空想オルガン (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1681
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041003794

感想・レビュー・書評

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  • なかなか進まずやっと読了。ハルタの住居問題に姉登場。強烈な清女の登場に、オレオレ詐欺話。意味不明な語りから始まり最後につながる。短編とは思えないほど一編が濃い。チカちゃんの点々さがやはりイライラするが、平和そうなチカちゃんの周りにいろんなものを抱えている人がいて、点々で平和なチカちゃんに救われているのだなと思った。もうすぐ千年ジュリエットも文庫化!

  • 高校吹奏楽部が舞台で、しかも今回はコンクール期間の話にもかかわらず、演奏シーンは皆無。
    娘が二人とも中学校で吹奏楽部に所属したのでいつの間にかダメ金という単語もすんなり理解できるようになったのに少し物足りない気もしますが、若い時しか味わえない人生の悩みに立ち向かう姿には心を打たれる。
    全体の軽いトーンと内容の真摯さのギャップが魅力かな。

  • 相変わらず、質の高いお話。
    本格ミステリーというわけではないけど、
    周りほ温かくさせる学園ミステリーが楽しい。

    今刊は学園を飛び出した内容が多かった割に、スケール不足の感がある。
    表題の「空想オルガン」が特によかった。

  • 最後はびっくり!

  • 吹奏楽部が舞台の青春ミステリー、と言うだけでは無い広がりのある物語で楽しめた。

  • 再読。
    「空想オルガン」の肝心な人の件を忘れてた。
    はるたの次女、三女にも登場してほしい。

  • 20140602
    電子書籍にて。

  • おめでとう!っていってもこの子達は満足しない。かんばれ、チカちゃん!

  • ついに大会出場した清水南高校。
    ジャバウォックと十の秘密が好きです。

  • いよいよコンクールが始まり、それに沿う形でいつものようにトラブルやハプニングが次々と起こる。ギャル集団に、変なフリーライターに、オレオレ詐欺に…。
    そんな中でも、チカの緊張感が文章からそのまま伝わってきて、自分がコンクール会場にいるかのようにドキドキした。チカ達ほどの緊張ではないけれど、私もコンクールの時のドキドキというのは味わったことがあるので、感情移入しつつ、うなずきつづ読んでいた。
    そして、コンクールの結果がわかった時は、私も思わず泣きそうになった。夢物語でも、ありえなくてもいいから、みんなに笑って欲しかったなあ―。でも、こうやってリアルだから、面白いんだよね、きっと。

    「胸を張れ、顔を上げろ、諦めるんじゃないぞ」
    最後に明かされた変なフリーライターの正体。
    今まで邪魔でうざい登場人物だなって思ってたけど、最後の最後で好きになれた。そして待ちわびた芹澤さんの加入―。次作の「千年ジュリエット」でこのシリーズは終わるけど、それが淋しくてたまらない。

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著者プロフィール

1973年静岡県生まれ。法政大学卒業。2002年『水の時計』で第22回横溝正史ミステリ大賞を受賞しデビュー。著書に『1/2の騎士』『退出ゲーム』がある。

「2017年 『ハルチカ 初恋ソムリエ 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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