子ひつじは迷わない 贈るひつじが6ぴき (角川スニーカー文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041004500

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  • 呼ばれていく組と、策略に乗っかった一人とで
    殺人事件を解く事に?!

    すごくミステリーちっくな感じで始まります。
    当然学校外なので、1冊まるったそこの場所、なのですが
    相棒の行動が、結構すごい状態になってきています。
    ポイントのやつのせいですか?w

    釣り小屋で死んでしまった従兄弟は、どう殺されたのか。
    珍しくざくっと彼女が踏み込んでいますが
    言われると確かにそうです。
    毎年劇をやっているのは、傍からみたら滑稽です。
    自分を持つためなのか、揶揄して遊んでいるのか。

    しかし隠れ場所…。
    どんどんと居心地のいい空間に変化していってます。
    これはうっかり入り浸りそう。

  • シリーズ二回目の長編。雪の山荘が舞台だがやはり殺人は起きない、わけではなく過去に起きていた。
    謎自体は薄味だけども、事件の解明を通してまた少しキャラクターたちが変化していく楽しさがあった。
    今巻でシリーズは一旦停止で新作を製作中とのことだが、このキャラクターたちの今後を見てみたい読者の一人として続編を待ち続ける。

  • 主要メンバーのクリスマス合宿で過去の事件の謎解き編.事件の真相はあくまでもおまけで,むしろゲストキャラたちの人間模様の方が謎解き度高い.真相が明らかになってからが本番,「さてなるたまはどう出るのかな」ともうひと展開あるのが良い.今までとは扱う事件の種類も場所も異なっているけど,テイストは全く変わっていなかった.
    ところで,ラストの岬とのやり取りのなかで,“変わった中にも変わらないものを見つけた”って,なるたまは完全にドMじゃないか.
    あとがきには,シリーズがしばらくお休みとあり,1巻からの振り返りが載っていて,1巻からのファンには嬉しい.

  •  初版読了。


     シリーズの長編版、第二冊目です。


     通常の構成は短編集や中編集でギュッと引っ張りこむ作風が、長編になると、どうも間延びしてイマイチになる印象があったのですが…今回は題材が異なることもあって、割りと読書ペースが早かったです☆


     とはいえ、やはり長編となると(いつもの学校での出来事から抜けだして)物語が展開してしまうために、多少のモノ足りなさを感じつつ、反面、レギュラーキャラのクローズアップが濃厚となる傾向にプラマイゼロといった感じでした。可もなく不可もない…といった内容です。



     今作にはこれまでにない、シリーズ中で初めて殺人を扱った内容だったこと、そして結び的に「ん? いつもと様子が違う…か?」と感じる違和感があったのも事実。


     その理由はあとがきにありました☆


     読めば詳しく紹介されているのですが…どうやら、しばらくこのシリーズの新刊を読書できる機会から間が空きそうな様子でした。


     とはいえ、次巻が完結編というわけでもなさそうなので、小説作品を読む読者の気構え「何年でも待つ!」の精神で、次巻を楽しみにしようかと。


     その一方で。


     作者がどんな新作の新シリーズを披露してくれるのか楽しみにしております☆

  • いつもの短編というかオムニバス形式を期待していたら、長編でちょっとがっかり……と思ったけどあとがきを読んで納得。

    雪山の別荘を舞台にいつものメンバーが事件を解決する話。事件と言っても、その場で何かが起こるわけじゃなくて、そこに関わる人たちに関する謎の真相を明かす感じ。
    そういうわけで、雰囲気は4巻と同じですね。

    巻を重ねるごとにキャラの魅力というか個性は強くなってると思いますが、その一方で1巻や2巻で感じた日常ミステリーの面白さが薄れてきているなというのが正直な感想です。

    あとがきで、作者自身の自己評価が一番高いのは2巻の「かぐやテスト」だと書いていました。俺もその話が一番好きです。事前に書かれている要素だけで解答に辿り着けるというのが、この手の話の鉄則だと思います。

    新シリーズを書くみたいなので、一応期待。

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