ダブル・ジョーカー (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041003282

感想・レビュー・書評

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  • 11/18読了
    スパイ・ミステリーの金字塔 ジョーカー・ゲームの続編

    スパイを舞台にしたダークな雰囲気の中、スリリングかつスピーディーに展開が進んでいく。
    一つ一つの話がキレ味よく、ページをめくる手が止まらなかった

    個人的にはダブル・ジョーカーとブラックバードが好きだった。常識・役職・立場に捕らわれることが、スパイにとっていかに致命的か、敵味方双方の立場から描かれていて面白い

    この話に限らず、読めば読むほど、結城中佐の奥知れなさが際立つ。パラダイス・ロストも楽しみ。

  • シリーズ第2作。話が技巧的になり、何が本当なのかさらにわかりにくくなってきた。そのうち一周回りそう。D機関の人たちが直接描かれていないことが多い(多分意図的に)ことも影響している。ミステリー成分は少なめ。しかしほんとにこんな仕事、よくやるよ。

  • ジョーカー・ゲームの第2弾。今回も結城中佐率いるD機関の暗躍が6作品で描かれる。

    D機関設立の翌年、陸軍独自の諜報機関、通称風機関が創立される。彼らの戒律は「躊躇なく殺せ。潔く死ね。」
    風機関がD機関を陥れようと企てるダブル・ジョーカー。
    敵対する国のスパイの視点から、D機関のスパイ狩りを描いた蠅の王。
    ハノイを舞台に民間人を使い、大規模な詐欺を防ぐ仏印作戦。
    ドイツで起きた列車事故で犠牲となった日本人をきっかけに、魔王結城中佐の過去が描かれる柩。
    真珠湾攻撃の直前までアメリカに侵入していたスパイの人生を描いたブラックバード。
    前作、ジョーカーゲームで登場したスリーパーを描いた眠る男。

    007やM:Iのような映画で描かれるスパイと違い、この作品で描かれるD機関のスパイ達を見破るのは難しい。どこにいても違和感がなく、印象に残らない。影のように現れ、風のように消える。
    魔王の指導の賜物か、表舞台に中々姿を見せないD機関。そして前作以上に登場しない結城中佐。けれど、彼らはそこにいて、全て見透かされている。

    柩を読んで、結城中佐をもっと知りたくなった。眠る男のように、次回作で伏線のような作品が描かれることに期待。

  • 最初のジョーカーゲームに比べるとミステリー感は無くなったかな…
    でもタイトルのダブルジョーカーは面白かったし、その続きが見たくなった

  • 続き物でも面白かった!

  • それぞれのエピソードが予想した展開と違って楽しめました。

  • 「ダブル・ジョーカー」
    「蝿の王」
    「仏印作戦」
    「柩」
    「ブラックバード」

    特別収録「眠る男」

  • 2作目。前作には勝てない感じでしたが、今回もよくできた話ばかりで面白かったです。D機関ご苦労様ですw次作も気になるので読みます‼

  • 何事も冷静に、完璧に先回りするD機関に圧倒される。

    「眠る男」は前作との繋がりが絶妙。「ロビンソンクルーソー」が眠りと目覚めの役割を果たし、素敵だ。

  • 「ジョーカーゲーム」シリーズの第2作目。またも一気読みしてしまった。ブラックバードがお気に入り。顔のイメージを一瞬一瞬変化させることで他者に残る印象をぼかすとか、そんなことできるのか…?
    「何者にもとらわれず、自分自身の目で見ること」

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著者プロフィール

一九六七年生まれ。二〇〇一年『贋作『坊っちゃん』殺人事件』で第十二回朝日新人文学賞受賞。〇八年に刊行した『ジョーカー・ゲーム』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞。他の著書に『象は忘れない』『風神雷神』『二度読んだ本を三度読む』『太平洋食堂』『アンブレイカブル』などがある。

「2022年 『はじまりの島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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