いのちの車窓から

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著者 : 星野源
  • KADOKAWA (2017年3月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040690667

いのちの車窓からの感想・レビュー・書評

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  • びっくりした、こんなに面白いと思わなかった。半分ほどは既に「ダ・ヴィンチ」の連載で読んでいるというのに、購入して即一気読み。まとめて読むと、連載で読んだときとはまた別の感慨深さ。
    源ちゃんの優しさが波のようにひたひたと寄せてくる。クスッと笑ったり、うるっとしたり…静かな文章から垣間見える彼の温かい人柄に心掴まれっぱなしだ。やっぱり源ちゃんの文章、好きだわ~!音楽も芝居も勿論大好きだけど、源ちゃん沼にハマることになったきっかけは、エッセイだったな。文章もまた、唯一無二の表現力だと今回改めて思った。リリカルだけど、時にはユーモラスなオチもあって、風景や季節の描写が心地よく、お付き合いのある人気芸能人達とのエピソードも印象的で、何度も読み返したくなる不思議な魅力。物事の見方にしても、そんな視点があったとは!と、新たに気付かされることが本当にたくさんあった。
    この一年で大ブレイクし、正直言えばちょっと寂しいときもあったけれど…本書を読んで、多くの人が彼に魅了されるのもごもっとも、という気がした。ラジオを聴いてても思うけど、こんなに売れっ子になっても、決して遠い存在にはならない。彼を好きでよかったなぁと思う。カバーを外したら、ファンにはおなじみのあのキャラが…という遊び心もまた嬉しいのだ。すしおさんのイラストもかわいらしくて好きです。表紙のポーズは、「1」だよね。早くも次が楽しみになってしまうよ。
    ファンの欲目ではない、名エッセイ!是非ともこの本きっかけに、源ちゃんにハマって欲しい。

  • 友人が星野源を好きで、オススメしてくれた一冊。
    初めは芸能人であるからもっと私たちとはかけ離れた日常を書いていると思っていたが、私たちでも起こり得るような、明日には私が体験していそうな、そんな日常のように綴っていていたため、入り込みやすかった。

    【内容】
    好きなことをやること、好きなことをやるための環境を、整えることは、楽しく生きていくためには必要なことなんだと改めて思った。

    《文章》「何を見たのか、どんな風景を見て心が動いたのか、その心の動き方はどんな様子だったのか、そこから何を考えたのか。」就活にも活かしていけると思ったし、これから人と話すときに意識していきたいと思った。

    《人見知り》「どんな人間も一人であり、だからこそ人は手を取り、コミュニケーションを交わすのだ。」人と関わることが好きな私にもストンときた一言。というのも、私も一人を感じることはある。だからこそ、関わっていたいと思うからだなと思った。


    一つ一つの話が長くなくて、文章がポップでオシャレで飽きない。サクサクとリズムよく読める。だから好き。読んでいて情景を思い起こしやすいのも、サクサク読める要因なんだろうな。

  • 生きることの感謝、人との出会いへの感謝、あまり知り得ない芸能界が彼の目には日常で、それが友達の話でもするようにさらりと語られていて雑誌やテレビでは知り得ない雰囲気を味わえます。距離の近さがすごい。著者ならではの、他人や物事との距離感を感じられる文章がとてもポップでおしゃれです。
    そして、ずっと音楽に真摯に向き合ってきた様子が面白く切なく情緒豊かに描かれていて、感動しました。
    名曲出だしの誕生のエピソードが良かったです。
    読んでいると情景が思い起こしやすくて、あっという間に読めました。なんと言うか、とっても詩的なんですよね。
    これからも素敵なさまざまなお話、楽しみにしています。心の慰めになります。

  • 星野源さんを初めて知ったのは俳優さんとして(^-^)その後コントや歌手もやっている!?(゜゜;)そして本も出ているぞ( ゜o゜)と気になっていたら、図書館でこの本を発見(^^;)何でもできて凄い人だ!と思っていたけれど、思いのほか努力家で、誠実な親しみやすい人(゜▽゜*)そして、この本を読んだら、ますます大泉洋ちゃんが好きになった(*´ー`*)

  • 子ども時代や少年時代に感じていた
    孤独感とか屈折した思いに、
    おとなになることで上手に折り合いをつけた
    すてきな(変)人。

    人に対する視線があたたかく
    ほめられてないこちらまで心地よくなる。

    もっと日々の小さな出来事にも心を揺らし、
    人生を大切に生きなければ…という気持ちに
    させられる、良い本でした。

  • 2015年、いつ頃からだろう?気がつけば、有線で「SUN」がしつこいくらい流れていた。その年の大晦日。紅白で初めて、歌っている映像を観た。そして、年が明け、さらに「SUN」は流れ続ける。でも、聴いても聴いても、良さが分からない。
    2016年秋。新垣結衣のドラマの相手役が星野源と言うニュースを目にする。だが、星野源が誰だか分からない。でも、何となくドラマを見始め、「津崎平匡」に夢中になっていく。でも、あくまでも平匡さんが好きなのであって、星野源が好きになった訳ではないと思っていた。
    2016年も12月に入り、歌番組で「恋」を歌う姿を見かけるようになり、改めて歌詞の素晴らしさを知る。何て、率直な歌詞なんだろうと、星野源を見直す。
    でも、ドラマが終わり、やはり、そんなに星野源自体にはまってないことに気付く。
    だけど、病気を乗り越えて、頑張っている彼のエッセイは読んでみたかった。
    そこには、思ってた以上に誠実な人柄を感じた。
    自分も働けない時期を乗り越えて、仕事が出来る有り難みをしみじみ感じているので、彼の文章にはとても共感が持てる。
    その中で、一番共感したのが、新垣結衣のことを、「俳優」と記したこと。普通は女優さんと言う表現をしがちだが、彼は「俳優」と表現している。そこに、共演者に対してのリスペクトを凄く感じた。
    文筆家、星野源には程遠いけど、エッセイ風に感想を書いてみた。
    後から読み直したら、恥ずかしいかもしれない。
    これで星野源のファンになったかと言うと、やっぱりそうでもない。でも、誠実に仕事に取り組む姿は素直に応援していきたいと思う。

  • 「ダ・ヴィンチ」連載の書籍化。とても面白かった。
    仕事、プライベート、病気、生い立ち。知りたかった関心ごとがいろいろ語られていて、大満足の内容。「真田丸」「逃げ恥」の裏話、「恋」の創作秘話などは、特にうれしい。
    おだやかであたたかなイメージそのままのエッセイ。どれも読後感がよい。
    紅白の話はジーンときた。

  • 会社のひとがどこかで聞いた話として言っていたのだが、あんまりにもデキた人は、実は人間数回目なんだと。まだまだだなぁという人は、この人生が人間1回目なんだ、と思えばいいんだ、という面白い話があった。

    星野源のエッセイを読むとこの話を思い出す。
    とても俗っぽかったり、普通に感情やナルシシズムがあったりするんだけど、でも根底が暖かくて穏やか。病気も含め、ほんとうに色々色々あったのだとおもうのだけど、曲やエッセイ、演技に静かにその感情をぶつけている。そして、人が好きなのだなぁと思う。
    ※星野源の「人見知り」に関する考察はこのエッセイにもあったけど、ほんとにそうだなぁと実感します。

    エッセイも刊を重ねたためか、あるいは病気後で心もちがまた変わったからかわからないけど、余計なものが削ぎ落とされて文体も洗練されてきている気がする。ちょっと寂しくもあるけど、その変化すら車窓から眺める景色のように自然なものなのかなと感じます。

    星野源は、きっと人間数回目のターンだと思うのよね。
    今回もそう思えるエッセイでした。

  • 星野源がブレイクし始めた頃、
    『こんな素朴な青年が人気者になるなんて
    いい世の中になったなぁ』と
    バブルと呼ばれる青春時代を過ごしてきた私は
    心から感じ入ったものでした。
    しかし、しかし、、、
    この本を読んで私は初めて気付いたのです。
    星野源という男、ただの素朴な青年などではなかった!
    さりげなく書かれた文章の中から伝わってくる
    真実を見る目やユーモア、温かさは
    過去の深くて底知れぬ暗闇の中から生まれて来たものでした。
    そんな辛い時代を過ごして今、
    生きていることを心から楽しんでいるような星野源の文章を読んでいると
    日々巻き込まれる災難や辛いことも
    きっとこれもいい経験に変えられるはずと
    前を向ける気がしてくるのでした。

  • 「そして生活はつづく」「働く男」を読んでからこれを読むと、過去の作品よりも文章がものすごく面白く、そして心に響くものになっていて驚いた。笑える話、ほのぼのする話、ほのぼのと見せかけて深く心に響いてくる話などあったが、読みながら何度も涙が溢れてきた。嬉しい涙も悲しい涙も。彼の心の成長は自分と重なる部分が多く、過去の嫌な自分から完全に脱却している今の星野源を見ていると驚きと感心が入り混じった気持ちになり、まだ嫌な自分と戦っている身からすると神々しくも見える。でも何より一番の涙の原因は、今の星野源が幸せそうであるということ。純粋で内気な少年が今は沢山の人を幸せにして輝いていることがなぜか自分の子供のようにうれしく思えた。

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いのちの車窓からの作品紹介

星野源、エッセイ最新刊!

星野源が、雑誌『ダ・ヴィンチ』で2014年12月号より連載をスタートした、エッセイ「いのちの車窓から」に、書き下ろしを加えて単行本化。
ドラマ「逃げ恥」、「真田丸」、大ヒット曲「恋」に2度目の「紅白」出演と、怒涛の駆け上がりを見せた2年間の想い、経験、成長のすべてがここに。

星野源の面白さと、哲学と、精確さのすべてを注ぎ込んだ、誠意あふれるエッセイ集。

「人生は旅だというが、確かにそんな気もする。自分の体を機関車に喩えるなら、この車窓は存外面白い。」(本書「いのちの車窓から」より引用)

なお、装丁を吉田ユニ、カバー・挿絵イラストを『キルラキル』のキャラクターデザインもつとめた、すしおが手がけている。

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