入り婿侍商い帖(二) 水運のゆくえ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040703152

作品紹介・あらすじ

旗本家次男の角次郎は縁あって米屋に入り婿した。米不作の中で仕入れを行うべく、水運盛んな関宿城下へ向かった角次郎だが、藩米横流しの濡れ衣で投獄されてしまう……。妻と心を通わせ、米屋を繁盛させる物語。

感想・レビュー・書評

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  • 縁あって旗本の次男だったが搗き米屋の婿となった角次郎。不作により米が手に入りにくくなっていて舅と共に頭を痛めていた。そんな時角次郎は仕入れの為に出かけた関宿で米の横流しの疑いをかけられ牢に入れられてしまう。
    悪どい米問屋との争いや、言葉を発する事ができず未だ打ち解けあっていない妻万起との関係など様々な問題が山積だが、持ち前の真面目さと剣の腕で活躍していく。

  • 2022.09.22

  • 頭を使って考えろ。なかったから帰りますでは、商人とはいえまい

  • 佐柄木屋は、なかなかなにしぶといですね。

  • 角次郎は、祖父の法事に妻と義父と出向いた。
    父も母も嬉しそうだ。
    小口の貧乏人にも、分け隔てなく米を融通するので、今では遠い場所からもわざわざ大黒屋に米を買いに来る人で、朝から列ができる毎日だ。
    このままでは、倉の米がつきてしまう。
    新しい仕入れ口を探さねば。

    菩提寺の改修に伴い、寺では広く寄付を募っている。
    菩提寺であることと、角次郎の気概に貸してくれることとなった。その金で野田へ再び向かう。

    そこでは、思うように量を購入できずに足を伸ばすと。

    闇米の事件の犯人と誤解され牢に入れられたりと今回も大変な角次郎。関藩の事件にも関わり大活躍の第2巻。

  • 第二弾
    新たに米を仕入れるために関宿藩領へ、闇米商いの連中に間違えられ投獄、義父と妻が窮状の助っ人に、身代わりに牢へ
    今回で勘定奉行親子は潰したが、背後の大物までは行き着かなかった!

  • 2017.10.22読了。善兵衛が山吹色のあれは、魔物です。と言ってるのを読んで今の魔物は札束で、きっともっと先には目に見えない電子マネーとかになっていくのだろうが、当時の現物の魔力はその輝きも相まってさぞ強かったのだろうなと思った。刀に付いてる小さい刃の小柄というのは読んで調べて初めて知った。にしても体術があるのって便利だなぁ!しかも免許皆伝の腕前。普通の商人だったらできなかったであろうことでも角次郎だからこそできた事が多々あるな。佐柄木屋と揉めてるから尚更色々役に立つ!アスタリスクとして×××が唐突に出てきたのは結構印象に残った。場面の転換の意味なのだろうが一般的には✳︎だ。でも物語のトーンに確かに✳︎は合わない。だから×なのか?今回も大詰めで大活躍だったお万季ははたから見たらただのリア充といえどまだ声が出るようになってないし、佐柄木屋との決着もつかなかったから物語は(三)に続くのかな?にしても我慢してる角次郎エライな。心は武士なんだな。1巻より表紙の絵やあらすじの文はいいと思う。ただ表紙に文字が多い。

  • シリーズ2です。

    今回は濡れ衣で投獄されて、婿入りした家族との心の通い合いあり、どんどん引き込まれてしまいました。
    それにしても、ひどい悪人がいるものです。
    主人公が最後には悪を懲らしめるとは分かってはいても、よくぞ切り抜けてくれたと喜んでしまいました。

  • 時代小説の、ミステリ。
    悪は懲らしめられるのだろうな、という安心感を持ちながらも、ページを繰る手を止められませんでした。

  • 2014年10月角川文庫刊。書下ろし。シリーズ2作め。商売敵の嫌がらせはある、殺人事件を目撃した妊婦を守ると、いくつもの問題を周りの人々との関係の中で解決していく様が見事で、夢中になります。

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著者プロフィール

1951年、東京生まれ。國學院大学文学部卒業。90年、『夜の道行』で第12回小説推理新人賞を受賞し、選考委員から“第二の藤沢周平”と賞賛される。以後、時代小説を中心に活躍中。「入り婿侍」シリーズは、評論家の縄田一男氏から「著者の新たな頂点」と絶賛を受けた近年の代表作。他の主なシリーズに「おれは一万石」「出世侍」など。

「2023年 『新・入り婿侍商い帖 お波津の婿(三)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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