機動戦士ガンダムAGE (5)ホーム・スイート・ホーム (角川スニーカー文庫)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年10月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041005422
作品紹介・あらすじ
宇宙海賊ビシディアンの助けでイゼルカントの手を逃れたキオは、キャプテン・アッシュから、宇宙を掌握できる"秘宝"EXA‐DBとそれを守護する巨大MSシドについて聞く。一層激しくヴェイガン殱滅を唱える祖父フリット、両陣営の戦力均衡を保つことでかりそめの平和を維持しようとする父アセム。そして新たなガンダムを託されたキオの選択とは。親子孫それぞれの視点から描かれた、百年に亘る戦いの物語。万感交到る結末がここに。
感想・レビュー・書評
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アニメとは違った展開、特にアスノ家女性陣の活躍が嬉しかった。
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勿体無くて(笑)なかなか読めなかったAGEノベライズ最終巻。
うん、確かに良かった!
ただ、今回は今までと比べると、イマイチというのとは違うし
理にもかなってるんですが、アニメのほうが良いというよりは好きな
部分も少しありました。
まず良かった点は、キオ君が物語を主導する「主人公」たりえていたこと。
彼の「優秀なXラウンダーである」点も存分に活かされていて、
人一倍感受性が強いとも言える彼だからこそ、想いを知りたいと思う
思いが強く、だからこそ相手に考えというより「想い」が届く。
(そんな彼の姿が、物語の鍵である爺・フリットの元々抱いていた想いに
重なるように思えて泣けます)
TVのひとりよがりとも言える彼と対照的でしたね。
逆に残念だったのは、彼の父であるアセムの長所であり短所である
「優しさ」を見せる場面が少なく、キオ君との交流があまりなかったこと。
結構アニメの「中途半端」をよくも悪くも見せることで強さではない
「Xラウンダーでない」強みを見せているとも言える
(またその優しさゆえに息子キオ君も彼になつく)姿が好きだったので、
彼からキオ君に歩み寄る描写が少ないのが少し残念。
ここは3巻のウルフさんでも感じましたが。
そういう意味では師匠継いでますけどね(笑)
逆に、キオ君が唯一反発する相手が家族とも言えるので、
それが逆に彼の本来の「家族に甘えたい気持ち」の裏返しとも
とれて、そこにホロリとしました。
実際あっさりほったらかしていた人を受け入れるほうが不自然と
思いますしね。
父を知らない彼には「生きていて嬉しい」想いはロマリーほど強くない
でしょうし。
そのロマリーはじめ、相変わらず女性キャラが全員素晴らしい!
階段を昇るように成長していくナトーラさんには泣けました。
彼女が彼女として立ち、そんな彼女だから見せた成長の姿は
キオ君とウェンディちゃんなどと並び
「これからを担う若い世代」の希望を象徴しているように思えました。
そして女性で唯一「アスノ家」の血筋であるユノアの見せ場も
しっかりとあります。
これはホントアニメでも活かしてほしかった(>_<)…まぁ葉巻は
ちょっと勘弁ですけど;
あと、ゼハート君とフラムちゃんの姿も泣けます。
結末は同じですが、自分で決め自分で戦いに赴き、何より
これからのことを心から考えて散っていく彼等はアニメより
救われてましたね。
あと、アニメではゴミ扱いだったザナルドをキオ君が「倒さなかった」
ことが倒さなかった理由含め凄く泣けます。
1番良かったのは、今までのガンダムノベライズで最も読みやすかったことですね。
メカものという映像で描いてなんぼの世界を、世界観ごと読みやすい
文章でまとめあげるというのはお見事でした。 -
本編の筋を改変することはできなかったようで、TVシリーズと同じ筋道をたどった結末ではあるが、濃密な描写、人物の成長そして真正面からの対話によって非常に盛り上がりのあるものだった。
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面白かったです!アニメを補完して貰った感じでした。フリットもアセムもキオもお疲れ様!って感じだった。ちゃんとガンダムだった!そしてゼハート幸せになってほしかった……。
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アニメ版、大問題の三世代編を見事にアレンジ。
新しい世代の活躍、そしてフリット・アスノの贖罪に焦点を絞り、かなりの換骨奪胎を行なっています。奇しくも、私自身の脳内補完と通じる部分もあったりとかで納得の内容。
正直「子供向けガンダムが、なんでこんなことに…」と思うくらい露悪的な印象もあった小説版ですが、そこは「あとがき」を読むということで。 -
ついにAGEが終わってしまった。
面白かったし色々と言いたいこともあるが、一番言いたかったことは後書き後の黒銀さんが言ってくれていた。