遺産ゲーム

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 79
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040693170

作品紹介・あらすじ

バカだバカだと思ってた兄貴が、実は一番ヤバイ奴だった……! 狙うは、テレビに映る2億円。完全犯罪は完遂されるのか。原&英治のチンピラコンビ初お目見えの「別荘」含む7編の連作短編集。
カバーイラストはマンガ家のヨネダコウさん!

感想・レビュー・書評

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  • 漫才、コントのネタを書く人というのは常に人の心を掴み、どうやって笑わせようかということに向き合っている人である。著者ライセンス 藤原は笑わせることだけでなく、ハラハラするスリル、ワクワクする楽しさ、あるあるという共感、そして想定を超える驚きと笑いを同時に読者の心に与えてくれた。短編集だが、最後には繋がるという巧さ、そして、いつのまにか主人公が変わりいろんな視点がたのしめるという遊びも楽しめる。

  • 物語は一周回ります(笑)
    壮大なゲームが繰り広げられている感じですね。ヤクザの別荘で起きた謀反から始まり、ファミレスでの相席、マンションのゴミ集積所の放火、遺産相続の行方、バスハイジャックのヒッチハイク、アンティーク店の詐欺、最後に2億を手にするのは(笑)
    全く関連しそうもない点の出来事が実は一つの線になっていて、それを知るのは一人だけ(笑)
    世の中、知らない間に当事者になっていることもあるかも・・・

  • 続編、でないのかな?藤原さんの本、読みたい。


  • カジュアルに読めて
    まさに求めていた理想。

    伊坂幸太郎のような軽快さと
    木下半太のようなエンターテイメント性が
    あり、あっという間に読んでしまった。

    映像でも観たい。

  • ヨネダコウさんの華麗な表紙に一目惚れ。著者はライセンスのボケ担当藤原氏。もともとネタだったものを物語に仕上げたりしているようで、抜群のテンポと読み手の惹きつけ方を感じます。コントなら良くても物語としては少しえげつないかなと思うものもありましたが、それも味なのかもしれません。7つある短編が一つ一つすごく綺麗におちていてさすがネタを書く芸人さんは違うものだと感動しました。更にただの7つの台本の寄せ集めではなく、連作短編のひとつの物語として綺麗に成り立っているのがとても良かったです。読みやすくて楽しみました。

  • ライセンスの藤原さん著書。そして表紙がヨネダコウさんという。
    思わずクスッと笑える軽妙なタッチ。個々の短編集かと思いきや、最後の章で主要人物が総出演という構造。各章はショートコントぽくて面白く読んでたけどオチが中途半端だなと思ってたら、最後の話に繋げる前座だったのである。SM夫婦、相続クイズ、の話がネタとしておもしろい。構成もやや無理やり感はあるものの、読者を楽しませようとするエンターテイメント魂が随所に表れてて、とても好感触でした。しかし、会長の遺産が2億円って少なくない?

  • 芸人さんの本だったんだ!? 失礼ながら全然存じ上げない方だったので著者紹介でびっくりした。

    会話文が続くところがコントみたいで、でもノリが合わなくて序盤かなり苦痛だったんだけど「渋滞」はめっっっっっっっちゃ良かったな…先が気になった固唾を飲んで見守ってしまった。
    とか思ってたら最後の最後で全部つながったの、構成がすごい! 興奮してしまったわ。まさかSM夫婦まで繋がっていくとは〜!?

  • 短編があって最後繋がる面白かったです

  • ちょっと薄味な気がしたけどとりあえず他の本も読んでみたいと思った。

  • 面白かった!
    同じ芸人の又吉よりも読みやすくて私は好き。
    小説のジャンルが違うんだろうけど。
    良くできてた。

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著者プロフィール

1977年奈良県生まれ。96年、井本貴史とお笑いコンビ「ライセンス」を結成。第29回「NHK上方漫才コンテスト」優秀賞受賞。人気の月イチトークライブなど、舞台を中心に活動中。レギュラー番組に、読売テレビ「ワケあり!レッドゾーン 」など。

「2017年 『遺産ゲーム 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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