決して答えない。

    この女性に幸あれ。

  • 日経のHPに「主婦が共感しているマンガ」という紹介があり、40のおっさんが手に取るのは躊躇われたが、どうしても気になって買ってしまった。
    靴下を丸めたまま洗濯機に入れる、怒ると顔が変わる、子供と遊んでやっている、子供に何かあれば母親の仕事と思う、仕事をして稼いでいるんだという上から目線……大半が自分と重なり涙が出た。
    仕事で気を使っているんだから家では好きにさせてよ、と知らず知らずに思っていた気がする。話もあまりしてないし。反省。
    夫婦間だけでなく、上司としても、友人としても知らず知らずのうちに相手のことを考えないようになっていないか、自分を省みたい。

  • 笑笑とにかくうちの旦那がこの本を横目で見つつ、うっすら怯えてなんだか優しい今日この頃。

    飾っておこうかな。この本。笑!!!!

    内容はなぁ、こう言う奥さんが一番怖いよなぁ、、、きっと、熟年離婚で突然言い出す感じだろうなぁ、、、

    いや、わたしも決していい妻ではないんだが。このわからないように生活してうまく生活回してる奥さんって、ほんとに旦那さんにとってみたら、晴天の霹靂だろうなぁ。

    いや、もう少し言おうよ。

    とか思う反面、子どもたちもこのサイズだけだろうな、、、離婚を踏みとどまる理由になるのは。。。

    どこの夫婦もきっと色々あるだろうけども、生活っていう場所ではまぁいいのかなーなんて思ったりします。楽で弱みを握れる立場が一番動きやすいと思うのはわたしだけなのかな?

    まだほんとに旦那が好きで。って人も稀におりますが、ほんといるんだよね。笑

    え!そんなに!?なんで!?

    ってツッコミたくなるくらい旦那さんが好きな奥さん!!!日本にどのくらいの割合でいるんだろう。そんなことをふと思うわたしでした。

  • あまりにもありそうな話で、ため息が出るばかり。経済的に対等じゃないところが問題の根源なんだけど、働き続けるのもイバラの道だったりする。そう思うとなんだか腹が立ってきたぞ。

  • 奥さんのいる人はいちど読んでみるといいのでは。読後感は決していいものではないだろうが…
    男の人は結婚すると”気を許せる場所”として家庭を設定してしまうのだろうな。外で気を使っているので家でくらい楽にさせろ、といった感じか。だから、思ったことは同じことだろうが何回もいうし、何も考えてないから(人間は自己中心的なものだから)上から目線の発言ばかりになるし、好き勝手にパソコンかちゃかちゃして次はテレビ、となるんだろう。そうやって存在を無視されるから奥さんは傷つく。
    実家にいたときは親に気を使わなければならなかったはずなので、はじめて自分の”王国”ができたわけだ。その”王国”というのが奥さんや子供の犠牲によってなりたっている、場合によってはとても迷惑な幻想である、ということに気がついていないのが問題なんだろう。
    人は文字通りひとりでは生きていけない。どんなときでも最低限の社会性を発揮しないといけない。きちんと身につければ、そんなに苦労しなくても社会性のある行動はできるし、それが高度に身についている人を「紳士」といって尊ぶのではないか。当然、家庭の中だって必要な社会性があるはずだ。それを家庭においては発揮しなくていい、という勘違いが、この旦那が(自戒もこめて)根本的に気づかなくはならないことなんだと思う。

  • 色々とすれ違い切ないと思った。最後の展開は意外でした、後イラストが可愛かったのが良かったです。

  • とても気持ちがわかり、自分の事のようだった。どうしようもない八方塞がり。行動すること…それはものすごく勇気が要り、子供の将来を左右すると考えてしまう。それは古い考えなのだろうか?

  • かつて私も同じように悩んだ時もあった。
    その頃は辛くて、しかも専業主婦。他のみんなはとても幸せそうに見えて…
    子どもたちがいるから、自分が我慢すれば…
    まあ、ダンナも同じように不満を持ち我慢もしていたんだろうけどね。
    子どもたちも大きくなった今、好きな仕事にも就けて、別れたければいつでも別れられるって思えるようになり、楽になった。
    この主人公は職場に話を聞いてくれる先輩ママさんたちがいるのが救いだよね。
    私も辛い時、ただただ私の愚痴を聞いてくれる友だちがいたのが救いだった。
    今の恐怖は、ダンナが定年して家にずっといるようになることだわー

  • 夫婦間のもやもやの可視化。

  • 夫が主たる家計の収入を担い、妻が主に家事をする。そんな家庭での夫の立場は脆いもの。ご飯作ってくれない、洗濯してくれないですぐに困ってしまう。怒鳴ろうが暴れようがやってくれなければどうにもならない。子供を巻き込んで出て行かれる前にちょっとはメッセージが欲しいもの…夫婦の関係は千組千様。円満が続くもの、別れるもの、どちらかの我慢で成り立つもの。それぞれの事情も千差万別。しかも時間とともに変わっていく。ありそうだけどやっぱりないストーリー。ないはずだがありがちなシチュエーション。考えるきっかけを楽しめればよい。

  • 一つのエピソードを人に伝えたら、「たいしたことない」「かえってほほえましい」って言われて、自分でもそうだなと思うのはあるあるだと思う。
    決定的に手を挙げられたり、すごい借金してたり、不倫してたりは分かりやすく共感される。
    そういうのがなくても、一つ一つがたいしたことないエピソードだとしても、その繰り返しが嫌なんだ。長年の積み重ね。機嫌が良いときはうまくやれそうでも半端に希望を持った分、また打ちのめされて絶望を感じるのかもしれない。
     夫は自分勝手だし、主人公志保が今後どうするかは分からないけれど、夫側にも言いたいことはあるだろう。好きあって結婚しただろうに悲しいな。
     パート先の職場人間関係が和みになってるのは良かった。

  • なんというか。

    ひとは、
    誰しも、
    他人を羨み、
    自分に不満を持っているものなのでしょう。

    作者しかり、
    わたししかり。

    主人公の夫はクソだと思うけれど、
    二十代半ばで結婚し、
    二児をもうけ、
    パートと子育て。
    パート先の仲間にめぐまれ、
    子供に愛され。

    それってよくない?
    って、思ってしまうわたしが居る。

    お金がなくて選択肢がないのも、
    夫がモラハラなのも、
    かなり、嫌なことだけど、
    自分の選んだ相手と、
    自分の選んできた人生でしょ。

    環境は全く違うけれど、
    「自分の選んだ相手と、
    自分の選んできた人生」
    であることを、
    ちゃんと考えないとね。
    わたし。

  • 離婚する離婚しないで揺れ動いてるんだろうなと思った。周りの人も意外と暴力を受けてる、そういうのもまた「自分なんてまだマシ」と思わされちゃうんだろうな。

  • 図書館にて垣谷美雨さんの「もう別れてもいいですか」と間違えて予約してしまった本(笑)
    確かにいわゆる「あるある」なのですが、外から見たら些末な不満の堆積は、いくら愚痴っても同じあるある持ちの人にもわかってもらえない。そこで「そうだよね!マジムカつくよね!グーで殴りたくなるよ!全く!あんたの母親じゃねーんだっつーの!」と大袈裟に共感してくれる私の友達は貴重だったんだな(笑)大切にしよっと

  • あるある!と、思いました。
    で、25年たち
    自分は悪くないって考えてるうちは
    つらい
    と気付きました。
    この夫婦もそうだと思う!
    でも、いい職場の皆さんなのが、いいですね。

  • これの同タイトルで翔子の場合というのがあるけど、ほぼ同じストーリー。なぜ2冊も出す必要があるのか。それだけ共感を得られたってことか。そりゃ離婚家庭が増えるはずだ。つーか、結局結婚なんてしなくて良かったと思う。未婚者が増えるのも当たり前だわ。むしろこのご時世にまだ結婚する人がいるという方が驚きだよ。

  • 2019/8/29

  • 脱力気味なイラストながら共に生活するなかでのもやもやとした思いと葛藤がきちんと描かれていて秀逸

  • 共感ポイント多数。
    多分、多くの家庭であることなんだろうなぁと思う。
    だからと言って、これでいいのだろうか?
    再度、自分の家庭、夫とのパートナーシップも合わせて考えさせられた。
    作らなくていい悲劇を生まないためにも、奥さんも旦那さんも、相手のことを勉強し、コミュニケーションを勉強し、誠実に努力しないと、と思う。わかってくれないと嘆いていても解決しない。離婚しても幸せになるとは限らない。
    現実的な苦労は必ずある。
    一度はこの人と決めた人。決めたのは自分。
    よっぽど見込み違いの悪人だったら離婚はありだと思うが、そうでなかったら二人で成長するチャンスにしたい。

  • じんわりとしんどかったです。

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著者プロフィール

イラストレーター、漫画家。著作に『消えたママ友』『ママ友がこわい 子どもが同学年という小さな絶望』『離婚してもいいですか?』『離婚してもいいですか?翔子の場合』(KADOKAWA)など。 http://ameblo.jp/nohahiro/『野原広子のブログ』

「2023年 『赤い隣人~小さな泣き声が聞こえる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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