本当に悲惨な朝鮮史 「高麗史節要」を読み解く (角川新書)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040821092

作品紹介・あらすじ

人気本『本当に残酷な中国史』に続く著者第2弾新書!

日本人、それと同時に韓国、北朝鮮の人たちに、韓国、北朝鮮の直系の先祖である高麗の本当の姿を知ってもらいたい――これが本書の出発点だ。
現在の日韓、日朝関係をこじらせている原因は何も韓国と北朝鮮だけにあるのではなく、朝鮮の人々の価値観や倫理観を正しく理解していない日本にもある。ここで書くのは単なる高麗の歴史でもないし、高麗史や高麗史節要の解説書でもない。ましてや嫌韓本や侮韓本などではさらさらない。高麗の人々の生き様、人間模様を描くことである。我々日本人に必要なのは、高麗の人々の言動を通して、その行動の裏にある価値観や倫理観をしっかりつかむことだ。そうすることによって初めて現代の韓国・北朝鮮の状況を正しく解釈することが可能になるのだ。

感想・レビュー・書評

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  • 東2法経図・6F開架:221.04A/A93h//K

  • 著者の紐解いた史書「高麗史節要」は朝鮮は高麗のときから裏切りや暴力、賄賂まみれな国家だったことを如実に示している。
    地政学的にも強国になれず、二股外交をするしか生き残る方法がなかった。
    国民性が歴史によって変わらないとすれば、今の南北朝鮮の不可解な挙動も理解できる。
    かの人々は法や権力分立といった近代政治システムというものを信じられないのだろう。
    権力を握っても武力がなければすぐに引きずりおろされる国柄ならば、北朝鮮が核ミサイルに固執するのも頷ける。
    自分の命がかかっていると考えていれば武力を手放すわけがない。
    日本人の価値観で他民族の価値観を理解しようとすること自体が間違っていることが良くわかる。
    嫌韓侮韓本ではないと言っているが、取り上げる例が例なのでマイナスイメージしかつかない。

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著者プロフィール

1955年、大阪府生まれ。リベラルアーツ研究家、博士(工学)。京都大学工学部卒業、同大学大学院工学研究科修了、徳島大学工学研究科後期博士課程修了。1977年、京都大学大学院在学中、サンケイスカラシップ奨学生としてドイツ・ミュンヘン工科大学に留学。20歳の時の学友との会話とドイツ留学中のカルチャーショックの経験からライフワークとしてリベラルアーツに邁進することを決意。1980年、住友重機械工業入社。在職中、アメリカ・カーネギーメロン大学工学研究科に留学。帰国後、ソフトウェア開発に従事したあと、社内ベンチャーを起こし、データマイニング事業を成功させる。2005年から2008年までカーネギーメロン大学日本校においてプログラミングディレクター兼教授として教育に従事。2008年から2012年まで京都大学産官学連携本部の准教授を務める。在任中に「国際人のグローバル・リテラシー」や海外からの留学生に対して「日本の情報文化と社会」「日本の工芸技術と社会」など日英の両言語でリベラルアーツの授業を展開。2012年にリベラルアーツ研究家として独立し、リベラルアーツに関する講演や企業研修を行う。

「2022年 『中国四千年の策略大全』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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