地図を捨てた彼女たち (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 106
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041002001

作品紹介・あらすじ

用意された地図を捨て、新しい世界への第一歩を踏みだす4人のヒロイン!舞台は長野、ハワイ、湘南、ロス。進路や恋、仕事など人生最大のターニングポイントの先に待つのは成功か、失敗か?幸せか、ほろ苦さか…。それぞれの迷いや不安と闘いながら、勇気をもって自分らしい道を選び取っていく女性たちの輝きを描き出す。向かい風に負けずに前を向いて人生を進んでいく全ての人にエールを送る極上の青春小説集。

感想・レビュー・書評

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  • 最後の、映画コラムの話が一番好きかもしれない。
    自分の状況を人や社会のせいにしないで、正直に向かい合うことの大切さというか、真摯さ、ということ。
    だからこそこの主人公はチャンスをつかめたし、そのことを素直に喜べたのだろうな。

    自分の選択に責任を持つことが、いかに難しいことか!

  • 私が一番気に入ったのは、最後にあるマギーの話。
    どんな環境に置かれても、進む事を諦めなければ、きっと人生はよい方向へ向く。進み具合がじわりじわりでも・・・

    そんなストーリーに感動しました。

  • 常に前を向いて、そして自分の可能性を信じて人生を進んでいく4人のヒロインたち。
    喜多嶋作品は、ちょっと疲れた時に読むと、ビタミン剤のように心を癒やしてくれる。さあ、明日もがんばろう!

  • タイトルに惹かれて購入。
    人生にあるというターニングポイント。あの時がそうだったなぁと時間が経ってからわかる。そんなターニングポイントをしっかりつかみ自分の生き方を模索していく女性たちの「サクセスストーリー(?)」の短編集。

    方向転換した道が必ず成功するわけでもないし、自分らしい生き方が「成功」するかどうかという物差しで測ること事態が違うように思う。だから、「向かい風なんて、こわくない」が印象に残る。自分で選んだ道のスタートラインにたったところで、物語は終わる。その後、どうなっていくのかわからない。そこがいいなと思った。

  • 久々に喜多嶋さんの作品で泣きました。
    ここのところ、私的に不発続きだったので、そろそろ卒業かなぁなって思っていたところだったので、これは嬉しい誤算。
    喜多嶋さんの「人生は長く曲がりくねった道」という考え方が好きでした。
    でも、ここ最近は自分の進むべき道の決まっている揺るがないヒロインが多くて、そこがちょっと違うなぁと思っていたのかも。
    今回の4つのお話に登場するヒロインたちは、道の途中で迷ったり、立ち止まったりしている女性ばかり。
    でも、それぞれが自分を大切にしていて、そこがやっぱり喜多嶋節だなぁと。
    やっぱり、喜多嶋さんはこうでなくちゃ!って思える短編集でした。

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著者プロフィール

5月10日東京生まれ。コピーライター、CFディレクターを経て、第36回小説現代新人賞を受賞し作家に。スピード感溢れる映像的な文体で、リリカルな物語を描き、多くの熱烈なファンを獲得している。近作は『地図を捨てた彼女たち』『みんな孤独だけど』『かもめ達のホテル』『恋を、29粒』『Missハーバー・マスター』(すべて角川文庫)、『海よ、やすらかに』(株式会社KADOKAWA)など。湘南・葉山に居を構え執筆と趣味の海釣りに励む。

「2022年 『潮風メニュー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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