農業男子とマドモアゼル イチゴと恋の実らせ方 (富士見L文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 94
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040724713

作品紹介・あらすじ

男も職もなく30歳を迎えた恵里菜。いっそ永久就職……と婚活ツアーに参加すると、一人のイケメン農業男子が! しかし――「スローライフって、農業舐めてんの?」怒りと勢いで長野への移住を決めた恵里菜だが!?

感想・レビュー・書評

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  • この作家さん、異世界でカフェを開店しましたではお料理を。その作品では野菜づくりを描いてます。こういうしっかりお仕事している話、好きです。

  • 三十路の女性が東京から長野に移住し、年下イケメンの指導の下で農業を始めるお話

    付き合っていた彼には振られ、契約社員の契約更新はされず30歳を迎える早瀬恵里菜
    旅行気分で参加した長野の田舎での婚活バスツアーには年下イケメンの農業男子がいたが、農業=スローライフという安易な発言に「農業舐めてんの?」と返される
    絶対にマッチングしないだろうと思って記名必須の相手候補に名前を書いたら、何故かマッチング
    渡された連絡先には固定電話の番号と「おとなしく都会にいたら?」の文字
    婚活の体験とは別に、結局長野に移住して農業をしようと決意した早瀬さん
    しかし、現地に行ってみると、手配された農業アドバイザーが実は……


    農業=スローライフと安易な発言の早瀬さんも軽率ではあるけど、義理で出席した婚活パーティーとは言え、その態度はどうかと思うよ、吉川くん
    そりゃぁまぁ、私自身も実体験ではなく知識としてだけだけど、農業は大変だと知ってはいるので気持ちはわからないでもないけどさ
    初期投資、ランニングコスト、重労働、売上の保証がない、生活スタイルが限定されるとか、何より経営的にねぇ……

    作中でも、土地の検査、作付け野菜の選定と区分け、長期計画など、放棄地の畑地化マニュアルかのように丁寧に描かれていて
    農業の様子や実態がわかりやすく伝わってくるのは良いと思う
    農作業の人員確保の難しさとか、朝作業の意味とか、灌水の利用によるコストカットとかも農家あるあるでしょうね

    あと早瀬さん、悪いことは言わないから、畑地の借地契約は結んでおいたほうがいいと思う
    どんなに少額でもいいから金銭を払ってな……
    まぁ、そのへんの緩さが田舎文化なんだけど、トラブルの内容も田舎独特のものが予想されるのでね
    本来は吉川くんが指摘してあげればいいんだろうけど、すぐに逃げ出すと思っているから言わないんでしょうね
    あと、メタ的にそんな展開は予定にないということかなー


    大まかに言えば、出会いが最悪だけど徐々にお互いを理解して最後はアレな感じの定番恋愛ものなんだけど
    フィクション特有の大げさな展開にはなっていないところがよい
    読んでいて安心感がある

    早瀬さんも吉川くんも本質的には善人だからなんだろうね
    その分、ストーリーのアップダウンがないというのもデメリットではあるんだけどね……

    仁香の存在が今後どうなるかあたりが恋愛要素の鍵なのかとも思ったけど
    既に振られたという事だし、仁香も早瀬さんの応援モードになっているようなので、どうなるんでしょうね?


    あと、古賀さん
    典型的な世間知らずの田舎の公務員ですねぇ……
    ふるさと納税の是非はともかくとして、いくら素人でももうちょっと考えましょうよ
    その反面、早瀬さんの指摘は適切で良いと思う
    田舎特有の噂の伝達の早さと味方の演出もいいですねぇ

    恋の予感というか認識で終わっているところもシリーズの導入としてはいいですね
    とりあえず、続きも読む

  • 軽く読めて面白かったです

  • まだ何も始まらない…!

  • 結婚への希望が破れて、職も失った主人公の恵里菜。心機一転?東京から長野に移住して農業を。
    農業のアドバイザーは、婚活ツアーでお互いに悪印象だった吉川くん。

    無愛想なのに熱心に教えてくれる吉川くんと、意外と農業に食らいついていく恵里菜。

    女の子が仕事を通じて成長、変化していく話は好きです。

  • さくっと読めるだけでなく
    農業の専門的な内容も少し出てきて
    恋愛だけに傾倒していないから好感持てました。

    逃げてきたわけじゃないし
    中途半端に移住を決めたわけでもないことは
    一生懸命がんばる早瀬から伝わるし
    年下の吉川に対して敬語を使うのも
    農業の師匠という意識があってのことだと
    勝手に推測してますます好感度が上がりました。

    続きが出たのか出るのか
    まだまだお話は続く気配。
    次も必ず買いますよ!

  • 【図書館】三十路ヒロインが年齢を気にしすぎててイラッとした。周りの若い子が年下だからって、彼らに若い人が町に来てくれてよかったと言われても、自分より若い子に言われてもねなんて考えてるし。農業を始めたきっかけはちと不純でも、それを継続できてるのはすごいと思う。周りに助けられてるんだよね。田舎はそういうのがあってこそだけど、狭い社会なせいか相反することもあるでしょ。うまいこと付き合って生活して、そのうち吉川くんとうまくいけばいいんじゃないかな。作者さんは農業について勉強されたのね。私、ちんぷんかんぷん(笑)

  • 男も職もなく30歳を迎えた恵里菜。長野県への
    婚活バスツアーでイケメン農業男子と出会うが、
    彼から「農業舐めてんの?」「おとなしく都会に
    いたら?」と言われてしまう。恵里菜は怒りと
    勢いで長野への移住を決めて…。

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著者プロフィール

青森県出身。2012年「異世界でカフェを開店しました。」にて出版デビュー。

「2020年 『異世界でカフェを開店しました。9』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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