ラン (角川文庫)

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著者 : 森絵都
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年2月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041001653

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ラン (角川文庫)の感想・レビュー・書評

  • 家族を亡くし、人付き合いが苦手な環(タマキ)が、ふとしたことから「あの世」にいける不思議な自転車をもらう。でもその自転車は本当に受け取るはずだった自転車屋の子供に返すことに。環は自転車無しでも「あの世」へ行ける40キロを走り通す為、ヘンテコなランニングチームに入ることに。

  • 森絵都さんはやっぱり好き。
    いわゆる児童文学だけど、とてもココロに響く。

  • 読みやすく面白かった。
    死という辛い別れがユーモラスにも描かれていて、又その辛い別れに力強く走っていく環の姿勢に元気をもらえる。もちろん弱気になったりもするけれど、いつの間にか前をむいている環の成長に感激。

  • 趣味ではなかったけど、悪くはないと思う。

  • 初めて小説で泣いた。すべてが自分の中に生き続けているということ。

  • あんまりおもしろく思わなかったからななめ読み。

  • 小学生のときに初めて読んで衝撃を受けました。
    数年後にまた読みたくなって読んでも変わらずおもしろかったです。
    猫のこよみやモナミ一号、マンションの内装など全体的に一言一言大切に描かれている雰囲気が好きです。
    人付き合いは確かに面倒だし、気の合う人ばかりじゃないけど、助けや刺激を与えてくれる人もいる。
    最後の晩餐ではうるっときました。
    森絵都さんの中で一番好きな作品です。

  • 自転車に乗ってあの世の境界線を越えた環。諸々あって40km先にある境界線を自力で越えるためにがんばる話。スポ根ではなく、環を取り巻く人間模様を描いた作品。

  • 疾走感はあまりないけど。
    走る。自分のために。

  • 死をテーマに、一人一人のもつコンプレックスや悩みに焦点を当てており、自分自身の悩みへの対応の仕方を考えられる本。

    スピード感があり一気に読み切った。
    現在の自分の性格の根本は過去の出来事や経験に大きく影響を受けているが、そのままでよいのか、変わるべきなのかについて考えるのを助けてくれた。

    憎らしさも強情さも弱さもすべて溶けていく、そんな感覚が、何もかも投げ出してすっからかんになった今の自分にもあるなあと思った。

  • 【状態】
    展示中

    【内容紹介】
    9年前、家族を事故で失った環は、大学を中退し孤独な日々を送っていた。ある日、仲良くなった紺野さんからもらった自転車に導かれ、異世界に紛れ込んでしまう。そこには亡くなったはずの一家が暮らしていた。やがて事情により自転車を手放すことになった環は、家族に会いたい一心で“あちらの世界”までの道のりを自らの足で走り抜く決意をするが…。哀しみを乗り越え懸命に生きる姿を丁寧に描いた、感涙の青春ストーリー。

    【キーワード】
    文庫・青春・自転車


    +++1

  • 暗く、不幸を拠り所としている主人公の成長を、主人公の家族と同じように喜べました。
    キャラの濃い登場人物や、洒落のある会話などもたのしめるポイントです。

    主人公はなんとか走り抜き、生きてるということを噛みしめながら、この先生きていくのではないかと思います。

  • ひた走れば、辿り着いたのは生の世界と死の世界の狭間。ゆっくりと溶け合い、個をなくしてゆくやさしい死の世界と、傷つけ合いぶつかり合う生の世界。走ることを通じて繋がる初心者ランニングチームの物語。

  • マラソン参加の人間模様

  • なんかすごく不思議な感じ。ふわふわしてる。

    死者のいるファーストステージにたまたま自転車で行くことができ亡くなった家族に会った主人公が、40kmを走るためにランニングを始めて、という話。死者に会いに行けるというファンタジーな設定ながらもファンタジーという感じはあまりしなくて、ふわふわどこか浮いている感じ。
    嫌みおばさんの真知さんの言動は許せないし理解もしたくないけれど、なんだろう、どんな人生だって嫌になることや本人が不幸と思うものはあって、それで許されてるんだって思えた。主人公はみなしごで、世間とうまく交わえないと思っているけれど、それも主人公が思っているだけで、意識しないうちに壁を作っているのかもしれない。
    悲しいこと辛いことが溶けていって生まれ変わりの準備をするけれど、その灰汁がその人であり、怒ったりケンカしたり重苦しかったり、そういうのも含めてまるめて家族なんだなぁ、と思えた。心にふわりと暖かいものができる。暗いとか明るいとかじゃなくて、死者が見守っていて、辛いものは溶けていって、生きている限り出会いと別れはあって、繰り返されて、それは諦めなきゃいけなくて、合わないと思う人がいたとしても、走れば光の中に溶けていく。主人公の心境とランニングのランナーズハイと言うのだろうか、それが溶け合って混ざる。日常を肯定された感じがした。

  • 話の展開は奇想天外。
    だけど、妙にあったかく心に沁みる。
    今、ブームになってるマラソンに絡めた、人間の生死の話。
    極限まで追い詰められたランナーたちにしか到達できない境地というのはあるんだろう。
    長距離走が何より苦手なわたしには縁遠い話。

  • 家族を亡くし、後ろ向きに人生を見ている主人公。発想がおもしろいファンタジーもの。残された者はどうやって生きていくのか。誰か、何かのせいにして生きるより、やはり前を向き生きていくことが大切だと思える1冊。

  • 森絵都さんの作品はどれも読みやすく、読後感も爽やか。今回も、扱っているテーマから重く哀しくなりそうなのに、そうはならないところがさすが!

  • 主人公の生活に支障をきさない程度の後ろ向き具合に根暗な私の波長が合ってしまったようで・・・
    元気な時もそうじゃない時もふと読みたくなってしまう一冊です。(たあ)

  • 単純なお話だけど、その先も読んで登場人物たちを応援したくなる。あの世に行くなんてあり得ないし、そのために走るなんてもっとあり得ない。
    けど、人それぞれ何かに没頭するには意味がある。私も夢中になることを見つけたくなる。苦しいけど、その先に喜びがある。そんな趣味みつけたいなあ。

  • 9年前、パパとママと修くんを、2年前に奈々美おばさんを亡くした22歳の環。
    似た境遇を持つ自転車屋さんの紺野さんと仲良くなり、もらった自転車「モナミ1号」に導かれ、環は異世界に紛れ込む。
    そこは、亡くなったはずの家族と、猫のこよみと奈々美おばさんがいる死後の世界だった。
    現世と死後の世界をつなぐ通路「レーン」を超えることは生者にはできないのが普通だが、体力のあるガイド付きは例外。
    環は、紺野さんの息子がガイドとして憑いたモナミ1号に乗って、レーンを超えてきたのだった。
    モナミ1号に乗って何度も死後の世界に来る環だが、奈々美おばさんに自転車の持ち主を捜して、自転車を返せと強く言われ、自らの足でレーン越えをしなければならなくなる。
    「日没後、日付が変わるまでに下界に戻らなければならない。40キロを一回も立ち止まらず走らなければならない」という過酷な条件を体力なし、運動音痴な環がそう簡単にできるわけもなかった・・・。

    地道な朝ジョグをしていた時に出会ったのがもみあげ男「ドコロさん」。
    その後、ドコロさん率いるイージーランナーズに入り、チーム皆でのんびりと走っていくが・・・。

    体力なしで、自分の不幸に身を埋めていた女子が、イージーランナーズの皆と走ることで成長していく青春物語。
    最初にバトルしたクリーニング屋のまちえいこがこんなにキーパーソンになるとはね。
    平凡な物語だけど、劇的じゃない日常の話を魅力的に読ませるのは森絵都さんの真骨頂だね。
    修君の「八方ブス」発言は泣けます。

    紺野さんの手紙で、実はこよみの墓はきちんと紺野さんの手で移転されてたってのがまた憎い展開ですよ。
    環がレーン越えをしたきっかけは、こよみの墓がショベルカーで台無しにされてしまった、こよみの亡骸を守れなかったという悲しみでした。
    レーン越えのきっかけはこよみの勘違いだったんやねえ。。

  • マラソンと霊界がこんな風に結びつくなんて!
    オカルトとスポーツが融合した小説を初めて読んだ。
    面白さにぐいぐい引き込まれていった。著者の発想に脱帽です。

  • あの世のファーストステージに行ける自転車を手にした環が、そこで死別した家族達と出会う。
    でもその自転車は持ち主に返すことになり、代わりに自分の力で40km走れるようにするために、へなちょこチームに入り、フルマラソンを目指す話。
    環の一人称というスタイルが読みにくかったけど、結構楽しめた。

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ラン (角川文庫)の作品紹介

9年前、家族を事故で失った環は、大学を中退し孤独な日々を送っていた。
ある日、仲良くなった紺野さんからもらった自転車に導かれ、異世界に紛れ込んでしまう。
そこには死んだはずの家族が暮らしていて……。
哀しみを乗り越え懸命に生きる姿を丁寧に描いた、感涙の青春ストーリー。
直木賞受賞第一作が待望の文庫化!

ラン (角川文庫)の単行本

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