真田一族と幸村の城 (角川新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040820354

作品紹介・あらすじ

信州上田城から大阪城真田丸までの戦いの系譜を柱に、戦国の名将・幸村とそれを支えた伝説の十勇士、そして名城を紹介する一冊

感想・レビュー・書評

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  • 真田幸隆から昌幸、そして信之と幸村まで真田三代を描いたもの。

    改めて真田三代について知ることができた。

  • 20160123 真田丸の開始に合わせて買ってしまった。コンパクトに三代の歴史をまとめてあるのでテレビと合わせて読んでも参考書として使える。

  • 真田幸隆、昌幸、幸村の三代とそれに関わる人々、そして城についてを解説。

    武田、徳川、豊臣、上杉、北条と言っ勢力の中で自らの家を守り拡大する。特に武田信玄の存在がどれだけ大きかったことか。

    真田に関係する城の説明が面詳しくて面白かったです。勝つことでなく負けることのない生き方はしたたかな世の中では大切な考えだと実感。

  • 戦国時代を駆け抜けた真田三代の足跡を追う。
    信州真田郷に発した真田家は、その土地柄、武田、上杉、北条、徳川などの大勢力の狭間でどのように生き抜いていくのか。

    山本勘助により武田信玄に推薦された幸隆、しかし戦果を上げても新参者ということもあり、息子である昌幸を信玄に差し出す。武田家のもと目覚ましい活躍をする幸隆、昌幸親子。武田家での確固たる地位を固めていく。

    その後、武田家滅亡、本能寺の変で信長討死。真田家の運命も大きく変貌する。
    旧武田領を巡る北条、上杉、徳川の争奪戦の中で昌幸は巧妙に立回り小大名として自立していく。

    いずれ家康と対決すると見越した昌幸は上杉景勝に支援を求める。その帰属の証として息子である幸村を差し出す。また昌幸は景勝を通じて秀吉へ従属することになる。

    後、昌幸の息子二人信幸と幸村はそれぞれ家康と秀吉の元に出されるが、それがやがて訪れる真田家分裂につながる。

    秀吉没後、事態は風雲急を告げる。その中で運命の「犬伏の別れ」が訪れる。昌幸・幸村は西軍石田三成方、信幸は東軍徳川方へと残ることになる。どちらが勝っても真田の家名を存続させるためだったのだろうか。

    関ヶ原の合戦後、三成方についていた昌幸・幸村は高野山へ配流となる。高野山の麓にある九度山にて配流の日々の中で父昌幸は病没する。

    その後、幸村に転機が訪れる。大坂城からの入城要請である。
    「兄(信幸)が真田の名を残すなら、わし(幸村)は真田の名を揚げる」
    大坂城入城時、幸村は48歳。すぐさま大将に任じられる。

    大坂冬の陣、周囲が籠城策を決めるなか幸村は野戦を進言。しかし受け入れられず、単独で城外に「真田丸」と呼ばれる小さな砦を構えて徳川勢を圧倒する。この戦いで幸村は一気に名声を得ることになる。

    大坂夏の陣では、幸村は家康本陣へ突進し家康の間近までせまり、家康はなりふり構わず逃走するという壮絶な戦いであった。

    最期は天王寺付近の安居神社にて討死。

    大坂冬の陣・夏の陣における真田幸村の活躍は、多くの大名、公家たちを感動させ、高く評価された。まさに真田の名を揚げたと言えるだろう。

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著者プロフィール

東京生まれ。早稲田大学文学部卒業後、公立学校教員を経て作家となる。第19回歴史文学賞入賞。日本文藝家協会会員、日本ペンクラブ会報委員会委員、鳩山町文化財保護委員/町史編纂委員、朝日カルチャーセンター講師、放送大学講師。主な著書に『梅花二輪』『光る海へ』『ういろう物語』『恋する日本史』(以上、新人物往来社)、『戦国姫物語』『甲斐姫物語』(鳳書院)、「週刊 名城をゆく」(小学館)、「週刊 名将の決断」(朝日新聞出版)、『乙女でたどる日本史』(大和書房)、新書『真田一族と幸村の城』(KADOKAWA)、新書『列島縦断「幻の名城」を訪ねて』 (集英社)などがある。

「2019年 『本能寺前夜 明智光秀の苦悩と真実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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