ひよっこ家族の朝ごはん お父さんとアサリのうどん (富士見L文庫)
- KADOKAWA (2017年5月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040722887
作品紹介・あらすじ
無精な俺が、毎朝慣れない料理を頑張るのには理由がある。それはミチルと約束したから。兄さんの遺したおしゃまな一人娘ミチルと、バイト暮らしの売れない小説家の俺。半人前な二人が、朝ごはんでつながる家族物語。
感想・レビュー・書評
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バイト暮らしのしがない小説家の皐月。
突然兄の葉月が亡くなり、一人娘のミチルちゃんと出会う。
そしてミチルちゃんと暮らす事に。
おしゃまで可愛いミチルちゃん。
手料理じゃないとなかなか食べてくれず、今まで料理をした事なかった皐月は四苦八苦しながら、まずは朝ごはんから頑張る事に。
皐月の母は厳しいけど、他の登場人物はみんな優しくてありがたい存在。
だけどミチルちゃんは、葉月とお母さんは帰ってくると信じてるし、ミチルちゃんには秘密もあって・・・
「ごめやす」とか「ほんふほ」とかミチル語録も可愛い。
結構面白いお話しでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
浅蜊を使った「ガマゴリうどん」、美味しそうでした!食べてみたいです!ミチルちゃんの「ホンフホ」とか「ごめやす」というのがとても可愛かったです!
ミチルちゃんの聞かせた物語も素敵でした!きちんと改めて読みたいです! -
皐月のやっていることが場当たり的なので、ハラハラしっぱなしになって楽しめなかったです。ミチルを大切に思っているのは分かるけど、本人が子供過ぎて不安で仕方ない。
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ちょっと安易じゃないかと思う。
それは童話なの?それで伝わるの?
それが子供だましであるというのは、恐らくこの本のテーマでもあるのだろうからいいんだけど、それにしては言葉の使い方とか表現とか、子供に合わせられてない気がするよ。
そういう物語をそのまま子供に語ったのか、語るときは子供に合わせたのかは分からないけど…。
保育園ぐらいに通う子供だから、こんな物語が理解できるわけがないと思うのは、私が子供を甘く見ちゃってるのかもしれないけど…それにしても、大人向けじゃない?
そもそもミチルさんの言動自体が大人っぽ過ぎる感もあります。
それは、そうならざるを得ない家庭環境だったということを表現しているのかもしれません。
なにより、そのやり方で好き嫌いって克服できるのかな…。
全部食わず嫌いに過ぎなかった、「皐月さんが作った朝食を一緒に食べる」という場がなによりの薬だったということなのかな。
あと、悠人くんの「男だもん」はきっと余計ですよ。そこに性別を入れることを肯定しちゃうと、また別のコンプレックスを植え付けることになっちゃうよ。 -
バイトで食いつなぐ売れない小説家の主人公。
兄が死んで、彼の一人娘を引き取る事に。
可愛いけれど、好き嫌いが激しいお年頃。
これをどうにか誤魔化して騙して食べさせているのが
ほんわかしていて、家族だな、と思います。
が、娘の言葉の端々に、あれ? と思うものが。
これは確実に…と思っていたら、やはり、な落ち。
それでも、可愛いと思う気持ちは確かにあって
育って芽吹いたのです。
作中に出てくる食べ物がおいしそうでたまりません。
うっかり想像してしまったら、恐ろしいことに。
そもそも朝ごはんからしてあれですが。
読んで初めて知りましたが、おかゆと雑炊の違い。
てっきり色々野菜が入ったものが、雑炊、だと
思ってました。