- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040704401
作品紹介・あらすじ
吉原で開業する医師・宇田川光蘭。腕に遠島の刺青があり、遊女の医者として生活する変わり者だ。吉原で起こる事件の捜査を手伝い、時には奉行所に代わり悪を『捌く』。活殺自在の医師の活躍を描くシリーズ第二弾。
感想・レビュー・書評
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遊郭医光蘭 闇捌きシリーズの2作目
2015.03発行。字の大きさは…小。
共生、転ぶ、仇、斬首、秘密の5話。
吉原で遊郭医を営む宇田川光蘭は、花魁の病を治すかたわら、花魁の心を癒していく。
光蘭は、15年前に加賀で父・乾喜助が死の間際に、お前の母は別にいる、私はお前の親ではないと聞かされる。そして母の形見の筥迫を渡される。
その筥迫の奥から光九郎と書いた紙が見つかる。
そして公儀御庭番・阿修羅が「上様、やっと見つけました。光九郎様です」とつぶやく…、これはどういうことか。光蘭の出生の秘密が明らかにされるのか…。
第2作目が出て5年経ちますが、早く第3作目が出ますように…。
【共生】
花魁・桃奴が疱瘡に罹った、宇田川光蘭を訪ねて来た恩師・緒方洪庵と一緒に、桃奴の治療にあたる。桃奴が夢の中で小さい頃に見た「会津の姫小百合」を見たいという、光蘭は、八方手を尽くし姫小百合を探し出し、枕元に置くと…。
【転ぶ】
切支丹信徒の弥兵衛は、母が病気になったので売られた妹・胡蝶に金をせびりに来て、奉行所に捕まり拷問を掛けられる。吉原の闇を牛耳る西田楼の庄司甚五郎は、光蘭に弥兵衛の殺しを依頼するが断られ、奉行を脅すと…。
【仇】
花魁・桔梗は、夫婦で仇を追って旅の最中に路銀がつき、自らを吉原に売りその金で夫・清兵衛は、仇を追う旅を続ける。桔梗のもとに上がった客が、あろうことか仇の村山であった…、桔梗が殺されたあと清兵衛が吉原に訪ねて来る…。
【斬首】
御様御用(おためしごよう/刀の試し斬り役)を務める山田浅右衛門が作る薬・山田丸の偽物で吉原の女が2人死んだ。光蘭が調べていくと薬種問屋・金田屋が製造しいることが分かるが、奉行所の上と繋がっているため逮捕できない…。
【秘密】
光蘭は、15年ぶりに加賀藩の御正室・溶姫(やすひめ)と会うべく加賀藩上屋敷に潜入するが。そこで父・乾喜助を殺した加賀忍びを差配する四谷典膳と戦うこととなる。そのあと公儀御庭番・阿修羅が「上様、やっと見つけました。光九郎様です」とつぶやく…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリーズ2作目で、これから新展開、起承転結の承が佳境に入ってきたタイミングでもう何年もシリーズの続きが出てないことが分かった。よくある。
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結構面白っくって、今後の展開に期待してたが、終わってしまった?
続きが読みたかった‼️ -
出生の秘密が明かされるのかと思えば?まだまだかかりそうですね。
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土橋章宏 著「遊郭医(くるわい)光蘭 闇捌き(二)」、2015.3発行。共生、転ぶ、仇、斬首、秘密の5話。第4話斬首での宇多川光蘭と首切り山田浅右衛門の両雄の話は秀逸でした。第5話秘密は11代将軍徳川家斉53人の子のひとり、本郷加賀藩江戸上屋敷に住む溶姫(やすひめ)と光蘭の15年ぶりの逢瀬が叶うかどうか・・・。第5話を読む限り、第3巻に続くものと思われるが・・・。