香魅堂奇譚 (3) (富士見L文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/富士見書房
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本棚登録 : 77
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040707761

作品紹介・あらすじ

辰巳が学生時代に書いた論文を読んだ五十嵐から、研究の手伝い頼まれた辰巳。それは犬の嗅覚で人間を診断するという研究だった。そこで辰巳に執拗に吠えかかってきた犬・モリーは、死を予言するという犬で――?

感想・レビュー・書評

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  • なかなか感動の完結編。人から光背が出ているとか、死神が見えるとか、蛇が見えるとか、あるいは死のメロディーとかが出てくるのだが、匂いに結着させている辰巳が面白いよね。人々を死に誘うものが京都に溢れてきて、大変なことが起こりそうなのだが、その黒幕が意外な人物なのだ。辰巳や清風の高校時代の話が語られるのだが、これが物語の進展にえらく関係してくる。異端者や死、悟りといったものが結構物語の中で語られ、うーむと思わされる。さてさて、最後は大変なことになるのだが、それを打ち破るのは麻衣の愛というところかな。

  • あっさりと完結。結構好きだったのでさみしい。でも異端な人たちへの考え方の着地点が納得で、最後はほっとできる終わり方だった。

  • 悟りの話は興味深い。深みはないが、レーベル的にはちょうどいいと思う。話もきれいにまとまって大団円。

  • ほどよい巻数で終わって良かった。
    ラストの盛り上がりも、ハラハラ感、解決の一捻り感も楽しめた。
    辰巳に吠えたモリーの死の予言に対するはっきりした解明がなかったのが気になるかな?

  • 背ラベル:913.6-ハ-3

  • 2016年3月富士見L文庫刊。書下ろし。シリーズ3作目。完結編にふさわしく、オールキャスト勢揃い的なお話でした。ただ、事件のテーマ的なものとその進行が、ありふれていて、興味をそがれました。少し残念です。

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著者プロフィール

はねかわ まきと第25回前期ファンタジア大賞にて金賞を受賞。受賞作を改題・改稿した『心空管レトロアクタ』でデビュー。L文庫は本シリーズがはじめてとなる。

「2019年 『八雲京語り 宮廷に雲雀舞いいづる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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