壺霊 下 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041004876

作品紹介・あらすじ

〈紫式部〉と名付けられた壺を持つ者に襲いかかる災厄。〈紫式部〉と共に消えた女性の行方を追う浅見光彦もいつしか古都・京都の底知れぬ深みにはまっていく……絢爛豪華な文芸ミステリ!

感想・レビュー・書評

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  • このシリーズ初めて読みました。
    引き続き読みたいと思った。
    今回は京都の裏側を垣間見れた。
    しかし本来の仕事のレストランの紹介をもっと知りたかったなぁ。

  • 私には、ちょっと間のび感が…。
    いろんな謎が出てきて、それぞれに答えが出るのですが、そもそものなぞに遠くからちょっとだけ繋がっていくような…。
    長くても、どんどん読み進めて行けるって感じではなかったかもしれません。

  • 後半はやや急な展開かなと感じたが、京都の雰囲気を充分に感じて楽しめた。本の最後に「空想迷路ー浅見光彦と歩くー」(小林由枝 文・絵) が付いていて、作品中に出てくる名所が挿絵と共に解説されているのも楽しい。

  • 高価な高麗青磁の壺とともに失踪した老舗骨董店の若夫人。その壷に“紫式部”と名付けた男は、7年前に変死を遂げていた。壷に魅せられた男女に降りかかる数々の災厄。紅葉の京都を舞台に、名探偵・浅見光彦が蠱惑の壷を巡る事件の謎を解き明かす。

  • 関係者が大勢出てきた中盤は面白いと思ったが最後は拍子抜け。内田康夫作品を初めて読んだが、また読みたいとは思えなかった。

  • TVドラマを見て、読んでみた本。
    まるっきり違うけど、画像が浮かんで読みやすかった。
    どちらもよかった。

  • え~犯人はそこ???みたいな(笑)
    文庫本上巻のあれやこれやは一体なんだったの・・・
    いやいや、これが内田作品だと分かっていますが(笑)
    松原通り、ここが昔の清水参りコースと
    みんなが清水道のバス停から歩いているのに
    自分は友達と延々歩いたのを思い出します。
    しかし京都は面白い!
    光彦さんも同じ気持ちかな???
    ・・・また、京都に行きたくなってしまった・・・・・

  • 【壺霊 上、下】 内田康夫さん

    京都高島屋七階に出来た、全国の有名店が軒を連ねる「ダイニングガーデン京回廊」。
    光彦は、「旅と歴史」の企画で、この京回廊のグルメレポートを書くコトになった。
    京都へ行くことになった光彦に兄の陽一郎が依頼を持ちかけてきた。
    京都の老舗骨董店「正雲堂」で警察沙汰にしたくないイザコザが起こっているらしい。
    正雲堂社長の依頼で、是非光彦の知恵を借りたいというものであった。
    光彦は仕方なく正雲堂を訪れる。
    そこで光彦を出迎えたのは社長の伊丹大吉と孫娘の千寿であった。
    彼らの依頼は失踪した千寿の母親と、その母親が持ち出したであろう高麗青磁の壺を
    探して欲しいというものであった。
    千寿の母・佳奈は夫である伊丹勝男が不倫をし、それが理由で家出をしたらしい。
    唯一の手がかりは縁切りの神様、安井の金毘羅さんに貼られてあった
    佳奈と勝男を別れさせて欲しいという形代だけであった。
    気乗りのしない光彦であったが、千寿に連れまわされ調査を進める内に
    七年前に起こった死亡事故に関連がありそうだと感じるようになってきた。
    死亡したのはこの度母親の佳奈が持ち出した高麗青磁の壺に「紫式部」と
    命名した古美術商、そしてその古美術商の死は病死として処理されていた。



    この本は京都を舞台に書かれています。
    町並みの書かれているくだりも多く、京都住まい、もしくは京都で学生時代を
    過ごした人なら、物語の情景がリアルにイメージできて、より面白いだろうと思います。

     

  • 推理小説の筋書きを脇において、京都の町案内書として、興味深く読んだ。「ダイニングガーデン京回廊」「瓢亭」「菊乃井」「イノダコーヒー」他、さまざまな京の食事処、あるいは保津川下り、木屋町通り、鴨川べり、等々読むほどに、どれも食欲をそそる、あるいは訪れたくなる気にさせる、格好の京都案内書とよんでもいい。

  • 浅見探偵が行き当りばったりで手掛かりに遭遇するといういつものパターンとは違って、ずいぶんあれこれ遠回りして、あげくの果ての犯人も、意外と言えばそうなのかもしれないが、犯人の動機に重みがないというか、情念が伝わってこない。

    謎のスポンサーも取ってつけたような落とし前。無理やりの怨念(京都の女は怖い)話しだったかな?の感。

    (2012/12/20)

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著者プロフィール

1934年東京都北区生まれ。1980年に自費出版した『死者の木霊』で衝撃的デビュー。主人公の信濃のコロンボこと竹村警部が活躍する作品に加え、1982年に刊行された『後鳥羽伝説殺人事件』で初登場した浅見光彦を主人公にしたミステリー作品は大ベストセラーに。映像化作品も多数。2018年逝去。

「2022年 『箸墓幻想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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