虞美人草 (角川文庫 緑 1ー5)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 35
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (442ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041001059

感想・レビュー・書評

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  • 先日BSで、虞美人草の座談会の番組を見まして、気になったので借りてくる。
    こころと吾輩は猫である以外の、初めての漱石、あ、いや、ようきょ集と夢十夜も読んでたか。

    とりあえず、こののっけからの男二人の京都行き場面、いるか?、という点と、
    恐ろしく矜持の高いオールドミスぷりに、藤尾すげーな、となりました。
    自分のもえシチュ(車が来たりこけそうになるとこを引き止めるアレ)まで出てきたり、藤尾の、深見真作品ばりの真性のSぷりにも驚きました。
    さすが夏目漱石、色々と時代を進んでたのだな、と脱帽です。

    時間はかかったですが、面白かったです。
    最後の最後で宗近さん親子のいい人ぷり大爆発やし。
    好きなシーンは藤尾の部屋にきた甲野さんとの会話と、書斎にきた宗近さんと甲野さんのやりとり・・・絶対ほのぐらい意味深な近親と、宗近さん大好きな甲野さん、の方が面白い。

    読み返したいけど、長いしもやもやするし、でも踏み込めば面白い作品でした。

  • 哲学的な叙述が物語の筋の間に挟まれるので、最初は少し読みにくかったが、一旦入り込むとずんずん読めた。
    藤尾は死なせなければならないとは、どういう意味か、再読して確かめたい。
    (2011.9)

  • 最初の数十ページで挫折。冗長な会話文で躓いてしまった。

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著者プロフィール

1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)にて誕生。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表。翌年、『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

「2021年 『夏目漱石大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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