サイハテの救世主 PAPERII:黄金火山と幸福の少女 (角川スニーカー文庫)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2013年1月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041005828
作品紹介・あらすじ
とある理由で沖縄に暮らしている元天才の沙藤葉。彼が世話焼き美少女の濱門陸に頼まれた依頼は、引きこもりを外に出すこと!?そんな簡単なことをさせるなんて…と絶望していたら、かつて提唱した世界を破滅に導く災厄論文のひとつ『黄金火山』が、噴火の兆候を見せているという。噴火を止めるため海底基地"ゴールド・ピット"に連行される葉だが、そこにはかつて葉が弄んだ、噴火を予言する少女アンジェリンが住んでおり!?-。
感想・レビュー・書評
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前作に続き、今作も災厄を防ぐお話。
個人的には、もっと数理の技術的な話を深掘って描いて欲しい。次作からは読まないかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ムシウタ読み途中だと色々考えて落ち着けないシリーズの2巻、天才の力がだいぶ怪しくなってきた。個性豊かな島民の仲間たちには誠に(ry
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このシリーズの続巻が出るとは思って居なかったので、驚きとともに賞賛を贈ります。楽しめました。
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こんな結末、悲しすぎるだろ
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沖縄での日常パートと,今回の北海の深海を舞台にした戦闘パートとの落差が前巻以上に激しかった2巻だった.天才であるが故に人権を無視され,葉の才能を頼る連中は誰一人葉自身のことを考えようとはしないのに対し,逆に何も知らないのにずかずか家に上がり込んで葉を振り回す沖縄の住人が,最も葉の孤独を和らいでいるという構図がとても巧み.他人の領域に土足で上がり込むキャラはあまり好きになれないことが多いけど,この作品だとみんな愛嬌を感じてしまうところが不思議.
最後のバトルはSF色が強めでとにかく重苦しい展開.オチまで含めて,“孤立する天才”の描き方はえげつない.ところで,前巻のような葉のアメリカンジョークが少なめだったのが残念. -
久々にしっかり濃厚なライトノベルを読んだなと思った。
最近は少なくなった(売れなくなった?)けど、
SFやとんでも科学を使ったパニックアクション的内容。
ハリウッドとかでやりそうでやらなそうなかんじのw
雰囲気で思い出すのは「9S」とかですかね。
あれは異能も混ざってましたが。
そんなわけで内容の方もなかなか重い。
なんつーか気持ちが重くなる。
すっきりしない。
前回同様天才として扱われていた過去の清算を行う物語ですが、
周りの期待と思いの差異がヘビーで、救われない。
沖縄の引きこもりの状況に自分を重ねたりもしますが…
とゆうか沖縄メンバーはあんまり絡めないから
直ぐ空気になりそうですよね…
もっと沖縄の日常パートがあっても良かったとは思う。
あんな息抜きみたいにまばらじゃなく。
まあ、作品の物量を考えると難しいかもしれませんが。
それでも十分楽しめました。
すっきりはしませんがw
これからに期待します。 -
天才の孤独がこれでもかというくらいにはっきりと描かれてた。「ガラクタ」になって人間らしくなるってのもなんだか皮肉。そして人ならざる又吉が最後を締めるというのもさらに皮肉に思えた。途中のドクの噛み締めるような叫びが痛烈だった。そんな泥沼展開しか見えない中、沖縄組が清涼剤になってる感があるのが救いに感じられる。短編集とかあったらガッツリまったりした沖縄編を読んでみたい。