騙し絵の牙

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著者 : 塩田武士
制作 : 大泉 洋 
  • KADOKAWA (2017年8月31日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040689043

騙し絵の牙の感想・レビュー・書評

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  • まさに、エンタテインメント小説のお手本のような!
    今、「なんか面白い本ない?」と聞かれたら、迷わずこれをお勧めしますわ、間違いなく。
    いやぁ、カルチャー誌の編集長、速水に心を持って行かれましたよ。
    あてがきされた某大泉洋が脳内で速水として語り、歌い、笑い、泣き、悩み、そして牙をむく。
    いろいろと身につまされる部分もあるけれど、それ以上に、速水の、一人の人間としての魅力にはまる。文芸への愛、そのゆるぎない一本の筋の「もう一つの意味」を知った時、彼の魅力は百万倍の輝きを増す。早く映像で観たい観たい!

  • 紙の本を愛する人、紙の雑誌を愛する人、本屋さんを愛する人全てに読んで欲しい。
    大泉さんモデルの編集長が担当する雑誌が廃刊になる。それを知り廃刊を阻止するため全力で頑張ると言う粗筋。
    ざっくり言えばそれだけだけど、紙の本を愛する自分には終始心痛い展開や描写、世間の本に対する価値観に涙が出そうになった。でも自分の興味のない物に対してなんて所詮そう言うものなんだろうと思う反面本当に紙の本に価値はないのか?と聞かれたら絶対そうではないと私は思う。
    少なくとも自分にはそうだった。
    苦しい時に救ってくれた本。
    勇気をくれた本、冒険したり、喜怒哀楽色々な本があって体験して。
    一度しかない人生だけど本を読むことで沢山の世界をみれて体験できる。
    だったら電子書籍でもいいんじゃない?と言う人も居るだろうけど、勿論それでもいい時はある。けど、電気や電波が届かない時に読めない小説は本当に自分にいつでも寄り添ってくれるのだろうか?
    気軽にパラリとめくる。それ一冊だけで電気も電波もいらない。
    それに電子書籍だけになったらサイン会は無くなるのだろうか…書店もなくなるのか?
    自分の大好きな本を胸に抱えてドキドキしながら待つ喜びも、憧れの作家さんを前に緊張する経験も無くなり、装丁の面白さを楽しむこともなく重さを感じることも、本を閉じた音も聞けない世の中がくる。
    なんて寂しくつまらない世の中なのだろう。
    出版界が生き残るためにも改革は必要だろう。
    それでも、どうか読書人が絶滅危惧種にならない世の中であってほしい。

  • 頭の中で大泉洋が動く動く。
    でも肝心の内容は期待ハズレだったかなー、策士の視点からだから、全然気がつけなくてそこは筆力なのだろうけど、全体として薄い気がする。

  • ‪塩田武士が大泉洋を“主演”に迎えた小説。出版業界を舞台に描かれる、時代に取り残されつつある働く男の物語。サラリーマンなら感情移入必至。連載小説で雑誌編集部というメタ構造も面白い。業界の描写とかリアルなんだろうなぁ。そしてラストで明かされるタイトルの意味!鮮やかで怖くて、でも爽快。‬

  • 何だか絶賛評ばかり聞こえてくるけど、私はダメだったなあ。いつ面白くなるのかと思って最後まで読んだが、気持ちがのらないままだった。出版業界の内輪話はひたすら重苦しく、会社内の駆け引き的な描写に気持ちがどんよりする。終盤の「転身」の意味合いがイマイチわからず、「生い立ち」部分は何だかとってつけたよう。

    しかしまあ、「本読み」の間で評判のいい小説にここまでネガティブな気持ちを持つなんて、自分の読み方が間違ってるのかしら、根性が歪んでるのかしら(その通りなんだけど)、と今さらなことを思ってしまった一冊だった。

    さらに言うと…、これは「あて書き」だそうだが、効果的だとは思えない。大泉洋のイメージがどうもピタッとこないし、かえってお話しに入り込めないような気がした。

  • いゃあ、面白かった!
    「本を読む楽しみ」を満喫させてもらいました。

    塩田武士さんの書かれる本に登場人物たちは
    いつも、どこにでもいるようで
    でも、結局はどこにもいない
    この物語には、この人物でなくては、
    に収斂されていくようです

    それにしても
    少し前までは「紙の本」とい言葉に
    多少の違和感を覚えていましたが、
    これからは、ますます
    「紙の本」という言い方が
    当たり前のことになっていくのでしょうね…

  • 大泉洋さんが頭の中で動いてました。
    紙の本好きだから、出版の世界のことは耳がいたいこと、胸がいたいことがたくさん書いてあった。その現実の中でどうしたら良いのか、著者自身の熱い想いが感じられた。前作の方がぐっと入れた気はするが、中盤以降は一気?
    映像化見てみたい。

  • 久々の一気読み。面白かったです。やったな、という感じ。目に物見せた、というところでしょうか。本当はこんなことしたくなかった、という叫びが聞こえてきそうです。思ったほど大泉洋さんは思い浮かびませんでした。古いと言われようと何があっても紙派です。私が主張しても意味はないですけど。

  • 紙の本の危機感を改めて思い知った。
    情報として何となくは知ってはいたけれど、具体的に書かれると焦る。
    現代の出版業界は危機にさらされ、そんなにも紙の本は売れないのか?
    そう言いつつ、この本を図書館で借りた私は何も返す言葉はありませんが…。

    大手出版社勤務の速水は月刊誌の編集長。
    フットワークが軽く、作家や部下から信頼も厚いだけではなく様々な分野での人脈も広い。
    その上頭の回転も早く口も巧い。
    こんな魅力的な速水は大泉洋さんにイメージがピッタリで、読みながら映像が浮かぶほど。
    最後まで大泉さん、もとい速水の隠れた「騙し絵」に騙され楽しませてもらった。
    けれど速水の根底にある軸・編集者魂だけは真実だと思う。
    そして世の中から紙の本が消えて無くならないよう願うばかりだ。

  • なんで表紙が大泉洋なん!?って思ったけど、大泉洋本人との共同企画により、主人公に俳優・大泉洋を「あてがき」したとのこと・・・おんもしろそう~~!!!w

    ・・・ってんで読んでみたところ、予感に違わず、めっちゃ面白かったです!(≧∇≦)♡

    会話とか、めっちゃ大泉洋だし!www
    んも~、たまりませんっ!!ww

    しかも、飄々としつつ、筋は通ってて、カッコいい!
    でもでも、タイトルは「騙し絵の牙」!

    なにかあるわ~、なにかあるわ~、これには絶対ウラがあるわ~・・・キターーー(゚∀゚)ーーー!!みたいなw

    あー、オモシロかったぁ~~!!!w
    さーて、誰に薦めようかな?、っとw

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騙し絵の牙の作品紹介

昭和最大の未解決事件「グリ森」をテーマに描いてから、約1年――。
『罪の声』塩田武士の最新刊は、大泉洋“主演小説”!
塩田武士×大泉洋
新しい<小説の形>がここに! そして最後は“大泉洋”に騙される!

芸能事務所、さらには大泉洋本人との共同企画により、主人公に俳優・大泉洋を「あてがき」して社会派長編小説を執筆。
2013年から構想開始し、プロット改稿を幾度となく重ね、取材・執筆すること約4年。雑誌『ダ・ヴィンチ』連載を経て、この度単行本化!

出版、映像、音楽……エンタメ業界は、スマホと「時間の奪い合い」になった。既存のエンタメ産業は、「過渡期」真っ只中である。
本作『騙し絵の牙』では、出版界のなかでも「レガシーメディア」と言われるようになった「雑誌」の編集部を物語の舞台に、業界全体を映し出して「エンタメ産業のうねり」を圧倒的リアル筆致で描く。
さらに、そんな窮屈な時代に風穴をあけるような、太陽のような明るさと才知に長けた主人公に、俳優・大泉洋をあてがきして物語を創作。実在の俳優と物語の主人公がリンクする、新しい読書体験に!

●痛いほど圧倒的リアリティ、ウィットに富んだ会話の応酬! 「小説のなか」で大泉洋が動く!●
大手出版社で雑誌編集長を務める速水。誰もが彼の言動に惹かれてしまう魅力的な男だ。
ある夜、上司の相沢から自身の雑誌の廃刊を匂わされたことをきっかけに、速水は組織に翻弄されていく。
すると次第に彼の異常なほどの“執念”が浮かび上がってきて……。
斜陽の一途を辿る出版界で牙を剥いた男が、業界全体にメスを入れる!
小説を愛するすべての読者へ贈る一冊。

騙し絵の牙のKindle版

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