特等添乗員αの難事件I (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 2012
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041002025

作品紹介・あらすじ

掟破りの推理法で真相を解明する水平思考-ラテラル・シンキングに天性の才を発揮する浅倉絢奈、22歳。新人ツアーコンダクターとして国内外を飛びまわる彼女は、旅先で発生するトラブルから難事件まで、予想もつかない手段で瞬時に解決する。中卒だった彼女は如何にして閃きの小悪魔と化したのか?鑑定家の凛田莉子、『週刊角川』の小笠原らとともに挑む知の冒険、ここに開幕。人の死なないミステリ最高峰、αシリーズ第1弾。

感想・レビュー・書評

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  • 特等添乗員αシリーズ第一弾。
    推理劇・短編集で登場した浅倉絢奈がどのようにして水平思考:ラテラル・シンキングを手にしていったのかがわかる本。劣等生としてスタートしたところは莉子と同じであるが、恋仲になるタイミング・家庭環境・師匠となる人物との関係性・個人事業主か会社勤めか...など対比が多くあり対照的で面白いと思った。莉子と一緒に謎を解いてはいるものの主人公である絢奈の活躍を崩さずメインがキチンと目立っていてとても面白かった。そしてこの忌避されがちであったこの思考法を教授した能登、それを個性として認めた莉子、そしてそんな彼女の才能を見いだした那沖と1つでもかけてしまうと彼女の才能が開花しなかったと思う。そういう意味で彼女のスタートとしては完璧だと感じた。これからも彼女の活躍を追っていきたいと思う。

    この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
    浅倉絢奈:花澤香菜
    壱条那沖:小野賢章
    能登廈人:銀河万丈
    儒瀬樹里:種崎敦美
    浅倉乃愛:悠木碧
    泉谷:若本規夫
    香坂隆司:林勇
    黒須修平:てらそままさき
    倉橋洸輝:速水奨
    凜田莉子:佐藤聡美
    小笠原悠人:寺島拓篤
    葉山翔太:中村悠一

  • '23年6月23日、読了。松岡圭祐さんの小説、確か、初体験。

    大人気の作家さんですが…なぜか今迄縁が無くて…でも、面白かったです!

    どのシリーズから始めようか、結構迷いました。なんせ、すごい数の著作。
    そんな中、なぜか本シリーズが、気になって…比較的、作品数が少なくて、気楽に入門出来そう、というのもチョイスの理由でした。長さも、丁度いい?みたいだし…。

    「人が死なないミステリー」なので、安心して、気軽に楽しめました。登場人物が、「鑑定士Q」シリーズと、被っているらしいですね(というか、スピンオフ?)。
    でも、もう少し…と、物足りなさも、正直感じました。

    二作目も、読んでみようかな。

  • なんでも真価・真贋を見破る万能鑑定士の凜田莉子が謎を解く
    人が死なないミステリシリーズの姉妹シリーズと言っていいのかな。
    今作にも莉子が登場するし、今後はそれぞれのシリーズにお互いが
    登場するようだしね。

    こちらは、特等添乗員の浅倉絢奈が謎を解く。
    知識が豊富でロジカル・シンキングに優れた莉子とは異なり
    閃きによりあらゆる可能性から真実を見出すラテラル・シンキングに秀でた絢奈。

    彼女もまた莉子と同様に落ちこぼれだと周囲から思われていたのだが、
    ある人の手助けによりその能力をいかんなく発揮するようになっていく。
    シリーズ第1弾は主にその過程を描いており、事件は最後の方にちらりと。
    しかもあっさりと解決される。

    個人的な感想を言えば、小説として読む分には莉子の論理的思考の方が面白い。
    だけど、このふたりの人としての凄さはどっちが上だなんて言えないな。

    あとは、このふたつのシリーズを松岡さんがどのように切り分けながら
    展開していくのかが楽しみだ。
    ひとつにしてW主人公にしてしまった方がいいのでは?
    という展開にならないことを祈る。

  • このシリーズも面白い!
    探偵の探偵のように痛々しいシーンがないのも良き。

    松岡さんの本は
    主要な登場人物が皆美男美女だなぁ…笑

  • 絢奈のラテラルシンキングに嫉妬交じりの憧れを感じた。lareral thinking 水平思考と訳されているが、lateralは辞書によると、横からの・側面のという意味。先入観や前提にとらわれずに物事をあらゆる側面から瞬時に判断する能力ーー私も身につけたいものだ。

  • 面白い。万能鑑定士Qと異なり、特等添乗員α はラテラルシンキング。思考法とキャラクターを上手く組み合わせて、Qとαを相互補完している所が凄い。万能鑑定士とか特等添乗員とか、後付けっぽいけどネーミングの由来を、ストーリーの中に入れる事により覚え易くなっている。これも上手い。

  • 掟破りの推理法で真相を解明する水平思考に天性の才を発揮する浅倉絢奈。中卒だった彼女は如何にして閃きの小悪魔と化したのか? 鑑定家の凜田莉子、『週刊角川』の小笠原らとともに挑む知の冒険、ここに開幕。(e-honより)

  • 購入本。
    シリーズの一冊目。特等添乗員αこと、朝倉絢奈の登場から、特等添乗員になるまでの話。万能鑑定士Qの莉子ちゃんも出てきて、一緒に事件を解決する。毎度のことながら、小ネタがたくさん入っていて、勉強になる。

  • 浅倉絢奈が特等添乗員になるまでを描く第1弾。
    万能鑑定士莉子と協力して、大型の旅行詐欺解決に挑む。

    ロジカルの莉子に対して、ラテラル・シンキングを使う絢奈。
    自由奔放に真実にアプローチする手法は読んでいて楽しい。

    今後の莉子とのコラボも期待しつつ、
    絢奈の活躍する本シリーズへの期待も高まる1冊。

  • この人の発想力にはいつも舌を巻く。しかも読んでいて爽快な気分にさせてくれる。
    数々の難事件に挑む添乗員さんのストーリーという設定だが、単なる事件解決以上のすっきり感がたまらない。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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