表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬

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著者 : 若林正恭
  • KADOKAWA (2017年7月14日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040693163

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表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬の感想・レビュー・書評

  • p60
    自分の脳細胞がこの景色を自由に、正直に、感じている。
    今日からそれが3日間限定で許される。なぜなら、キューバに一人で来たからだ。


    人見知りでちょっと不機嫌で自意識過剰で出不精な若林さんが、キューバに行った5日間の紀行。
    あった出来事を、マジとかドツボとかほんとに話すような感じで訥々と書いていて、飾り気のない、ネタではない素が見られて良かった。謎の、会話形式というのか独り言とか感想が入ってくるのが良かった。
    キューバの空気が伝わってくるのには失敗してる気がするけど、若林さんの感想が真っ直ぐに伝わってきて良いエッセイ?だった。

  • 旅行記としてもエッセイとしても面白い。キューバに行きたくなる。キューバじゃなくても、自分が全く知らない国に行ってみたくなる。今いる場所から離れて自分の人生とか思想とか、見つめ直すのもいいなぁと思った。

  • オードリー・若林が休暇を利用しキューバに行く。
    現地で助けてくれる人がいてこそだな、と思った。
    語力がどのくらいかはあまり伝わってこず、自分でも行けるか、というのはなんともいえなかった。
    本で読んだから行ってみたい、と思って実行できる距離ではなく、でもキューバの歴史については調べてみた。

  • キューバの旅行記としても、エッセイとしても面白いが、ときおり表れる文章表現にはっとさせられる。◯◯はコンビニで買える、のくだりなど。

  • エッセイと旅行記の中間のような本でした。前作より読みやすいです。

    看板がない街に行ってみたかった若林。へーと思ってたら、タイムリーに「看板がないと元気が出ない」みたいなこと言ってた人がいて、世の中いろいろだなぁと思いました。

    前回も同じこと思ったけど、とても感受性豊かな人だなと思います。考え過ぎて生きにくそうだけど、中二病卒業したてだけど、この人の考えてることは面白い。
    個人的には、前作で彼が大人に成長する過程を読んだ上でこれを読む方が、より楽しめると思います。

    誰と会話してんだろうとよく分からないまま読み進めてたら、最後にやられました。全然興味なかったけど、これ読んだらいつかキューバ行ってみたいなと思いました。

  • 現代社会の問題に始まり、父の死との向き合いまで。文章は決してうまくないけれど、思いはぎっしり詰まっていた。キューバ旅行記というより…それだけでなく、気づきや彼の考えをまとめるものでもあったのかな。フットボールの番組でしか注目していなかったけれど、なかなかもがいて頑張っている人なんだなあと思いました。ruta21.5はうまくまとめましたね。

  • 若林さんが見たままのキューバが描かれていて、自分もキューバに行ったような感覚になりました。そしてネット社会の日本にはないところを持ったキューバに行ってみたくなりました。最後の父親の話は、自分の父と重なるところもありうるっときてしまいました。

  • ふつうにたのしく読み進んでいって、最後のところでエモい。それをどう感じるかで評価が分かれるのかなと思うけれど、私は好印象。
    他人に知られたくないようなことを本に書く人だとは思っていなかったので意外。

  • 一般的な旅行記からは逸脱したオードリー若林のキューバ旅行記。

    新自由主義を相対化するため、死んだ父親が行きたがっていたから、広告や看板のない世界を見るため、そんな風に色んな理由から、キューバ行きを決めた若林。

    かっこいい服を着たい、などと言った人間の自然な感情を丁寧に眺めることで、社会主義に資本主義・新自由主義が優った理由を考察するところなどが個人的にはハイライトだった。確かにそんなことは、高校生でも分かることだが、それが時々分かんなくなるのが逆に大人だと思う。

    キューバから帰ってくる若林の目には灰色の街東京は灰色ではなくなっていた。でも、またしばらくしたら、また色が失われてしまうだろう、とも。

    キューバのクラシックカーやカラフルな建物が見たくなった。

    「あぁ、めんどくさい」

  • オードリー・若林さんのキューバ旅行記。
    資本主義にどっぷり浸かった自分に、もし社会主義の国に生まれていたら…と考えさせてくれた。恥ずかしながら今までそういう想像をしたことがなかった。アミーゴ社会にも馴染めなそうだけれど、今の競争社会も正直生きづらいな…。
    それにしても、この会話文はなんだろうと思わせておいて、最後ずるい。

  • 自分が田舎に住みながら感じている東京への違和感を、東京育ち東京生まれの人も感じているのか、と驚いた。それは、競争であり、資本主義であり、「やりたいことやろうぜ!」への違和感。答えが得られたわけではないけれど、より明確に言葉になった。

  • 前著より読みやすかったように思う。
    相変わらず色々考えるゆえに生きづらそうという感じは受けるが、年齢を重ねて上手に本音や弱い所を出されているような気がする。
    家庭教師とは意外でしたが、そのぐらい本気で学べる意思、環境がうらやましくもあり。大人になると学びたくなる。
    最後の方のお父様のエピソードは不意を突かれて結構グッときた。

  • オードリーのオールナイトニッポンを友人から勧められてここ3年ほど聴いているのだけど、「ラジオでいつも変な事ばかり言っているあの人は、こんなことを考えているのか」という感じで読んでしまい、ちょっと気恥ずかしい感じで読み進めた。ちなみにこの本もその友人の勧めに背中を押されて読んだ。

    旅行記+エッセイのような内容で、ものすごくキューバに行ってみたくもなるし、こういうなにかを考えながらする一人旅をしてみたくなってくる。


    ラスト近くで明かされる、若林さんがキューバに行った本当の理由?裏の理由?については、知らないで読んだ方が良いので、気になってる人はレビューでネタバレを読む前に本を読んだほうがいいと思います。

    さらに、若林さん自身のキューバというフィルターを通した日本、というより東京論になっていてそこも面白い。
    だけど、彼が感じているという、この本の中で言う「新自由主義」への違和感は、少なからず共感できるのだけど、そこを端緒にするなら斜に構えずに「格差の拡大で切り捨てられる弱者はそのままでいいのか?」という話にまで言及すべきだったのでは?と思わなくもない。
    でもそんなところまでは元々求めてないし、やはり軽々しく語れる問題でもないだろうしなあ。

  • シンプルに面白かった。

  • ‪新自由主義へと傾く現代社会とは異なる国キューバへ、オードリー若林による旅エッセイ。単なる旅行記ではなく海外へ旅に出る理由の本質が描かれている。異国に行くことで見える自分自身と自分が住む社会。最後はじんわりくる。‬

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