知らないと恥をかく世界の大問題8 自国ファーストの行き着く先 (角川新書)
- KADOKAWA (2017年7月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040821153
感想・レビュー・書評
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このシリーズは毎年1冊ずつ出ているようで、最新刊を初めて読んだときに、とても面白かったので過去のものも知りたいと思い購入。
大筋は同じような話ではあったが、少しずつ時代に合わせて変更されていおり、時代を読むのにとても勉強になった。
内容以上に最後の池上さんの言葉が心に残った。
「議論をすることの効用は、知識の多さを競ったり、相手を論破したりすることではありません。互いに違いを認め、尊重し合うことではないかと考えます」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「自国ファースト」に終始した第8弾。ブレグジットやトランプの仕事ぶり等がメインテーマ。読みやすいのだが、他国の政党の話などあまり興味が持てない話題には入り込めなかった。行き過ぎた経済格差や教育格差は早急に是正されてほしい。日本はどんどん貧しい国になっていき、明るい未来が見えないと思うのは気のせいだろうか。世界一貧しい大統領のホセ・ムヒカ氏に興味が出てきたので関連書籍を探してみよう。
気づけばunlimited対象期間が終了していたので、続編は大人しく待つか図書館かな。 -
シリーズ第8弾は、トランプ登場後の世界について。
報道姿勢に毀誉褒貶のある池上氏だが、わかりやすくまとめる能力はやはり貴重です。今回はEU加盟国や非加盟国のスイス、アイスランド、ノルウェー、リヒテンシュタインなどについても触れられており、勉強になった。また、日本の政権の変遷を要領よくまとめているのもナイスです。シリーズの中でもお買い得感あふれる1冊です。 -
シリーズ8作目となる定番本だが、さすがは池上彰さん、文句なしの内容。そこまで踏み込んだ難しい内容ではないが、今世界で起きている、複雑に絡み合っている政治・経済・社会問題を網羅して学ぶことができる。
池上彰さんのテレビ番組を見て大まかなテーマと概要を頭に入れつつ、日々のニュースを追いかけていればついていけるレベルの内容になっている。
また新しいことだけではなく、歴史を振り返って大きな動きを整理してある部分は良い復習になる。今回でいうと中東の国々を巻き込む「イスラム国」(特にオサマ・ビンラディン)の歴史と、自民党誕生の経緯と党是について。 -
は~時間かかった…。情報量多い
・オバマ大統領の広島訪問。やっぱりオバマ大統領好きだ
・イラン=ペルシャ人の国=”アーリア人”の国
・ロシアは隣が親ロでないと落ち着かない?
・トラ プはクソ
相変わらず総論が苦手だ。各論から攻めるか…? -
勉強になる。
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CIAは海外で暗殺することが認められているとは知らなかった。
毎回中東問題をおさらいしている気がする。毎回イギリスの3枚舌外交に言及している。
当たり前だけれど、ドナルド・トランプの名前が頻繁に出て来た。
結局のところ教育が最も大切だと思う。 -
充実した内容だったが、特に後半は執筆時点のニュースの取りまとめのようだった。
バーニー・サンダースは、自らを民主社会主義者と名乗っていた。民主社会主義は、社会主義革命を否定し、議会制民主主義の中で社会主義の理想を実現させようとするもの。選挙を通して、社会福祉を充実させるために大きな政府を実現する運動。一般には社会民主主義と呼ばれる。 -
いつもながら分かりやすくて面白かったです。
6章で構成されていて、順番に、トランプが大統領になったアメリカの状況、イギリスがEU離脱を宣言したヨーロッパの状況、中東状況、アジアの状況、グローバル化した世界全体、と来て最後に安倍政権下の日本の状況について記述されています。
個人的に面白かったのが、北朝鮮の諸問題の解説の中で、池上さんの個人的な意見として、「金日成にしても金正日にしても金正恩にしても、強いコンプレックスを持っているのだと思います」と書かれていたのが、非常に同感で良かったです。
国政に限らず、会社や学校などの小さなグループでも、北朝鮮みたいに独裁的に成り立っている集団って、必ずそこに主導者のコンプレックスがあって、周りの人間がそのはけ口になっている一面があると思っています。
それから、池上さんのこのシリーズには、必ずと言っていいほどユダヤ教、キリスト教、イスラム教の起源についての解説があります。世界の大問題にはそれだけ宗教観と民族問題が付きものだということなんでしょうね。