万能鑑定士Qの推理劇I (角川文庫)

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  • 161レビュー
著者 : 松岡圭祐
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年12月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041001325

万能鑑定士Qの推理劇I (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 万能~事件簿シリーズは途中まで読んでて、ちょっと脱線してみた。
    新シリーズなので莉子の生い立ちから鑑定士としての活躍まで攫ってあって、改めて楽しめた。
    人が死なない、役に立つ、のも売りだけど、やっぱり莉子のキャラクターあってのシリーズだからね。

    今回も敵の計画が杜撰というかご都合主義だけど、その分テンポよく進んでいく。登場人物の設定といい名前といい、いかにもマンガやドラマの世界なので安心して深読みしないで楽しめる(笑)
    すいすいと流れを追っていくだけで適度に謎が出ては解決されていくのは爽快で、特にラストの莉子と悪人の懺悔のシーンの光り輝く自然の描写は、良い意味で様式美となり、安心と充足感に満たされたまま背表紙を閉じることが出来る。

    エンタメ作品の秀作。
    安定のクオリティです。

  • 万能鑑定士Qシリーズは以前から知っていましたが、
    ちょっと勘違いしていました。
    鑑定士というのは、警察の鑑識のことで、
    そういう警察を舞台にした遺留品から
    事件を読み取っていく系のミステリだと思っていました。
    また、イラストから主人公はクール系の女性だと思っていましたが、
    まったく逆ベクトルでした。

    そんなわけで本編。
    短いお話がいくつかつ連なる短編ものだと思っていたのですが、
    実はその個々の物語が一つの結末に収束していく系統のミステリでした。
    一つ一つの伏線がまとまっていく過程は
    テンポよく飽きることなく楽しめました。
    まぁご都合主義だといえばそれまでなのですが、
    私はこのシリーズを通して読みたいと思いました。
    事件シリーズもあるそうなので、時間ができたらそちらに手を付けたいと
    思います。

  • 宝石の鑑定士には、国家資格はない。
    その代わりとして、GP商会の鑑定士トーナメントに優勝したものには、鑑定家としての名誉が与えられる。

    今回、莉子はそのトーナメントに参加することになった。

    ****************************

    新キャラ登場。
    ちょっとびっくりです。
    でも、相変わらず、美女が主人公のようです。

  • 読書録「万能鑑定士Qの推理劇1」3

    著者 松岡圭祐
    出版 角川文庫

    p126より引用
    “「ジンジャーエールで有名なウィルキンソ
    ン、ジーンズのエドウィン。ドトールコー
    ヒー、ナポリタン、エビのチリソースに天津
    飯。どれも外国じゃなくて日本の発祥だが、
    ご存じかな」”

    目次から抜粋引用
    “遡ること五年
     一テラバイト
     三毛猫
     独占インタビュー
     名誉”

     多方面に対する膨大な知識を駆使する美人
    鑑定家を主人公とした、長編ミステリ小説。
    新シリーズ。
     石垣島から飛び立った旅客機の中で、突然
    男の声が響いた。語られるその内容は、乗客
    に不安を抱かせるに十分な物騒さを含んでい
    た…。

     上記の引用は、主人公が以前知り合った鑑
    定家の言葉。
    どうりで、エビチリや天津飯が口に合うはず
    です、おおよその日本人に向けて作られた味
    付けなのでしょうから。それにしても、コー
    ヒーチェーンまで日本発祥とは思いませんで
    した。
     新シリーズ第一弾、少し雰囲気が変わった
    気がします。
     同著者の他作の主人公がゲスト出演します、
    この主人公とはまた一味違ったキャラクター
    で、話を盛り上げています。

    ーーーーー

  • 2016/1/12

  • 〇 総合評価 ★★★★☆
     万能鑑定士Qの別シリーズ。莉子が上京するシーンから描かれている。全体の作りは,このシリーズらしく,短編集のような構成。序盤は,莉子の状況から,チープグッズでの修行のシーンが描かれる。それから角川書店での騒動を解決し,後半は宝石鑑定トーナメント。それから,アパレル業界の流行色を利用した詐欺へと続く。
     宝石鑑定トーナメントのメイントリックが,万能鑑定士Qの事件簿Ⅸのモナ・リザの鑑定の際に,莉子が陥った罠と同じである点は,ややマイナス。あと,少し詰め込み過ぎとの印象はある。その分,展開はスピーディ。万能鑑定士Qの事件簿シリーズを1から12まで読むのは大変という人には,シリーズ入門としていいかもしれない。そういう意味では,事件簿シリーズで最も好評であるⅨのメイントリックを流用しているのも,作者の計画のうちなのかもしれない。
     自閉症の娘という部分は,マジシャンにつながる部分もある。全体的に見て,傑作とは言えないが良作。登場人物である槌谷廉,浪滝琉聖,蓮木愛美,宇城颯馬などの登場人物は,もう少し掘り下げてほしかったところはあるが,それなりに魅力的ではある。雨森花蓮が,絶対に関わるなと莉子に言っていた,孤比類巻(コピア)という贋作士がちらっと出ているのも面白い。
     トータル評価としてはギリギリ★4。万能鑑定士Qシリーズ全体を俯瞰する作品としておすすめできる作品

    ◯ メモ
    ◯ プロローグは,凜田莉子が沖縄から東京に上京する飛行機のシーン。飛行機は,危険物を積んでいるという謎のMDからの音声の影響で,東京ではなく北海道にフライトする。莉子はこの飛行機で槌谷廉という人物に出会う。
    〇 上京したばかりの凜田莉子。就職活動に失敗し,チープグッズでアルバイトを始める。チープグッズで成長していく様子が描かれる。
    〇 現在の沖縄での事件が描かれる。沖縄で,槌谷と再会する。莉子は槌谷の悪事(ガリウムのナイフと郵便を利用した強盗)を暴く。更に,上京するときのハイジャック騒ぎの犯人が槌谷であることも暴く。
    〇 角川書店のパーティで,騒ぎが起こる。クロークのスーツにナイフを突きつけられたという騒ぎと,専務のネックレスが無くなった事件。警備員をパーティ会場に連れてくるのが目的。警備員がいなくなったところを狙い,HDDのデータとコミックの見本本などを盗んでいた。オクタゴン習志野店という店が黒幕。莉子の機転で犯行を暴く。
    〇 莉子は,ゴールデン・プログレス協会の宝石鑑定トーナメントに参加することになる。浪滝琉聖が黒幕。蓮木愛美という女性鑑定家を日本一の宝石鑑定士の座から引きずり落そうとしている。
    〇 宝石鑑定トーナメントのルールはカプセル入り玩具販売機を使ったもの。出てきた宝石を30秒で鑑定するというルール。愛美と莉子は誤答ゼロで1回戦を突破する。
    〇 愛美の部屋でのトラブル発生。不穏な空気。小笠原は謎の暗号文を見つける。莉子は,このトーナメントのからくりを見つける。カプセル入り玩具販売機は,出てくる順番を調整することができる。例えば,先行(本物を選ぶ)に全て本物が出てくるようにすれば,先行の人が選んださらには本物しか乗らず,正解率は100パーセントになるというからくり。
    〇 莉子は愛美を説得するが,愛美は聞かない。決勝で莉子と愛美が対戦する。莉子が勝つかと思われたが…愛美が誤答ゼロで優勝する。
    〇 莉子はロンドンである御前鑑定に罠があるかと思い,ロンドンに向かう。国境で足止めされそうになるが,浅倉綺奈に会い,綺奈のラテラルシンキングで救われる。莉子達がフェリーに駆け込み乗車をしたために,チケットを購入した時間が,出港した時間より後になっていたことが疑われていた。
    〇 愛美は御前鑑定で宝石をイミテーションと鑑定する。トーナメントは愛美から正確な鑑定眼を奪うための罠だった(万能鑑定士Qの事件簿Ⅸのモナ・リザのときと同じトリック)。莉子からの説得を受け,愛美は御前鑑定にもう一度挑戦し,参加を許される。
    〇 愛美を失脚させるという浪滝琉聖の計画は失敗。浪滝琉聖は自閉症の自分の娘のために,莫大な金が必要だった。そこで,アパレル業界を利用した計画をしかける。グレーの記事を買い占め,日本流行色協会のアンケートをすり替え,グレーを流行色にするという計画だった。オクタゴン騒ぎの黒幕も浪滝琉聖。印刷業界全体に揺さぶりを掛け,データを差し替えさせることが目的だった。
    〇 浪滝琉聖は,偽の宝石づくりを,孤比類巻(コピア)に頼んでいた。複製とはひとつだった本物が二つに増えることに過ぎない,とうそぶく男
    〇 莉子は,オクタゴン習志野店の店長のもとに送られていた100万円の札束の帯紙から,浪滝琉聖の居場所を暴いた。
    〇 最後は波照間島での宴会。莉子,小笠原,宇城,愛美が参加している。莉子と小笠原はいい雰囲気

  • あいかわらずの安定感。

  • サラっと読める。

  • 宝石鑑定の勝負で、アッサリ読めた。
    特に心に響く面白さはなかったけれど、昔の彼氏もどきにあたふたする小笠原さんは良かったかな。

  • 面白かった

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万能鑑定士Qの推理劇I (角川文庫)の作品紹介

高校までどん底の成績だった天然少女、凛田莉子。沖縄から上京後、感受性を学習に役立てるすべを知り、わずか5年で驚異の頭脳派に成長する。次々に難事件を解決する莉子のもとに、怪しげな招待状が舞いこんだ。絢爛豪華な宝石鑑定イベントに潜む巧妙なトリックを解き明かせるか。1年半で200万部を突破した『面白くて知恵がつく人の死なないミステリ』。初めての方も是非この作品からお読みください。Qシリーズ最高傑作登場。

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