ふたりの距離の概算 (角川文庫)

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著者 : 米澤穂信
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年6月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041003251

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ふたりの距離の概算 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

  • 古典部シリーズ。
    ふたりの距離を概算するのは折木奉太郎。
    相変わらずの推理力。
    省エネをモットーとしつつも、仲間や後輩のためにはちゃんと動くことのできるこの男は普通にかっこいいと思うし頼りになる存在である。
    非常に魅力的な男だと思うが少し現実的ではないのかなとも思ってしまう次第である。
    千反田さん含め古典部は皆魅力的な個性派集団の集まりであることは間違いない。

  • 古典部シリーズ5作目。
    「古典部」に仮入部してきた新入生・大日向友子は「ともだち」という言葉に強いこだわりを持っていた。
    一方、折木奉太郎は相も変わらず、何事に対してもそうそう強いこだわりを持つことがない。
    そもそも、折木にとっては「古典部」のメンバーは友達というよりも、同じ「古典部」の仲間といった意識が強いような気がする。

    奉太郎が定義する「ともだち」とはどんな存在なのだろう。
    奉太郎自身には自覚がないようだろうけれど、いわれのない理由で「ともだち」が傷つけられるなら、出来る範囲でその傷が少しでも小さなものになるよう全力で努めるような気がする。
    たとえ真実が辛いものになったとしても、出来るだけ小さな傷ですむように・・・。
    奉太郎にとって「古典部」のメンバーが特別な存在なのは間違いない。
    何故なら、それ以外の人間に対しては関心すら持たないのだから。
    大日向が「ともだち」に抱く思い。
    友情という言葉では表しきれない複雑な気持ち。
    親しさや信頼、楽しいときもあれば存在自体を重く感じることもあるだろう。
    離れたいと願う一方で、自分だけは絶対に「ともだち」を裏切らない、見捨てないという思い。
    けっして単純な「友情」という言葉では済まない感情がそこにはある。
    もともとの思い込みの激しさも原因のひとつになっている。
    でも、それだけではない。
    「ともだち」に対するうしろめたさが、結局はこの騒動を巻き起こしたように思う。
    「ともだち」にまっすぐに向き合うことは難しい。
    「ともだち」だから余計にこじれてしまった感情を素直に伝えることが出来なくなる。

    「古典部」のメンバーの成長。
    葛藤や戸惑い。
    瑞々しい感性が詰まった「古典部」シリーズはやはり面白い。

  • シリーズ5作め。
    ついに主人公たちも高校2年生に。
    仮入部していた新入生が急に辞めると言い出してみんなが心配するお話。
    省エネがモットーの主人公が新入生に対してこんなに心を砕いていたのがちょっと意外。
    辞めると言われて傷ついている人がいたからなのかなぁ。
    次はどうなるのか楽しみ。

  • 先輩との距離感はある意味適当なほうたろうが、後輩との距離感にはすごく戸惑っているところに、らしさを感じた。

  • アニメから入ったけど、原作で読んでも面白い。
    アニメ化は、ほんとに再現率が高かったんだなーと感激。続きはどうなるのか、気になります!

  • 平成29年1月27日読了

  • タイトルのセンスがいい

  •  古典部4人の関係性は徐々に変わりつつあるように思う(実際、付き合いだしたカップルもあることだし)。また、ミステリー要素はますます減弱(皆無ではないが)。本作は、古典部の中に入ってきた新入部員が、上級生4人の夫々の立ち居地や性格描写に漣を立てていく。前巻あたりから方向性が、知的な(悪く言えば頭でっかちな)少年少女たちの関係性の物語にシフトしている気がする。それはそれで面白いのかもしれないし、本作もまあまあ楽しめたが、こちらが期待していたものとは徐々にずれてきている気がしないではない。

  • 開架(1階学生選書) B913.6-ヨネ  300307782
    米澤穂信「古典部シリーズ」の第5弾

  • 甘くはないけど後輩には入って欲しかったなあ。(ああこれネタバレになるのだろうか) しかしまあ普通に苦目とはいえキラキラしがちではないかなんとまあ。

  • これ古典部シリーズの中で一番好きだった。
    謎解き要素が強いというか。
    先が気になるし動きもある。

    それにしても、ふと思うけれど伊原や里志はホータローをまるで人を見ていないただの面倒くさがりのような言い方で片付けているけど。
    この人が本気で人と向き合ったら、きっとすごく居心地が悪い気がする。
    洞察力というものは行き過ぎるともはや透視に近い。
    先日読んだ『名探偵に薔薇を』にもあったけれど、見えすぎることで背負うもの、遠ざけてしまうもの、失うものもあるのだと思う。
    だからこそ、ホータローはきっと「省エネ」でちょうどいいのかもしれない。
    その信条を少しずつ変えていく千反田は、いい作用になるのかそれとも。
    そんなこんなで、私は一番利口そうにしつつ全くものが見えてないただプライドだけが高い伊原にイライラしているのであった。
    一番人を見る目がないのは彼女の様な気がしてならない……。

  • アニメ化されてない話。

    古典部の新入生大日向さんが急に退部した。
    マラソン大会で走りながら、その原因を考える。

    タイトルにもなってる「ふたりの距離の概算」の「ふたり」ってのが、どのふたりなのかでいろんな意味を持つ言葉になってる。

    * 奉太郎と千反田
    * 生き雛祭りとかあって奉太郎が千反田に好意を抱いている
    * 千反田のために何かしたい
    * しかし大日向が退部した原因の推理を伝えれば傷つけてしまう
    * って気持ちが千反田の後ろを走りつつ、話しかけれないところにでてた
    * 摩耶花と里志
    * けっきょく春休みから付き合うことになったみたい
    * 3年?ぐらい待たせたせいでしばらく里志が謝りつづけた模様
    * 千反田と大日向
    * 千反田は大日向を歓迎
    * 大日向は友だちのことを知ってるんじゃないかと千反田を警戒
    * 大日向と友だち
    * 友だちは中学時代の転校生(今は違う高校)
    * 転校してきて一人でいたが気があって友だちになった
    * ある程度仲がいいクラスメートのことを「知り合い」と称する大日向が、「友だちが言ってたんですが〜」と引用するぐらいの仲良し
    * 学校では仲良くせず、学外で一緒にいた
    * 一緒に全国ツアーに行ったりとか金をめっちゃ使ってた
    * 大日向はどうにか金を工面してたが正直きつかった
    * 友だちはおじいちゃんを騙して金を用意してた
    * その関係でちょっと離れたかった
    * 別の高校に行くと言った時に喧嘩した(高校変わってもズッ友って言って仲直りした)
    * この友だちとの関係を千反田に知られたんじゃないかと思っていた
    * 大日向とクラスメート
    * ある程度仲がよさそうな里志の妹でさえ「知り合い」
    * 大日向の中で親友レベルじゃないと「友だち」ではない

    他にもありそうだけど長くなったので割愛。

    他のシリーズ4冊と比べて、割りとサクサク読めてよかった。
    やっぱりオチを知ってるミステリーは読むスピードが遅くなってダメだなあ。

  • 【状態】
    展示中

    【内容紹介】
    春を迎え高校2年生となった奉太郎たちの“古典部”に新入生・大日向友子が仮入部する。千反田えるたちともすぐに馴染んだ大日向だが、ある日、謎の言葉を残し、入部はしないと告げる。部室での千反田との会話が原因のようだが、奉太郎は納得できない。あいつは他人を傷つけるような性格ではない―。奉太郎は、入部締め切り日に開催されたマラソン大会を走りながら、心変わりの真相を推理する!“古典部”シリーズ第5弾。

    【キーワード】
    文庫・青春・学校・古典部・部活・シリーズ・日常の謎・ミステリー・アニメ化

    【映像化情報】
    2012年4月-9月にアニメ化
    出演:中村悠一・佐藤聡美・阪口大助・茅野愛衣 他


    +++1

  • 友人関係に限らず、○○はこうあるべき!という人とは友達になりたくない。私も淡交を良しとする人間だと思いしらされました。

  • 古典部シリーズ第5巻。部員たちは本作から2年に進級し、まさに青春まっしぐら…なのですが、もちろん彼らの青春は相変わらずビターなのであります。今回はタイトルが上手いですね。誰と誰の距離を、誰が観測しているのか。二重三重にも意味合いが込められていて唸らされました。人間関係って本当に難しいよなあ…。

    マラソン大会と絡ませた記述法、というのがまた斬新で面白かったです。でも、どちらかと言えば文科系の神山高校で、持久走20kmというのはちょっとハードすぎやしませんか。かくいうわが母校のマラソン大会は10km走で、その苦しさや順位たるや…あ、いや関係ないですね(苦笑)。そんな昔の事も思い出してみたり、ああやっぱりこれ、青春小説なのですね。

  • 小さなヒントを積み上げて、話が完結する。
    読み終わるととってもスッキリする。
    一気に読まないと、分かりにくいかも。

  • 古典部シリーズの中で今回が一番好きだったかも。でももうこれで終わりなのかな?

  • 正直な話、このシリーズは初めて購入。前作までは読んでない。ま、人間関係は把握してるし、話もほとんど知ってるはずなので、購入しなかったわけだ。
    で、今回は千反田さん、ピンチな話なのだ。
    噂では、今年はこの古典部が映画化されるとか、アニメ化(シーズン2)には、原作が足りないから、作者働けとか、いろいろあるらしい。
    ほんと、作者、働け。

  • シリーズの中では一番面白かった。5月にいきなり20kmも走らされるマラソン大会という信じ難いイベントの中で謎解きが行われる。大勢の中にいるはずなのに、部屋の中で謎解きしているように主人公は孤独に走る。

  • さまざまなキャラクターがそろっている古典部。
    新入生の入部でさらに強化か???
    高校生は昔も今も変わらないなあというのが読後感です。
    傷つくのを恐れ(多分そう)飄々としたフリをしている子。
    のめりこむのがイヤで広く浅くをモットーとしている子。
    人を傷つけたことを知って衝撃を受ける子。
    どちらかというと、男子より女子の方が直截的でしょうか。
    距離を測っているのは男子の方ですね。

    これを読んで思い出すのが自分の高校時代。
    文化祭のとき、A子の何気ない一言にB子は傷つき号泣。
    それを見たA子も傷つけたことを気に病んで号泣。
    後夜祭でようやく和解して以前より固い絆で結ばれた2人。
    いやいや青春ですなあ!!懐かしいです。

    今回はホータローと千反田の距離がぐっと縮まり、
    ホータローの方が2人の将来を見据えているような感覚に
    思えるのは気のせいでしょうか。
    面倒くさいのが嫌いなはずなのにわざわざ面倒なことを
    選択してしまう彼がほほえましかったです。
    彼らの輝ける未来に乾杯♪

  • まだ映像化されていない「古典部」シリーズの第5巻。
    後輩の相手を真面目にしている4人の優しさ、というか先輩らしさにほんわかした。
    後輩だからって軽く流さない大人の対応が論理的に考える4人らしいなって思った。
    そして、勘違いって結構危うい。
    大日向、千反田がこの後どう行動したか気になる。

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ふたりの距離の概算 (角川文庫)の作品紹介

大人気<古典部>シリーズ第5弾が文庫化!

春を迎え2年生となった奉太郎たちの古典部に新入生・大日向友子が仮入部することに。だが彼女は本入部直前、急に辞めると告げる。入部締切日のマラソン大会で、奉太郎は走りながら彼女の心変わりの真相を推理する!

文庫第5巻はアニメ版表紙とのリバーシブル仕様です。

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