- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041004784
作品紹介・あらすじ
あれは、ぼくがやったのか-?目を覚ました八雲の側にあった、血まみれの遺体。混乱する八雲の前に、制服姿の少女の幽霊が現れる。「-赦さない」呟く少女を追って歩き出した八雲は、殺人の疑いをかけられ追われることに。一方、後藤から八雲が容疑者扱いされていると知らされた晴香は、八雲が姿を消す直前、ある心霊現象の調査を依頼されていたことを突き止め…!?追い詰められる八雲の運命は!?大人気シリーズ、緊迫の第8弾。
感想・レビュー・書評
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久しぶりの八雲シリーズ、8作目!
前のシリーズから少し間が開いたのでフレッシュ(?)な気持ちで読むことができました。
ここまでくると同じような言い回しは少しくどいなぁ〜^^; 七瀬美雪しつこいしまたこれからも出てくる予感…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「帰れる場所がある。だから、帰らなけらばならない。待っている人、会いたい人がいるから…」(45ページ)
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鍾乳洞で目覚めた八雲。
その傍らには血まみれの遺体があり、八雲の両手は真っ赤に染まっていた。
なにがあったのか思い出そうにも、首の鈍痛が激しくなり、記憶がひきだせない。
そして扉にはさまれていたある文章。
八雲はそれを読み、この状況から逃げることを決意する。
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探偵役の人物の横に横たわる遺体、そして探偵役自身は記憶の一部を失っている。
こうした状況からはじまる物語は、よく見かけますね。
でも、そこからどんな味つけがされつつ、物語が進んでいくかによって、その物語をおもしろいと感じるかどうかが分かれてきます。
今回の話では八雲のモノローグが多く、そんな風に晴香のことを思っているのか…とキャッ(ハート)となってしまいます。
しかも、7巻よりもさらにつっこんだ八雲のルーツが語られ、「なんてこった×無限∞!」といった感じの終盤でした。
終盤の情報だけみると、八雲の祖父がかなりの悪者のようにも見えるのですが、よくよく考えてみると祖父はその後、ソレがソウなり、コウなって八雲が誕生するなんて思いもしなかったわけですから、八雲の祖父には同情票を投じたいと思います。
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なお、著者の別作品「コンダクター」の感想でも書いたのですが、著者の小説にはとにかく、凌辱される女性が登場しすぎているように思います。
傷ついた女性を表現したくて、そのエピソードを入れているのかもしれませんが、正直こうも頻繁だと、読んでいる方としては女としての性を軽く思われているような気になり、精神的にかなりキツイです。
「心霊探偵八雲」というシリーズ自体はおもしろいので、今後も読み続けますが、この点についてはどうにかならないものだろうか…という希望をこめて、率直な苦言として書かせていただきました。 -
八雲が目を覚ますと、目の前に死体が転がっていた。そして現れる少女の霊と、扉に残されたメッセージ。八雲は何があったのか思い出せないまま、警察から逃亡する羽目に……。
いつもより八雲の心情、晴香に対する思いが聞けて良かった。みんなが八雲の為に奔走する姿が良い。そして後藤刑事、格好良い。彼の今後の活躍に期待する。
「人の心は、変化し、自らが知っている他人は、その人の一面でしかない。」 -
今回も面白かったー!
シリーズの初めのへんは、晴香や石井がうざいなーと思ってたけど今は全く思わないわ。
お馴染みのメンバーは、家族のような仲間って感じ。
いつもより少し長めのページ数だが、スラスラと夢中になって読めた。
そして、英心ナイスキャラ!笑
シリーズがあと少しで終わるのは寂しい〜〜〜
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八雲の周りの人達の頼もしさを実感した1冊
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八雲が犯人?
目の前には刺殺体、手には血、記憶なし。
最悪の状態から始まるストーリー。
珍しく八雲視点の回想があり、こんなこと考えてたんだーと、親しみがわく一面も。
全員が八雲の無実を信じて動き回る姿に、熱い物を感じざるを得ない。
家族って、仲間っていいな。
最初から七瀬美雪の罠かとは思うものの、心霊との結びつきが綺麗な線を繋ぐところは見事。 -
やっぱ八雲シリーズは面白い!読書にハマったきっかけだけにやっぱ飽きません!八雲と晴香の関係が焦れったくて…でもそこが良い(笑)また次作も読みたい。