空想オルガン (角川文庫)

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著者 : 初野晴
制作 : 丹地 陽子 
  • 角川書店 (2012年7月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041003794

空想オルガン (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • シリーズが進むにつれ、ますます面白くなってきた。空想オルガンには、あっ!と驚く結末。え、もうあの人は出てこないのかしら。出てこれないわよね。
    草壁先生の謎がちょっとずつ明かされてきた…… かな。
    高校生が解く謎にしては、ほんと重たいというかシリアスというか、今まで読んだ中ではめったにお目にかかれないパターンだと毎回思うんだけど、ラストがいつも希望に満ちているので私は好きだな。
    とにかく吹奏楽、これからも頑張ってね!

  • すごい良かった!!

    渡邊さんが実は…っていう展開や芹澤さんと同じ遠野さんにまつわる話や離れてしまった親子の話


    どれも、人間味が溢れて好きな作品でした!

  • いつもの感じの連作短編集だと思っていたら、最後に裏切られた。とくに表題作はいつもの趣向とは違っていてびっくりした。
    全体的にいつもの勢いはなかったような気がする。残念。新しいシーズンが始まる次作に期待。

  • 「空想オルガン」私がその意味を知ったのはモンパト外伝でした。あちらも切なくあたたかい。
    「十の秘密」は、うーん?

  • 青春ミステリ、ハルチカシリーズ第3弾。今回もよかった!3話目の幽霊が出ると噂されるアパートの話が一番好きでした。これ、謎の解決でビックリ。画を想像するとかなりすごい!

  • ハルチカシリーズ第三弾!

    吹奏楽部のあれやこれや。
    実際は吹奏楽部のことよりも、寄り道回り道の方が多いのだけれど。

    「十代のお前たちは、ひねくれた大人になってしまった俺から見ればファンタジーだ。」

    ペガサスのような羽ばたき続ける若者たちのパワーはすごいな!
    その存在がファンタジーなんだけど、空想の生き物なんだけど、でも。
    大人になってから気づくことがたくさんあるよね、という話。

    ハルチカの行方を気にしつつ、千年ジュリエットの文庫化を待つ。

  • 「ハルチカ」シリーズです。
    地区大会から東海大会までのエピソードになっています。
    その為、学内の変人達との絡みは少ないです。
    代わりに、渡邉というフリーライターが草壁先生に付き纏っています。
    草壁先生の過去を知っている様子です。
    渡邉は意地悪なところがありますが、根は良さげです。
    渡邉の本性は、最後まで読まないと分かりません。

    芹澤さんが陰ながら応援してくれています。
    チカちゃんとの仲がよろしいことで。

    当作の表紙は丹地verでした。
    ハルタがイケメンですね。

    ◆ジャバウォックの鑑札
    冒頭はお手柄チカちゃんのエピソードです。
    ベランダから落ちた男のコをキャッチしても無事なチカちゃんって、一体。

    ハルタは貴重な種類の迷い犬を保護していたが、飼い主が二人も名乗り出てきた。
    青年と少女のどちらかが嘘をついている。

    犬の首輪には謎の刻印がされていた。
    一見したところ、犬の名前のようだが…。

    本当の飼い主は女のコだった。
    本来はアルという名だったが、母親が急に犬の名前を変えてしまった。
    犬はジャバウォックと改名されたらしく、名前をヒントに刻印を鏡に映すことによって、犬の正式な鑑札が分かるようになっていた。

    子供に託した暗号にしては難しいと思います
    少女の両親は離婚調停中で、親権は父親が持っていました。
    状況的に、母親には「子供に会うな」と言われている可能性があります。
    だから自分の居場所を暗号にしたようです。
    鑑札の照会をすれば、飼い主の住所が分かるからです。

    こんな騒動に巻き込まれても、チカちゃん達は地区大会を突破しました。

    ◆ヴァナキュラー・モダニズム
    住んでいたアパートが取り壊されて、ハルタは学校の敷地内に住んでいた。
    今は夏休みだからいいが、新しい場所に引っ越したいのでお姉さんにお金の援助を頼んだらしい。

    長女・南風姉さんが学校に登場します。
    草壁先生にハルタの現状を教えたそうです。
    南風姉さんと男連中のやり取りを見ていると、「美人に弱いんだなー」と思いました。
    カイユはともかく、マレンも照れちゃうのか。

    今日中にハルタの引っ越し先を探すことになりました。
    チカちゃんは当初、乗り気ではありませんでしたが、草壁先生が「数日間ならばハルタを泊めてもいい」と言っていたことを知って阻止することに決めます。
    ハルタと草壁先生を二人きりにしては危険だものね。
    普通、チカちゃんと夜二人きりの方が危険なんだけどな。

    ハルタの本気が怖いです。
    ここまで女性に幻滅するくらい姉さん達は強烈なのか。

    カイユのツテで、不動産屋を紹介される。
    そこで珍妙な物件を見つけた。
    値段が安い割に、防音が施されている。
    「ナイス物件☆」と思ったが、不動産屋は複雑な顔をする。
    問題のアパートは曰くつきだった。
    墓地の近くというだけでなく、僧侶の霊が出るそうだ。

    実はアパートが大きな貯金箱の役目をしていて、空きスペースに五百円が溜まる仕組みになっていた。
    錫状の音の正体はお金が落ちる音だったらしい。
    お金は相当溜まっていて、ヤンチャだった孫が憎くも愛しいが故に残した遺産だった。
    スケールが大きくて、根気のいる作業ですよね。
    結局、ハルタの住むところは貯金箱アパートに決まったのかな。

    成島さんは自分の髪には無頓着なのに、オシャレワードは知っているのね。
    ワザとモサい髪型にしているのかな。

    ◆十の秘密
    県大会の会場で、チカは渡邉から教えて貰っていたギャルブラバンと遭遇する。
    見た目は派手だが、結束力は強い。
    ただ、彼女達はおかしな行動を見せていた。

    清新女子高吹奏楽部の副部長・遠野は、見た目はギャル系ではない。
    遠野は草壁先生と同じ音楽家に師事していた。
    芹澤とも顔馴染みらしい。

    遠野は天才少女で、清新女子高のスコアは彼女が編曲したものだった。
    遠野もプロ志向だったが、家庭の事情で断念してしまう。
    そのストレスで、遠野はアル中になった。

    カミングアウトされた吹奏楽部の部長・ナナコは、遠野のアル中を直す為に部員達に色々な規律を守らせる。
    遠野はナナコ達の断酒プログラムについて知らなかったが、吹奏楽部から離れたくなくてお酒を断っていたそうだ。

    女子高生なのにアル中なんて、フィクションでも有り得ないよね。
    秘密一の「ナナコがケチ」というのは、断酒プログラムにどう関わってくるのかしら。
    立ち直らせるにはお金が掛かるから?

    遠野さんは歯磨きチューブにウォッカを入れていました。
    「歯磨き粉は腐らないだろう」と思っていましたが、そういうことでしたか。

    この話に登場する女子は、どいつもこいつも好戦的です。
    それでいて、ウエット感がありません。
    一方、男性陣は温和というか草食系だよね。

    ◆空想オルガン
    ガンバと呼ばれている男性とチカちゃんが交互で語り手になっています。
    ガンバはオレオレ詐欺を手掛ける悪徳業者である。
    ガンバは学生時代に同じ吹奏楽部員だった友人の名を騙って、友人の母親をハメようとしていた。

    友人は事故で亡くなり、友人の腎臓はガンバに移植されていた。
    結局、ガンバは友人の母親から騙し取らないで、自ら出頭する。

    この話には大河内先生や遠野さん・ナナコが登場します。
    芹澤さんも叔母さんと一緒に応援に来ています。
    東海大会での結果は、残念ながら銅賞でした。
    去年までの弱小振りを考えれば、大した進歩ですね。

    芹澤さんの左耳は完治していました。
    吹奏楽部に入部することを決めてくれます。
    ようやく芹澤さんゲットですよ。

    ガンバの正体は渡邉でした。
    これまでの話にも、ちょこちょこと伏線があったのよね。
    オレオレ詐欺をする傍ら、フリーライターもしていたということ?
    草壁先生を突け狙っていた理由が最後まで分かりませんでした。

  • これもシリーズ順番前後してるから、登場人物に?ってなったけど、基本的にさくっと紹介はしてくれてるからまあ大丈夫w

  • ハルチカシリーズ第三作。再読。
    普門館には行けないB部門ながら地方大会に出場するところから始まる。
    大会の最中にも遭遇する謎の数々。犬の飼い主探しにギャルバンドの秘密、そしてハルチカが知らないところで進行するもう一つのドラマ。
    謎解きをする度に新しい絆が生まれ、新しい繋がりも出来る。真相はシリアスでも結末はホッとするのが良い。
    草壁先生の秘密は知ろうと思えば調べられるが、敢えてそれをせず今の草壁先生に付いていく、そして先生を普門館に立たせたいと願うハルチカが可愛い。
    ハルタの強烈な姉が登場。ハルタの一人暮らしの理由も分かる。
    肝心の本番シーンがカットされているのが残念だが、いよいよクラリネットが加わりそうで楽しみが出来た。
    最後の話はちょっと仕掛けが強引かな。
    表紙はやはり単行本みたいにクールな方が好き。

  • ヴァナキュラー モダニズムがいい。
    じいちゃんの愛をかんじるね。
    こんな大掛かりなお手本を考えるのも、実践するのもすごい。
    吹部の方は、トントン拍子に東海大会に進んでるけど、こっちの話しももう少しツッコんでほしいな

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