蛭子の論語 自由に生きるためのヒント (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 167
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040820361

作品紹介・あらすじ

前著『ひとりぼっちを笑うな』が大きな反響を呼んだ蛭子能収。新作のテーマはなんと「論語」。孔子が残した言葉の数々を見て、蛭子は何を思い、語るのか。息が詰まるような現代で自由に生きるためのヒントが満載。

感想・レビュー・書評

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  • 蛭子さん2冊目。論語の一節から蛭子さん自身の人生論?を語っている。
    論語は自分も読んだ記憶はないので、それなりに興味を持って読めた。確かにいくつか共感出来たが、そうでないのもあった。
    前作でも思ったが、今の時代は正直に生きにくいなと思う。必要以上に相手の事を推し量ったり、場の空気を読まなくちゃいけなかったり。自分は蛭子さんまで吹っ切れてないから、どうしても外では周りの目を気にしてしまう。家でもそれなりに気にはするけど、本心からしているから自然体に近いのかな。
    自分にウソをつき続けたら自滅する

  • 蛭子さんの第一の信条は自由であること、第二の信条は相手の自由も同じように尊重すること、第三の信条は死なないこと。自由に生きるためには、人の恨みをかったり、目立ったりしないことを心がけているようでした。

  • 「いじめられてるほうにも問題があるのではないか」というのは、完全に間違ってると思う。(p38)

    グループ内では、必ず多数派と少数派が生まれて、その一方が一方を差別するような構図になりがち。つねに1対1対1になるように調整するために、一歩引いた立場から全体のバランスを見ておく存在が大切だと考える。(p127)

    基本姿勢は「自由であること」「他人を尊重すること」「死なないこと」(p156)

    僕にとっていちばん大事なものは「命」であり「自由」だけど、その次に大事なのは「お金」です。(p231)

  • 蛭子さんを見くびっていた。その生き様は尊敬に値する。

  • 蛭子さんの本はこれで大分読みました。やっぱり考え方は一貫してるし為になるところもあると再確認。

  • 蛭子さんが『論語』に共感したり、自身の考え方を教えてくれる本。

    自分が死んでしまうとき以外は、死ぬ気で頑張る必要なんてない、と言いつつも、自分が競艇で舟券を買った選手に限っては死ぬ気で頑張ってほしい、とオチをつける蛭子さん。最高としか言いようがない。


    蛭子さんが孔子の考えに同意しなかったのは、身内の罪をどうするか、についての部分。

    ”葉公孔子に語げて曰く、吾が党に直躬なる者有り。其の父羊を攘みて、子之を証せり、と。孔子曰わく、吾が党の直なる者は、是に異なり。父は子の為に隠し、子は父の為に隠す。直は其の中に在り、と。(子路第十三 十八)”

    父の窃盗を証言する子がまっすぐではなく、父の悪事を隠す子がまっすぐだ、という孔子の教え。
    蛭子さんはウソの証言をしてかばったりするとやっかいなことになるし、余計なことはなるべくしないほうがいい。ありのままに話す。それが最善だと思う、と言う。
    自分も蛭子さんの考え方と同じ。身内への情と、罪をかばうことは違う。

    蛭子さんの考えは深い。

  • ヘタウマな絵で一部のファンから人気の漫画家で、競馬・競艇・パチンコなど熱狂的なギャンブラーでもある蛭子さんの人生論。「三十にしてモウ立たず」・「四十にしてまだ惑い」・「五十になっても天命など知らず」、そして気が付けばもう68歳。そんな現代の自由人こと蛭子さんが、今さらながら論語に学んでみた。中国・儒教の真髄を説いた偉大なる思想家である「孔子」の教えと、それとは真逆のゆるゆる人生を送っている「蛭子」の考えとの大きすぎるギャップが面白い。

  • ひとりぼっちを笑うなの続編的。論語の解説はともかく蛭子さんの考えに似てると言うか寄せてると言うか。前作ほどではないけど、内向的な自分には蛭子さんの考えは頷けるものが多いです。

  • 己の欲せざる所は、人に施すこと勿れ
    最も沁み入る言葉が蛭子氏と同じあたり、蛭子氏の様な生き様が性分なのかもしれない。

  • 図書館にあったから
    一円もかからないから読んだ
    しかし
    オモロい
    ところどころ、思わず吹き出してしまう
    おもしろエビスエピソード満載。

    とにかく
    死ななければよい、、
    死にたくない
    という蛭子氏のポリシー

    芸術、哲学、スポーツなど、、、
    命をかけ
    命を削ってまですることじゃない

    と言いながら

    自分の賭けた競艇の選手には
    “死ぬ気でがむばれ!”とナ、、、

    なんとも
    矛盾に満ち
    純粋で清らかな蛭子さん

    飾らない魅力って大事だな

    人間って
    こんなんでいいんだ
    と思うと気が楽になりました。

    明日から
    蛭子能収に成りきれたら
    もう怖いもんなし。

    えいえいおー









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著者プロフィール

1947年10月21日生まれ。長崎商業高校卒業後、看板店、ちりがみ交換、ダスキン配達などの職業を経て、33歳で漫画家に。俳優、タレントとしても活躍中。おもな著作に『ひとりぼっちを笑うな』、『蛭子の論語』(ともに角川新書)、『芸能界 蛭子目線』(竹書房)、『蛭子能収のゆるゆる人生相談』(光文社)、『ヘタウマな愛』(新潮文庫)などがある。O型、てんびん座。

「2019年 『死にたくない 一億総終活時代の人生観』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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