僕が恋したカフカな彼女 (富士見L文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 175
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040721613

作品紹介・あらすじ

「何、この誤字脱字だらけのダブンは」架能風香への恋文は見事に散った。フランツ・カフカを敬愛する彼女にふさわしい男になるため、深海楓は急遽小説家を志す。そして彼女の洞察力を目の当たりにすることになる――

感想・レビュー・書評

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  • カフカの作品というと、『変身』ぐらいしか知らなかったです…。
    カフカの色んな作品をベースに繰り広げられていく物語は面白かったです!
    こんな作品もあるのかーと、少しずつカフカの作品を興味を持っていきました!

    ラブレターを添削で返された日にはもう立ち直れないですよね…
    それでも果敢に挑んでいくのはすごいことです!
    自分に余程の自信がないと出来ないですよね~
    2人の会話や徐々に変化していく関係性が読んでて、面白かったです!

  • カフカを下地にしたラブコメディ。章が変わった時、文章がずいぶん変わった気がしましたが、モチーフ的にもストーリー的にも意図してだと思います。 カフカも変身を呼んだ程度だったので、『城』などを読んでから再読したい作品です。

  • 02/06/2018 読了。

    図書館から。

  • カフカ中毒の女の子を好きになってしまった高校生の話。キャラがアレな感じなのはL文庫だからかなの?内容がどうこうというより、森作品の面白さとでもいいましょうか…。嫌いじゃない。

  • カフカは随分前に短編集を読んだ記憶があるがそれ以降は手にしていない。
    この物語はカフカの作品を基盤においているのでカフカを読んでいるとまた面白味が違うのかなと思う。

    この作者はポオだったりカフカだったり、あるときは童話や絵画だったりと、いろいろな要素を捩じ込んでくる。元ネタを知るきっかけとしては、いいかもしれない。

  • カフカの解釈を上手いこと物語に嵌め込んでいた。強引な感じもなく、ストーリー作りの巧みさが光る。まぁ、カフカは読んだことないし、読む予定もないですが。

  • え?黒猫と付き人が2回登場してるって?気が付かなかった!どこどこ?2度読みしちゃうじゃない。それはさて置き、謎解きメインのストーリーと言うより楓と風香のラブストーリーですね。楓の一所懸命さが青春を感じさせます。それでも第4話には驚いたな。こう来るとはだれも思わないよ~。

  • ヘルメットに芋虫に拷問具…カフカがモチーフなだけあって、そこで起こる事件も真相もシュールで不条理。
    怪物率の様などこかファンタジーめいてる訳じゃなくて現代の高校生達のはずなのに主人公楓とヒロイン風香のキャラクターもどこか浮世離れしていて、それがまた世界観のシュールさに拍車をかけている。
    楓は中学時代の内に恋愛に飽いて天然を詐称している様だけど、意外とリアルに天然で奥手で、でもそこがいい。
    読み終わる頃には章間に挟まれる断章のせいで、カフカに火夫禍の当て字の幻が…。

    某公園で初々しさを醸し出してる大人のカップルはいつも蚊に噛まれまくっているんだろうか、なんて余計な心配をしてしまった。

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著者プロフィール

1979年、静岡県浜松市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。日本大学大学院芸術学研究科博士前期課程修了。ライターとして漫画脚本などを手掛けながら小説の執筆活動を続け、『黒猫の遊歩あるいは美学講義』で第1回アガサ・クリスティー賞を受賞(早川書房刊)。同作は続刊も刊行され、「黒猫シリーズ」として人気を博している。ほか、『名無しの蝶は、まだ酔わない』(角川書店)の「花酔いロジックシリーズ」、『ホテル・モーリス』(講談社)、『偽恋愛小説家』(朝日新聞出版)、『かぜまち美術館の謎便り』(新潮社)などがある。

「2021年 『使徒の聖域』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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