鑑賞倶楽部 (フルール文庫 ブルーライン)
- KADOKAWA/メディアファクトリー (2015年6月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040676814
作品紹介・あらすじ
中学校時代のトラウマを引きずり、他人に触ることも触られることも嫌悪している一之瀬。見られて蔑まれることに快感を覚え、欲望を発散させるために通う会員制オナニークラブ「スティル」で、従業員の真崎と親しくなる。彼の冷ややかな眼差しの合間に見せる年下らしい可愛い表情に、やがて真崎の手に触れて欲しいという気持ちが抑えられなくなった一之瀬は、ある日「スティル」で自分のオナニーの相手に真崎を指名してしまい…?
感想・レビュー・書評
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webで読了後、書籍購入。デビュー作で多くの人に言われていた同じ言葉の繰り返しも、今回はほとんど目に付かない。三人称のような一人称も慣れれば読みやすく、主人公の心理描写がメインなのでオナクラという設定にも関わらず読んでいて純粋に恋愛だなーという印象が残った。ただ受の変化していく心境が丁寧に書かれすぎていて、まどろっこしいというか冗長。本編はもう少し短くてもいいのでは。あと全体的に台詞が芝居がかりすぎていて(特に受)イラっとした。webと書籍(あるいは一巡目と二巡目?)では結構、読後感が違うものだなと実感。読ませる勢いはある作家さんだとは思う。
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まず2人が出会う舞台の一ノ瀬の通っていた風俗について初めて知ったのでそこにびっくりしました。レーベルとして大人を意識しているのか、お酒、煙草、葉巻を嗜好品として嗜む2人が主人公でした。23歳の真崎はいろいろ事情があり大人になっちゃったんだと思いますが、早いなぁと感心…。そして大事なことだからか、何度も同じセリフが出てきました。2人とも結構重症なトラウマ持ちだったけど、切掛けがあると進展が早いわ〜。夜の街が似合う年下彼氏とイケメンのお話でした。