日の当たらない場所 (1) (フルールコミックス)
- KADOKAWA/メディアファクトリー (2016年8月17日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (162ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040684109
作品紹介・あらすじ
「あの後もここでお前を待ってたよ」
漁師の息子にもかかわらず、日光アレルギーで体の弱い寛也。
彼は密かに、小麦色の肌をした同級生・拓斗に恋心を抱いていた。
「どうして俺は歪(いびつ)に生まれついたんだろう」
後ろ暗い欲望を隠し、島を出て15年。
ゲイの友人達と起業した町おこしを企画する会社に、一本の電話が入る。
それは、忘れたくても忘れられない、
初恋の男・拓斗の声だった――…。
歳月を経て、互いの押し殺していた感情が
ぶつかりあうエロティックストーリー!
故郷の島の同級生×日光アレルギーの起業家
コミックス描きおろし「日の当たらない図書室」収録☆
感想・レビュー・書評
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高校時代、お互い家族との繋がりに問題を抱えており、その満たされない気持ちから近づいていく2人。
だけど、島という閉鎖的な空間ではなかなかお互いの気持ちが見えづらく進学とともに別々の道へ。
1人は島へ残り、もう1人は島外。
15年後仕事で島に戻ってきたことで再会し、過去のことも含め2人の距離が近づいていくが…。
お互いの持つ家族関係の問題や島という環境とかが折り混ざっているから、シリアスな雰囲気のストーリー。
島出身じゃないから想像でしかないけど、やっぱり閉ざされてたり人口が少ない分都会に比べて、異質な物、人、思考には排他的なところがあるんじゃないかなーと思う。それがどんなに素敵なものであっても。
2人の関係もだけど、親との関係も気になるな。
今後どうなっていくんだろ。
この作者さん、BLとTL?少女漫画?とでは名前を変えてるんですねー。
別人かと思ってた。
そういやひらがなか漢字かの違いだけだね。
というか、絵は一緒だね。
当たり前だけど(笑) -
静かな雰囲気と切なさがあふれたストーリー重視の作品。
本編が静かな雰囲気で進んでいくのですが、
描きおろしが息抜きになってて可愛いです! -
上京し起業した会社のもとにかつて恋していた同郷の友人、拓斗が故郷の町興しのために依頼を持ちかけてきたことをきっかけに調査も含め一時的に故郷の島に戻ることになった寛也。
日光アレルギーという特殊な体質故に元々島では浮いた存在だった上、島を一度出たこともあり寛也への風当たりは強く、まだまだ乗り越える課題は多い中、二人の関係は徐々に元に戻りやがてはもっと近くに寄って行きます。
まだまだこれからという話の部分で一巻は終わってしまっていますし、寛也だけでなく拓斗の方にも割と伏線が敷いてあるので続きが楽しみではあります。