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ダブル・ジョーカー (角川文庫)

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著者 : 柳広司
  • KADOKAWA (2012年6月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041003282

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ダブル・ジョーカー (角川文庫)の感想・レビュー・書評

  • “D機関”の暗躍目覚ましいなか、陸軍内に新たに設立された秘密諜報組織“風機関”。しかしジョーカーは二枚も要らない。陸軍は“風機関”を使って“D機関”の追い落としを図るが――。陸軍内から至極優秀な若者ばかりを集めた“風機関”だが、“D機関”はそれをはるかに凌駕すること、まさに悪魔の如しと言ったところか。表題作『ダブル・ジョーカー』のほか、「わらわし隊」が慰問する中国戦線。その前線に潜む共産スパイを、“笑わぬ男”が追い詰める『蠅の王』。
    日本軍によるインドシナ侵攻前夜のハノイを舞台にした『仏印作戦』。
    ベルリン郊外で起きた列車同士の衝突事故。そこで死亡したひとりの日本人青年の正体とは。“スパイの死”を巡り、ドイツ軍情報部のヴォルフ大佐と、彼が過去に逃した日本人スパイの因縁を描く『柩』。
    “世界が裏返る”……スパイが存在意義・または役目を失い、ただ、一人の青年へと否応なく立ち返ることになるその時を感傷も悲嘆もなく描く『ブラックバード』の全五篇を収録。

    ――この世界には狩るものと狩られる者があるだけだ。

    それはどんなに優秀だろうと、先が見えていようとも、“スパイは歴史を変えられない”が、彼らのもたらす情報は、国と国との戦争の、その状況を大きく変える。だからこそ、スパイの戦いは決死となるが、運命は非情だ。
    一巻目と裏腹に不思議と“D機関”の存在感が薄い。しかし要所要所でスパイの非情な宿命を見せつけるシリーズ二巻目だった。

  • 前回読んだ時に、第1弾でやめた自分を殴りたい(笑)
    とてもおもしろいじゃないかっ!
    今回はD機関のライバルが出てきたり、結城中佐の過去がわかったりと、盛り沢山でした。
    それにしてもいつも「この話に、D機関はどんな風に絡んでくるんだ?」とワクワクさせてくれるなあ。
    最後の「眠る男」も、「あっ、あの話のB面的な!?」と嬉しくなっちゃいました。

  • ジョーカー・ゲーム第2弾では、非の打ち所がないように見えて、エリートの自負、過去、理想といった様々なものに足元をすくわれて敗れ去っていく敵味方のスパイたちが描かれる。
    完璧だったはずのものが、ミクロの亀裂によって呆気なく崩れ去る。そんな敗れ去るスパイたちの姿に、憐れみと、一抹の人間味を見たというホッとした感情が同居する。この読後感がクセになる。

  • やはりわくわくする作品でした。
    スパイ対スパイの駆け引きがとても面白く、ページを捲る手が止まりませんでした。

  • 「ダブル・ジョーカー」

    ジョーカー・ゲームの続編!スパイのお話し。
    大成功するスパイもいれば、失敗してしまうスパイもいる。。

    駆け引きがなんとも面白い。

    本当に戦時中はこんなスパイが存在して、他国の情報をリークしたり、二重スパイがいたりして、情報をかき回したりしてたのかなぁ?

  • ジョーカーは、2枚要らない。
    どちらが勝ち残るのかは自明だというのに、こんなにもわくわくする!
    狩るものと狩られるもの。その立場は簡単に入れ替わる。結城中佐かっこいい。素敵。
    スリーパーが、無事眠りに戻れたようで良かった。

  • やはりD機関はすごい。ここまでくると、本当に何が真実で何か仕掛けだか分からない。当然ですが、こんな世界には首を突っ込めない。本は面白い。続編はあるのかな。

  • ジョーカーゲームの時のように、d機関無双…というほどでもなかった。冷たい血が流れているような人間味が失われたスパイでも、ひょんな事から人間味が出てきてしまうところもある。人間こ脆さのようなものを感じた。

  • アニメーションにはなかった展開や
    設定の違いを楽しめる一冊。

  • 結城中佐は相変わらずの化物っぷりだった。

    D機関の面々も化物ではあるが、その中に人間味を感じる話もあって個人的には良かった。

    毎度文章としてもスラスラ読める。

  • 短編集。
    「ダブル・ジョーカー」
    同じカードは二枚も要らない。どちらかがスペアだ。
    "D機関"に対抗して作られた"風機関"。
    風戸は、結局スパイ機関を束ねるには経験も器も考え方もすべてが浅すぎた…という感じがした。
    自分の方が優っていると思った時点で、風戸の負けは決まっていたのかもしれない。
    「天保銭は使えない…」
    意味深なこの言葉に込められていた揶揄を、もちろん風戸は知っていた。
    エリート意識の象徴のような天保銭。
    風戸の負けを決定付けたものが、その天保銭だったことが面白い。

    「蝿の王」
    誰の手で、いつ、どんな情報が流れたのかさえ把握していれば、情報戦はむしろ有利に進められる。
    その上、敵の秘密通信手段を使って偽情報を流すこともできるんだ。
    スパイは手にいれた情報を伝えなければ何の意味もない。
    通信手段がとぼしい時代、前線での情報伝達の方法はスパイのレベルの高さを測るほど重要なものだったろう。
    「死ぬな、殺すな」
    結城によって叩き込まれた平時におけるスパイの鉄則。
    …殺したろ。
    何の罪もない人間を、スパイ活動のために殺害し罪の意識もない。
    "D機関"中で徹底されている結城の教えに比べると、他のスパイたちの行動がやけに素人臭く感じてしまう。

  • ハードボイルドだ。。。

    やっぱり男性向けの小説だなぁと思う。
    読みにくいわけではないが、自分はあまり得意ではない。

    短編だし、好きな内容ではないのに最後まで読んでしまった。
    最後まで読ませる何かがあるんだろうなぁ・・・。

    最後の一話にホっとして、★★★★。
    ↑こういう一話は大好きだ!

  • 前作を読んだのは3年以上前ですが、その時よりもこの第2巻の方が面白く感じました。
    柳さんの書かれている「漱石先生」とのギャップがまた愉快です。

  • D機関シリーズ#2

    基本パターンは変わらない(というより変えようがない)ため、少し新鮮さがなくなった気がします。面白いことは面白いけど、1巻ほどではないかなあ。
    続編に手を出そうか要検討といったところです。

  • D機関メインの話も、そうでない話もどちらも面白いという素晴らしさ。それでも「柩」がやっぱり面白い。最後の演出が心憎い。

  • ジョーカーゲームの続編。
    ジョーカーゲームの方がおもしろかった。

    今回のは訓練生がスパイとして活動する話。結城中佐が神ではないとわかってしまう話もあり、納得するも少し残念。おもしろかった。

  • 今回は完璧に見えた計画が些細なミスで失敗するというパターンの話が多かった。
    スパイも人間、スーパーマンじゃない。

  • 構成がややマンネリっぽく感じる。

  • アニメではやらなかったエピソードが重い。
    これだけ優秀なスパイがいても尚止められなかった真珠湾、アメリカの参戦。
    暗澹たる気分のまま次巻へ。

  • スパイ小説が 大戦時期を背景にして
    このように、巧みに えがかれると、引き込まれていく。
    日本という国の立ち位置が いろんな角度から
    見ることができる。

    ダブルジョーカー。
    風戸陸軍中佐は、諜報機関の設立を具申していた。
    阿久津陸軍中将が、風戸を直接呼び、諜報機関をつくることを任命した。
    その理由は、結城中佐がつくったD機関が目覚ましく
    成果を上げていくことに危機感を持ったのだ。
    風戸は、D機関の『死ぬな』『殺すな』が、気に食わなかった。
    元英国大使白幡樹一郎が スパイの容疑で 調査しろ
    という命令がくだされたが。
    圧倒的に 結城中佐が スパイとして姿をあらわさずに、
    任務を達成する。
    まぁ。旅館の女中と侮ったのが ウンの尽きですね。

    蠅の王
    慰問団の一行が 二重スパイを摘発すると警戒していた。
    慰問団は 荒鷲隊をわらわしたい。ということで、結成されている。
    ダジャレに次ぐダジャレ。関西のノリだ。
    脇坂軍医は 兄が 特高に殺されたことで、静かに 潜行した。
    社会的不公平を理論的に説明する。ふーむ。
    だれが 摘発する担当者なのか?

    仏印作戦
    陸軍と海軍が ベトナムに視察団をおくる。
    そこでの 通信の役割をする 高林。
    無線機をもたない陸軍の愚かさ。
    容易に 巻き込まれる 高林。そりゃ、分かるでしょ。

    柩。
    結城中佐のできた はじまりが 描かれる。
    舞台は ドイツだった。死なないという信念が、結城中佐を助ける。
    予測できない不意の『死』に対しても、対処する。
    整理整頓することで、身を守る。

    ブラックバード
    D機関で 養成された 仲根は、バードウォチィングで、
    つながりをつくっていく。
    アメリカ西海岸における 諜報活動。
    その潜入の仕方が 巧みで うまく潜り込むが。

    スパイは 発見されないこと という 基本が
    物語の 構成が うまく、こんなところに 結城がいた
    と思えるようにつくってあるが すばらしいなぁ。

  • 戦時期のスパイ小説の第二弾、短編集
    相変わらずおもしろい

    戦時中の雰囲気みたいなものが感じられるのも良い
    そもそもスパイなんて我々の日常ではないのだけれど、戦時中やスパイの雰囲気が表現されていてとてもおもしろい

    その中でもやはりD機関の影が出て来る瞬間
    そこが一番の見もの

    「そういう事だったんかー」「えーそうなの」みたいな

    パラダイス・ロスト、ラストワルツも読みたい
    その後も続編が続くと良いなぁ

  • 「柩」に胸を打ち抜かれる。スパイの生き様の孤高さをこれでもかと見せつけられた気分。

  • 対象者には自らの存在を完璧に悟らせず、徹底的に「見えない存在」でいるD機関の優秀なスパイたち
     とんでもなく用意周到に、かつ確実に対象者を踊らせてしまうのがすごい
    (華麗に踊らされた風機関の人たちはアニメより1.5倍は滑稽だった)

     収録作品のうち「ブラックバード」は、「柩」とほぼ同時期というところが興味深かった
     完璧であるはずだったスパイ活動が、重なってしまった不運のために起きてしまった誤算……
     突然の終焉が切なく、これから日本が転がり落ちていく先を思うと悲しい……

  • 夫が図書館で借りたので、ついでに私も読んでみました。
    太平洋戦争の時代、日本陸軍に秘密諜報員養成機関として設立された通称「D機関」。その活躍を描いたスパイ小説です。

    こういうジャンルはあまり読んだことがなかったのだけど、意外とワクワクしながら読めました。
    スパイってかっこいいもんね。超人的過ぎるきらいがあるけれど、ミッションインポッシブルなんかも超超人的だし、そのあたりは許容範囲♪

    ただ、読んでいるときは楽しめるのですが読後に残るモノはありません。
    エンタメ小説だと思えば・・・これでいいのか。

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ダブル・ジョーカー (角川文庫)の作品紹介

D機関シリーズ第2弾が文庫化!

結城率いる異能のスパイ組織”D機関”に対抗組織が。その名も風機関。同じ組織にスペアはいらない。狩るか、狩られるか。「躊躇なく殺せ、潔く死ね」を徹底的に叩き込まれた風機関がD機関を追い落としにかかるが…。

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