Google vs トヨタ 「自動運転車」は始まりにすぎない (角川EPUB選書)
- KADOKAWA/中経出版 (2014年12月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040800233
感想・レビュー・書評
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自動運転車という技術を用いて既存のプレイヤーであるトヨタに挑戦しようとするGoogle。数年前には考えられなかった構図であるが、これが夢物語ではなく現実に起きている話であるという。巨大な自動車業界を打ち崩しGoogleが自動運転車の覇者になれるのか?その方法とは?ということがこの本には書かれていた。強固に構築されたバリューチェーンを電気自動車で崩していき、参入を仕掛けていくそうである。携帯電話とか音楽プレイヤーもPanasonicやソニーの牙城だったのが崩れてしまったわけであるから現実になるかもしれない。
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次世代の自動車技術として自動運転は間違いなく上位にくる。ハードをやっているトヨタとソフトウェアをやっているGoogleとの覇権争いになる。ハードとソフトの融合をいかに上手にやるかで勝者が決まってくる。ハードウェア、ICT、エネルギー、安全性の承認、サービスプラットフォームとの掛け合わせ、ADAS、UAV(無人航空機)、都市デザイン、自動車のエネルギー源を変える、ハードウェア×ICT,インダストー4.0等将来の進むべき道が示されていた。このうねりを実感し、次の開発に結び付けていきたい。
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この本をよむまで老舗自動車メーカートヨタに新生Googleが自動車で喧嘩を売るという構図だと思っていたが実際のところそんなに簡単な話ではなかった。むしろ自動車も会社を(もしくは国を)発展させるためのツールの一つでしかないということがわかる。
自動運転車という分野自体が最近出てきたものなのでまだあまり本が出ていないことは残念だがこの分野に興味を持っているなら読んで損はないと思う。 -
この分野の動向と課題を把握するのに適している。
情報量も豊富である一方で、文章が簡潔で読みやすい。
昨今乱立する「イノベーション」についても、本来の意味を正しく認識をしたうえで(日本であまり理解されていないイノベーションの意味P182)、論を展開しており、著者の仮説や主張がすんなり入ってきた。