蜘蛛ですが、なにか? 4 (カドカワBOOKS)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040720623

作品紹介・あらすじ

遂に魔物だらけの危険なエルロー大迷宮を脱出し、人間のいる世界へ! けれど地上で待ち受けていたのは、龍すら凌駕する蜘蛛種の女王、「私」の生みの母で……。マザーとの苛烈なる死闘を書き下ろした第四章開演!

感想・レビュー・書評

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  • 少しずつ真相に近づいていく感じ…面白いです。
    勢いがあるので、すごく軽快に読み進められます。

  • 「なろう系ラノベ」いわゆる異世界転生もののラノベです。 アニメは視聴済。
    ついに地上へと脱出をはたした蜘蛛子。 しかし、蜘蛛の呪縛は地上でも続いていた! 
    クイーンに続き、その上位存在が現れる。 
    転生者との遭遇もあり 次回に期待

  • ついに舞台は蜘蛛も人も外の世界へ。少しずつ明らかになる世界の様相とタイムライン。
    蜘蛛も人も、それぞれ違う時間軸ではあるが、大きな壁を突破して成長する様がこの4巻で描かれている。
    巻末にはこの時点(人の方基準)で明らかになっていることをまとめた待望の年表が掲載されている。

  • 【感想】
     「なろう」ではVS魔王ちゃんやマザーとの直接対決はなかったような記憶がある。その辺はこっちの方が盛り上がっていいかな。

    【一行目】
     見上げると、そこは見慣れた迷宮の天井はなく、どこまでも広がっている青い空。

    【内容】
    ・ついに大迷宮から出てきたら蜘蛛子。空が青い。
    ・ユーゴーのエルフの里襲撃を止めるため大迷宮に突入するシュンたち。
    ・マザーの精神体を攻撃する蜘蛛子に対しマザーは。ついにマザーとの対決が始まる。
    ・「D」によりこの世界のこと、状況が少しだけ明かされる。
    ・魔王ちゃん参戦。圧倒的戦力差に逃げ回る蜘蛛子。反撃なるか?

    ▼蜘蛛子についての簡単なメモ(なろう小説でだいぶ読んだ分も含む)

    ■あ行
    【アークタラテクト】蜘蛛子を邪魔に感じ始めたマザーが送り込んできた最初の刺客。地龍よりも強いかもしれないステータス。
    【アーグナー】魔王軍の第一軍団団長。質実剛健。若く見えるが先先代の魔王から使えている。能力、人格ともに魔王になっていてもおかしくないレベル。エルフと通じていた。
    【愛】転生者。エルフの里で保護されている。
    【アグノッチ】猿型魔物。復讐猿という呼び名通り仲間がやられたら集団で復讐にくる。そして絶対に諦めない。そのためには自分の命も惜しくない。蜘蛛子は非常に苦戦し一種のターニングポイントともなった。他の場所では人族の砦を落としたりしたこともある。その習性上、皆が避けたがるめんどくさい相手。
    【悪夢】とある蜘蛛の魔物のことをヒト族はそう呼ぶ。見ただけで恐怖を感じ悪夢に出てくるほどだがこちらから攻撃したり巣を焼いたりとかの手出しをしない限り攻撃してこない。どころか場合によっては命を助けてくれることもある。とある街の近くで信仰の対象になったり、とある戦場で敵味方かまわず虐殺を尽くしたりした。のち魔法の集中攻撃を受けて消滅したとされるが、案内人バスガスあたりは信じていない。
    【悪夢の残滓】「悪夢」消滅後エルロー大迷宮上層の一部に現れるようになった魔物。闘い方は悪夢とほぼ同じ。やはり手出しをしなければ自分から襲いかかったりしないが縦横に張り巡らされた糸に触れたり焼いたりすると有無を言わせず殺戮する。
    【アナ】シュンとスーの侍女。ハーフエルフの魔法使い。エルフの里では辛い立場だったもよう。
    【アラクネ】蜘蛛の進化のひとつ。人の上半身に蜘蛛の下半身という魔物。ただ、正統な進化の流れにはなく、特別な存在のようだ。蜘蛛子はとりあえずこれを目指す。
    【アラバ】地龍。蜘蛛子のトラウマになった龍。初期に出会い恐怖しか感じられなかった。いつかは乗り越えなくてはならないのだろう。
    【アリエル】蜘蛛子成長中の現魔王。オリジンタラテクト。最古の神獣。逃げきるか、いつか乗り越えねばならない相手と思われたが・・・
    【海】水龍がいるので渡れないらしい。空を飛んでいても撃ち落とされるとか。なので人間にとってはエルロー大迷宮の上層を抜ける方がまだましらしい。蜘蛛子はときどき水龍釣りを楽しむ。
    【漆原】→フェイ
    【エデ・サイネ】蜘蛛子の進化ルートのひとつ。ゾア・エレの次。腐食攻撃より強力な死滅の邪眼を持っているので普通は次に進化する前に死ぬ。
    【エルフの里】カサナガラ大陸にある結界に囲まれた地。ガラム大森林の中央部、東京二十三区くらいの広さがある。農業生産も行われておりひとつの国と言える。とても排他的だが転生者たちをかくまってくれている。
    【エルローゲネセブン】ナマズ型の火竜。蜘蛛子にとっては味がいいので常に狙われている。
    【エルローゲネレイブ】ウナギ型の火竜。蜘蛛子にとっては味がいいので常に狙われている。
    【エルロー大迷宮】蜘蛛子がこちらの世界で目覚めた場所。二つの大陸をつなぐ形になっている。上層、中層、下層に別れている。ウワサによると最下層というのもあるもよう。弱肉強食の世界。常に生命の危険に直面している代わりにかなり鍛えられる。
    【エルローバラギッシュ】ステータス的には地龍カグナやゲエレよりも強い蛇型の魔物。恐ろしく強くなった蜘蛛子が戦わずして逃げようとした相手だが、アラバはいともたやすく屠った。
    【オウツ国】エルロー大迷宮上層の大陸間交易ルートのこちら側の出入り口に当たる国。交易と通行税が主要な財源なので迷宮の魔物が増えるなどして危険になり通行が減ると困る。事実上レングザンド帝国の属国なのでそういうときは帝国に頼り魔物を間引くことになる。
    【大島叶多/おおしま・かなた】→カティナ
    【岡ちゃん】岡崎香奈美。生前は皆の担任。通称「岡ちゃん」。今はエルフのフィリメス・ハイフェナス。「ですぅ~」とかいう語尾を使う。とても強くすごく経験を経てきているようだ。いろいろ暗躍しているようだがもしかしたらシステム側と通じているのかもしれない。かつて担任していた生徒を探していたが山田俊輔たちを見つけた段階で一区切りしたようだ。不明者はあと二人。そのうちの一人が蜘蛛子だろう。
    【荻原健一】転生前はサッカー部員。人懐っこい。
    【鬼】→ラース

    ■か行
    【カグナ】地龍。上層、中層に敵がいなくなったほど強化された蜘蛛子でも負け逃げしたほど強い。防御力特振りでほとんどの物理攻撃は効かないし状態異常耐性を含む耐性も多く持ちなおかつ高速回復がありふつうにやってたんでは蜘蛛子の攻撃はほぼ通らない。
    【カサナガラ大陸】人族の国が数多くある。
    【カティナ】転生前の名は大島叶多。性別の変わった転生者という珍しいパターン。転生前はシュン=山田俊輔の友人だった。転生後は貴族の令嬢カルナティア・セリ・アナバルド、愛称カティナ。
    【カラー】魔族の学校でソフィアの友人になった少年。公爵家の坊っちゃん。チャラいところがあるが熱さもある。ワルドのライバル的存在。
    【乾燥クリクタの実】蜘蛛子が転生して以来最初に食べた甘いもの。大感激。MPを少し回復できる。
    【鑑定】スキル。人族の間ではクズスキルとされていたが魔物界では非常に頼りになる。ただしそこそこのレベルになってから。
    【教皇】神言教の教皇。いろいろわかっていていろいろやっているらしい。
    【恐怖を齎す者】蜘蛛子がゲットした称号。相手に恐怖を与える。「威圧」というスキルもおまけで付いてくる上にオフにすることができない。「隠密」のスキルも帳消しにされる。そのせいで食事に事欠く始末。
    【京也】山田俊輔と大島叶多が生前特に親しかった友人。行方不明。いつかどこかでたぶん敵っぽく出てくるんでは? とか想像してたが・・・
    【禁忌】謎のスキル。蜘蛛子はレベル10のカンストになることを警戒していた。そしてやはりカンストすることがひとつのターニングポイントとなる。
    【草間】転生者。忍者のスキルが高い。
    【櫛谷麻香/くしたに・あさか】転生者。エルフの里に保護されるまでは冒険者をやってた。田川とは幼馴染みで交際中。
    【工藤沙智】転生前はクラス委員長。岡ちゃんに拉致られた被害者だという感覚。
    【久美】転生者。エルフの里で保護されている。
    【蜘蛛子(仮)】主人公。今のところ名前はないが仮に「蜘蛛子」としておこう。人間関係を厭う女子高生だったが転生した今は蜘蛛。転生前はゲーム三昧でスピード極振りのキャラを使っていた。蜘蛛子パートは面白いが人族パートはちょっと鬱陶しいかもしれない。
    【蜘蛛子の進化】スモールレッサータラテクト→スモールタラテクト→スモール・ポイズン・タラテクト→ゾア・エレ→エデ・サイネ→…→ザナ・ホロワ→…→アラクネ→???
    【グレータータラテクト】アークタラテクトの手前の蜘蛛型モンスター。龍に匹敵する実力を持つ。
    【クレベア】シュンとスーの侍女。元騎士で筋骨隆々。
    【グローリア】エルフの里の最終兵器?
    【黒ちゃん】全身黒い鎧の男。目だけが赤い。魔王軍第九軍団長。黒ちゃんの不始末の尻拭いのため魔王が戦争を起こしたらしい。本名ギュリエディストディエスだそうでシステム側のキャラのようだ。蜘蛛子はギュリギュリちゃんと呼んでいる。わりと正しい人で紳士的。いつも愚痴をこぼしてる。おそらく魔王より強い。
    【ゲエレ】地龍。スピードタイプ。カグナと仲良く? 一緒にいるところを蜘蛛子が目撃したことがある。
    【ゴイエフ】エルロー大迷宮の案内人。
    【小暮直史】蜘蛛子のクラスメート。すでに死亡? 泣き虫だった。
    【コゴウ】魔王軍の第三軍団長。巨漢だが戦争したくない穏健派。

    ■さ行
    【サーナトリア】魔王軍の第二軍団長。バルトの幼馴染みの淫魔。魔王に反乱したい。
    【サイリス】シュンの兄。第一王妃の息子で第一王子。いつも仏頂面で仕事のみに没頭している。小者。シュンは苦手としている。
    【桜崎一成】蜘蛛子のクラスメート。すでに死亡? 夏目(ユーゴー)のストッパー役だった。惜しい人を亡くした。
    【笹島京也】→京也
    【ザナ・ホロワ】蜘蛛子の進化ルートのひとつ。歴史上初、唯一無二のユニークモンスターとなった。「不死」のスキルや「覇者」の称号による「状態異常無効」などを得る。これに進化したことで蜘蛛子は神話級のモンスターとなった。
    【サリエーラ国】女神教を信ずる数少ない国。女神とはサリエルのことかと。吸血鬼のスキルを持つ子どもに興味を抱いた蜘蛛子がしばらく近くに滞在した街がある。
    【サリエル】たぶん管理者かそれに近い一人。
    【猿軍団】→アグノッチ
    【シヴィ】魔族の学校でソフィアの友人になった。男爵家の息子で成り上がったばかりなので家をつぶさないために強さを求めている。
    【ジグリス】魔族の学校の教師。ソフィアと親しくなる。
    【ジスカン】ユリウスパーティーの一人。もと凄腕の冒険者で経験豊富。若さの目立つパーティー内では兄貴役。
    【慈悲】スキルのひとつ。死者を蘇生させることが可能な禁断のスキル。シュンが得ている。
    【シュン】人族サイドの主人公。転生前の名は山田俊輔。ごく一般的な冴えない高校生だった。転生後はアナレイト王国の第四王子シュレイン・ザガン・アナレイト、通称シュン。世界が争いにあふれていて醜いのが悲しいと感じている。個人的にぼくも今の世界に対してそう思ってるかな。人族パートは蜘蛛子パートのたぶん十年後くらいと思われる。蜘蛛子はフライング気味に転移したそうだ。
    【白ちゃん】魔王軍第十軍団長。本名「白織(しらおり)」。魔王の配下というよりもシステム寄りの協力者という感じか。無口。勇者を一瞬で塵にした。
    【神言教】スキルを得たりレベルアップしたときなんかに聞こえてくる「神の声(仮)」自体を信仰している連中。不安がいっぱいだったり孤独だったりするとあれにすらすがりたくなるらしい。
    【スー】シュンのこちらの世界での腹違いの妹。ほぼ同じ時期に生まれた。母は王の正妃。極度のブラコンでシュンに近寄る女に敵意を隠さない。
    【スキル】さまざまな便利能力。最終進化した蜘蛛子はいくつかのスキルを失うことになりけっこう不便だったりする。ある意味弱体化?
    【スキルポイント】他の転生者はスキルポイントを10万ほど持って生まれてきたが、蜘蛛子は100ポイントしか持っていなかった。何故? そのなけなしのポイントを蜘蛛子は、人間界で役立たずと言われている「鑑定」を取得するのに使ってしまった。
    【聖アレイウス教国】宗教国家のようだ。聖女が国の象徴。
    【聖女】聖アレイウス教国の象徴。勇者と行動を共にすることが決められている。
    【セラス】ソフィアの母。街のトップの妻。
    【ゾア・エレ】蜘蛛子の進化ルートのひとつ。腐食攻撃という自爆スキルを持っており普通は次に進化する前に死ぬ。
    【ソフィア・ケレン】元根岸彰子。「リホ子(リアルホラー子)」と呼ばれていた不気味な女子高生だったらしい。劣等感にさいなまれていた。転生後は吸血鬼。赤ん坊の頃蜘蛛子が命を助けたことがある。蜘蛛子が最初に出会った元クラスメートということになる。後に魔王軍で「お嬢様」とか「姫」とか呼ばれている。白のことを「ご主人様」と呼ぶ。

    ■た行
    【田川邦彦】転生者。エルフの里に保護されるまでは冒険者をやってた。櫛谷とは幼馴染みで交際中。
    【ダスティン】管理者かそれに近い一人。教皇のことらしい。
    【ダズドルディア大陸】レングザンド帝国などがあるカサナガラ大陸とは別の大陸。エルロー大迷宮でつながっている。
    【D】システムを作って提供した存在らしい。今は部外者だが見物がてらちょっとケアしてる感じか。自称「邪神」。初邂逅(声だけ)時には蜘蛛子では手も足も出ない差がある別次元の存在。娯楽のために蜘蛛子(たち)を観察しているらしい。「黒ちゃん」と思われる存在よりも上位のようだ。最初の会話で蜘蛛子は日本在住と推理した。
    【卵】→フェイ
    【ダラド】魔王軍の第四軍団長。
    【地龍】なぜか地龍たちは武士道精神にあふれている。
    【手鞠川】転生者。エルフの里で保護されている。拐われて里に連れてこられたらしい。
    【転移】蜘蛛子の魔王アリエルに対するほぼ唯一のアドバンテージ。
    【転生者】とある高校のとあるクラスの全員が死に、こちらの世界に転移した。教師も含め二十五人がこちらに来たが、生徒が二十五人だったので一人足りないもよう。
    【天の声(仮)】スキルアップしたりレベルアップしたりしたときに聞こえてくる謎の声。巷ではこれを崇拝する宗教があるそうな。

    ■な行
    【夏目健吾】→ユーゴー
    【七大罪スキル】とても強力なスキル。ただし「禁忌」のレベルが上がってしまう。傲慢、怠惰を蜘蛛子が、憤怒はラースが、色欲はユーゴーが持つ。強欲、嫉妬、暴食は誰かもってたっけ?
    【ニタラ】伯爵家の坊っちゃん。魔族の学校でソフィアの友人になった。
    【人形蜘蛛】魔王アリエルの手駒。人型の人形の中に小さな蜘蛛がいて操っている。主に六本の腕に装備した武器で闘うがステータス的にマザーの半分くらいの強さで一体だけでも蜘蛛子よりはるかに格上なのが十体いた。さすがに大量生産はできないようだがそこそこの量産は可能なようだ。
    【根岸彰子】→ソフィア・ケレン

    ■は行
    【ハイリンス】ユリウスの幼馴染みで盾役。パーティーメンバーの一人。
    【バグラグラッチ】アノグラッチの進化形だがあの粘着質な連携はしないらしい。そのおかけで蜘蛛子は救われた。
    【バスガス】エルロー大迷宮の案内人。ゴイエフの父。
    【長谷部結花/はせべ・ゆいか】→ユーリン
    【蜂軍団】→フィンジゴアット
    【林康太】蜘蛛子のクラスメート。すでに死亡? 卓球部でラケットを持つとテンションが上がる。
    【バルト】魔王の側近。苦労人。魔王に反発を感じてはいるが彼我の実力差がわかるていどには冷静で、逆らうことができない。
    【ヒュウイ】魔王軍第六軍団長。童顔。
    【フィト】地龍。アラバと同じくバランス型だがアラバをオールラウンダーとするならばフィトは器用貧乏。とはいえ龍なのでとても強い。
    【フィンジゴアット】集団で蜘蛛子を攻撃し危機に陥らせた。後に仕返しされた。
    【ブイリムス】魔獣使い。いわゆるテイマーというやつか。ロナントと一緒に蜘蛛子と遭遇したヤツかもしれない。
    【フィリメス】→岡ちゃん
    【フィンジゴアット】蜂型魔物。集団で襲ってくるので危険。初期に遭遇し身体に穴を開けられ超苦戦した。かなり強くなった蜘蛛子の背後を取れる隠密性。「隠密」のスキルも持ってないのに。上位種族(女王蜂?)としてジェネラルフィンジゴアットがいる。
    【フェイ】フェイルーン、愛称フェイと名付けられた。実は転生者で漆原。転生者ゆえに竜でありながら龍に匹敵する強さ。かつて若葉にいじめ的な嫌がらせをしていた。若葉は相手にしていなかった。地竜。後に光竜になる。光竜のスキルで人型になれるようになった。質量に変化はないが重力操作で人間並みの重さになることも可能。エルロー大迷宮から卵を人間が持ち出そうとしていたものを蜘蛛子が食べようと思って保護し、後にシュンの手に渡り孵化した。
    【不死】蜘蛛子がザナ・ホロワに進化したときに手に入れたスキル。ゲームバランスを壊すレベル。
    【ブロウ】魔王軍の第七軍団長。バルトの弟。気性は荒く魔王のことが気にくわない。
    【平進高校】とある事故で一クラス全滅し全員が転生者になった学校。
    【ホーキン】ユリウスパーティーの一人。もと盗賊(義賊)。
    【ポティマス・ハァイフェナス】エルフの長。岡ちゃんのこちらの世界での親のようだ。神言教と敵対しているもよう。いろいろわかっていていろいろやっているらしい。信用できない。単行本では第三巻で首だけになってたみたいやけど原作でそんなシーンあったっけ?

    ■ま行
    【マーキング】一度マーキングした相手はどこにいてもわかる。叡智の効果のひとつ。
    【マイホーム】巣をつくる蜘蛛は危険だそうで人族が見つけたら即焼かれる。蜘蛛子のマイホームも焼かれ自分の糸で作った布を奪われた。その布は後々いろいろあってシュンの手に渡る。
    【魔王】圧倒的に強い。現在の魔王は魔族とか人間とかどうでもよく、システム側の存在な感じ。あるいはシステムを破壊したい感じ。能力的に元は蜘蛛だったようだ。ほとんどの読者が当初は蜘蛛子の未来の姿かもしれないと考えたのではなかろうか?
    【マザー】蜘蛛子たちの親。おそらくクイーンタラテクトで世界に五体しかいないとされている神話クラスの魔物の一体。蜘蛛族のひとつの頂点(もう一方向頂点があるようだ)。戦争に投入されたクイーンタラテクトの一体は人族最強レベルの砦を軽く滅ぼした。そいつすら諸般の事情で本来の実力が出せていなかったもよう。歴史上人類が倒したクイーンタラテクトは一体だけで、それも当時の勇者が軍団を率いようやく相討ちに持ち込めたらしい。
    【魔族】人族と争っているが見た目は人族とまったく同じ。そして能力的にはかなり上。ロナントにとっては人も魔族も目くそ鼻くそレベルの大差ない存在。
    【迷宮病】光が射し込まない迷宮のストレスで精神的におかしくなっていく。
    【メラゾフィス】魔王軍の第四軍団長。「姫」のお付き?

    ■や行
    【ヤーナ】ユーリンとペアの聖女。虫嫌いで、暗いところも嫌い。エルロー大迷宮なんて鬼門中の鬼門。
    【山田俊輔】→シュン
    【ユーゴー】転生前の名は夏目健吾。クラスメートの中では男子の中心人物だった。今はレングザンド帝国の王太子で次期剣帝候補のユーゴー・バン・レングザンド。壊れかけている。人族サイドのラスボスとなるか? とも思われたが・・・意外にザコでしたな。
    【勇者】人間の中ではとても強い。今代の勇者はユリウス。
    【ユーリン】転生前の名は長谷部結花。可もなし不可もなしといった感じの女子だったが今は次期聖女候補でユーリーン・ウレンという名。神言教の使徒で、ことあれば入信の勧誘をする。本当に信じてるのかどうかはわからんが。
    【ユリウス】山田俊輔のこちらの世界での兄。第三王妃の息子でシュンとは実の兄弟で仲はよい。アナレイト王国の第二王子。今代の勇者。勇者としては強くも弱くもないレベルだが人間の中ではけた違いに強い。子どもの頃戦場で蜘蛛子と出会っており後にロナントに師事した。
    【ユリウスのパーティー】ユリウス(勇者にして王家の第二王子)、ヤーナ(勇者とペアになる聖女)、ハイリンス(盾の騎士で公爵家の次男でユリウスの幼馴染み)、ジスカン(もと凄腕の冒険者で経験豊富)、ホーキン(元義賊)の五人。

    ■ら行
    【ラース】魔王軍第八軍団長。鬼。転生者。誰のことでしょう。転生後は元ラズラズ。忿怒を持つ。
    【リホ子】→ソフィア
    【竜】天然自然の魔物の中では最強レベル。
    【龍】竜とはけた違いの強さ。竜がレベルアップして龍になれるのかどうかは不明。おそらく無理なんじゃなかろうか? 龍はすべて個体名を持っておりそれぞれ姿かたちも異なるようだから。どうやら管理者が管理しているレベルの存在のようだ。
    【レイガー・バン・レングザンド】剣神と呼ばれた男。先代の剣帝、王。
    【レストン】シュンの兄。第二王妃の息子でアナレイト王国の第三王子。気さくな、いい人。
    【レングザンド帝国】カサナガラ大陸の人族最大の国で魔族領土と接しており力こそ全てという感じの国家。
    【レンド】火龍。龍と竜では大違いでかなり強化された蜘蛛子にとってもはるか格上の存在だったが逃げることさえできずそのまま戦闘に突入。蜘蛛子が最初に勝った龍種となった。
    【ロナント】人族最高と言われる大魔法使い。気ままな性格。蜘蛛子の力に魅了される。

    ■わ行
    【若葉姫色/わかば・ひいろ】転生者。すでに死亡? 超美少女。無口だが存在感あり、かつ運動オンチだったところがむしろポイント高し。どーみても重要人物的な名前しといて「こいつはもう死んでいる」はないわー。
    【ワルド・K・アトモス】魔族の公爵家の息子。しっかりしている。ソフィアと同じ歳。

  • マザーああああ。魔獣同士の戦いは余計なものが無くて清々しく本当に素晴らしい。人間パートが増えてきて、次は魔獣対決をいつ読めるのか、妙な心配をしています。

  • マジかー、そうかー、時間の経過がまぁなんかあれだと思ってたけどそういうことかー、そうか、そうなのかー!

    ついにマザーが動いてあれもこれも動き出して、ちょっとのんびりレベル上げサバイバルストーリーじゃなくなってきたぞ、これは。

    という緊迫の四巻でした。

  • とうとうマザー倒した!!
    新しいステージへの幕開けなのかな。
    とうとう出会ったしね。
    時間軸についてはあー、やっぱりだよねーと
    ちゃんとピースがハマった感じ(^O^)
    このまま次に行くぞ♩

  • マザー、ウウウウー(うろ覚え)とQUEENの曲が流れた4巻。傀儡の人形蜘蛛も倒し、魔王との追いかけっ子を制し(現状)、マザーを倒した蜘蛛子ちゃん。つうか、あなた、過去の騎士、食ったんかい!悪食!さてさて、エルフの長と魔王との確執って深くね?次から魔王軍VSエルフ軍かー

  • 対マザー戦。色々とチートながら面白い設定が出てきて楽しい。Dから転生事情を聞かされる蜘蛛子。人間転生組の話が多いので、中弛み感は否めないが、まあ、あとあとの伏線となるんかとさっくり読み進めた。で、人間側の話で出てくるのが魔王軍、魔王とか白とかソフィアだが、蜘蛛子が魔王になってほしいがこの魔王ではなさげ。最初はリホ子が蜘蛛子かとも思わされたが、最後にソフィアと蜘蛛子の邂逅でソフィアが誰かわかる。おもろい。

  • 思惑の意図が交差する、彼女たちの巣の上に言葉は乗らない。

    誇りとは何か? その問いと答えを教えてくれた地龍アラバに続き、はじまりの相手マザーと戦い、決着となる第四巻です。
    魂は自前と言えども現世であまりにも脆弱な肉体を提供してくれやがった、あまりにも強大な母。
    真の意味で自由になるためにも、主人公は彼女の支配を断ち切ろうと裏技を用いて攻めつつ、逃げ回ります。え?

    つまり、正攻法では絶対に勝てない敵相手には毒(比喩)を盛ってから逃げ回れということで、戦法自体は一巻からの延長線にあったりします。
    勝負が成り立つまでステータスを伸ばそうにも、敵はこっちの成長を悠長に待ってくれやしませんし。脅威が育つ前に全力で叩き潰しに来るに決まっています。

    手駒を用いて包囲網を張りつつ自身も大怪獣もかくやな地形を激変させる大追撃に出るマザー、この辺映画か!? うわああああああ、って初見でなりましたもの。
    そして、御大将自らにもご出陣願うということで、満を持して蜘蛛の頂点にして最強の個たる「魔王」本編出演です。
    加えて、今後まさかのレギュラー格に昇格する人形蜘蛛の大動員、彼女たちも小回りの利く動きで主人公を攻め立てます。

    これら三種の、性質が異なる敵が同時並行で襲い掛かってくる最大の危機にあって、主人公は敵を分断しつつの各個撃破を狙います。
    逆説的ですが、ここまで真っ向勝負を強いられてきた主人公も、逆境を強いられる中であっても危ない橋を避けて立ち回ることができるようになったということになります。
    地力をつけるというのは何もステータスだけではなく、機知にもあてはまるということです。

    スキルとはつまり「何が出来るか?」という能力の可視化に他なりません。
    けれど、出来ることは字面だけとは限らないのですよ。
    ここまではスキルの組み合わせで勝ってきた主人公はスキルの文面に留まらず、そこから読み取れない柔軟な発想からえげつないハメ技をいくつも開発します。

    神の目からすれば、ゲームの駒に過ぎないキャラクターがプレイヤーとして動き出したわけでそりゃあ嬉しいでしょうね。主人公は気づきましたが、この「人生」ならぬ「蜘蛛生」、強くならないと詰むのはもちろん、その先を目指さないともいけないんです。

    さて、S編も情報を握る先生がすべてではないですが語ってくれたことで、いよいよ情報が出揃ってきました。
    何者かの思惑は未だにヴェールを被ったかのように隠れていますが、本編とのリンクもとうとう明らかにされました。巻末では年表も公開されました。ソフィアをはじめキャラデザが一気に公開され、人間成分がようやく補給されました。

    読者の多くはここに来て、見えているのに見えていないネタバレを踏まされていた気分を味わっているのではないでしょうか? しかも、年表は起きたことの羅列に過ぎないわけです。
    予想を組み立ててきた読者の方々はパズルのピースがハマる快感を感じつつも、これからも予想外の展開にハメられる驚愕を楽しんでいただけるかなと思ったり、そうでなかったり。

    とはいえ、そろそろ主人公が誰か? 何を目指しているのかの輪郭が見えてきた頃合いですが、一応の解答は次なる五巻をお待ちください。そこも物語の転回点でありますので。
    時に、そろそろ主人公も安心モードに入って、生来のお気楽な性格が表に出だし、逆の意味でハラハラし出した読者の皆さま。
    ご安心ください、心配しなくても主人公を輝かせる晴れ舞台=逆境は向こうから勝手にやってきます。成長の喜びはまだまだ残されています。

    一体何度、絶望を見ましたか?
    ここ書籍において「マザー」は間違いなく成長の糧であると同時に「殺すべき親」であり、「言葉なき師」でありました。主人公が瀬戸際において何を学び取ったかについて、ここで語るは無粋でしょう。
    無言を貫くという意味では似た者母娘でしたが、今度こそ世界に飛び出す主人公は無口ではいられません。心は雄弁というのは置いといて、その口で何を語るのかは今も気になって仕方がありません。
    けれど同時に、戦場において言葉というものは不要なのかもしれない。それでこそ伝わるものもあるのかもしれないと、そんなことを思ったりもしたのです。

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著者プロフィール

小説投稿サイト「小説家になろう」に2015年5月より『蜘蛛ですが、なにか?』を投稿開始。初投稿作品だったが一躍人気作になり、本作で書籍化デビュー。アニメ化も決定しており、WEB版はPV数4億6000万を超えるヒット作となっている。(2019年9月現在)

「2022年 『蜘蛛ですが、なにか? 16 短編小説小冊子付き特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

馬場翁の作品

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