人魚姫の弟 (フルール文庫 ブルーライン)
- KADOKAWA/メディアファクトリー (2014年9月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040669861
感想・レビュー・書評
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WEBマガジン掲載作品。表題作は人魚姫、「輪」シリーズはヘンゼルとグレーテルを題材にしたBL童話でした。
「暴君竜」に引き続き笠井あゆみセンセとの最強タッグが、エロスばかりではなく童話らしいロマンティックな仕上がりにもなっていてステキでした。
「輪」シリーズは、ユリアスとテオの美形兄弟が酷い継母から逃れようとして青鬚の悪魔が棲む家に迷い込み、おいしそうな食事をうっかり食べてしまい…というドキドキ展開。
ユリアスの思い込みゆえの片恋に切なくさせられ、フェルナンのストレートな愛情に嬉しくなります。
フェルナンはとても好感度高い攻でした。
世間知らずなテオの初恋も甘くてよかったです。貞操の危機にはハラハラさせられたけど、そこへグッドタイミングで現れる王子…ってのはまさにおとぎ話の醍醐味。
お兄ちゃんたちのベッドを修理しなくちゃ!と考えたテオがとってもかわいかったです…w
表題作は、甘い雰囲気の中にも人魚姫の原作の、あの切なさが再現されていて引き込まれました。
すれ違いや誤解があっても二人の気持ちがブレることがなかったのがすごくよかったです。
童話では王子様は他のお姫様のことを好きになってしまいますが、ちゃんと真実に気づいてほしかったな~と切実に思っていたので、この展開にはほっとさせられました。
とは言え、二人とも愛の代償としていろんな苦難を強いられそれらを乗り越えています。
そんな中、どんなに酷い悪意に妨げられてもリトに一途だった王子はカッコよかったです!
めでたしめでたしの結末には、現実主義的にはツッコミはいりそうですが、なにしろおとぎばなしなので!
エロ的には人魚Hが新鮮でした…妄想しまくり。
イラストがほんとにきれいでぴったりで、作品を格上げしています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
童話ベースの話が二組。ヘンゼルとグレーテルの方もよかった。甘甘です弟のその後も読みたい。
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笠井さんの挿絵が麗しく、淫靡な童話の世界にぴったりでした♡
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おとぎ話ラブ。ハッピーエンドでよかった。テオの話の続きが読みたい。