さいはての彼女 (角川文庫)

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著者 : 原田マハ
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2013年1月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041006429

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さいはての彼女 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

  • 短編4編。
    立ち止まるタイミングが訪れた女性達の話。
    共感すること多々。
    それにしても登場人物が魅力的。
    ナギちゃんをはじめみんな素敵。

  • ハーレー乗りのナギをはじめとした女性が主人公の短編集。読みおわった後爽やかな気持ちになる小説。
    最後の『風を止めないで』がジンときてよかった。

  • 独特の空気感〜(*´∇`*)心地いい。
    自分はバイク乗らないけど、旦那さんがバイク乗りだから旅人の友達も多くて、うちにも泊まりにくる。
    分かる部分も多くて、最後の章は少しジンときました。
    この作品読んでナギを憧れる人も多いと思いますが、旅してると案外ナギに会えるかも。
    私もナギのような彼女を知ってる。
    彼女もハーレー乗りだった。
    彼女にまた会いたくなった。
    他に書いてる人もいたけど、峠を攻めたり、素人がキック入れたり、??って思うシーンもあったけど、景色が見えていいお話でした。

  • 原田マハさんの短編集。主人公はみんな女性。今までの人生に一つも疑問を持たずに突っ走ってきた主人公達。今よりも少し遠くをゆっくり見ると、そこに広がるのは今まで自分が感じた事のない、不思議な世界。違う自分に会える。

  • 仕事をやりがいとしている女性が主人公の話が主となっています。
    そんな折に仕事に失敗し、行き詰った時に旅に出て
    様々な人と巡り会うことで心が癒され
    次へのステップに繋がって再生されていくというのが
    清々しく描かれていてどの作品も良かったです。

    女性がそれなりのキャリアを続けて仕事をしていくというのは、
    男性とはまた違った孤独との闘いがあり、
    そんな辛さを誰も言えず抱え込んでしまった場合には
    こんな旅があったらどんなに心が解き放たれるだろうかと思いました。

    どの旅でも自然の豊かさが描かれていて、
    北海道でハーレーを乗っている心地良さや
    自然の中での丹頂鶴が舞う光景などが目の前にあるかのような描写は
    読んでいてもとても心地良かったです。

    「さいはての彼女」で出逢った女性の凪の存在がとても印象的で
    この物語に風を吹かせているかと思います。
    そしてそんな彼女を育てた父親の存在も素晴らしいものがあります。
    聴覚障害のあった凪は読唇術を習得しようとしても
    なかなか出来ずにいたところ、
    そこには耳の聞こえない人と「線」みたいなものが
    あるのと答えていました。
    けれど父の言葉は
    そんな「線」はどこにもない。
    もしあるとしたら、それは耳が聞こえる人たちが引いた「線」じゃない。
    お前が買ってに引いた「線」なんだ。
    そんなもん、越えていけ。どんどん越えていくんだ。
    などと言いながら励まし自分の好きなハーレーに乗せていました。
    自分の身を持ちながら自分とはまた違った娘を
    このように育てていく姿には心打たれます。
    これはもしかしたら身体の障害だけではなく、
    人生の生き方もこのように乗り越えていって欲しいのだという
    教えにも思えました。

    「旅をあきらめた友と、その母への手紙」では
    主人公が前半では一人旅をまだ満喫できない自分がいましたが、
    時間を追うごとにそれが無くなっていきます。
    いつも一緒に来ていた友達を想うことと同時に
    自分の人生や友達の人生とその母親も考えることになり
    こんな風にお互いに心の底から
    思い合える友達がいることが羨ましいと思いました。
    友達の母親への手紙を読んでいてとても胸が熱くなり、
    主人公とほぼ同じ世代なので
    ことさらこうゆう事柄には共感してしまいます。
    人生を、もっと足掻こう。って言葉が印象的です。

    「風を止めないで」は「さいはての彼女」に出てきた凪の母親の話です。
    好きなハーレーに乗っていた時に事故に遭ってしまい
    もうずっとハーレーを憎んでしまうかもしれないと思っていた時に
    ハーレーに魅せられた娘の凪を思う人が訪ねてきたことによって
    忘れかけていた心を再認識。
    そしてこの心が新たなる門出に向かう予感がして
    とても微笑ましく応援をしたくなる気分にさせられました。

    人はどんな時、どんな場所でも立ち上がれることが
    出来るのだと再認識できる作品でした。

  • バリバリのキャリアウーマン(死語?(笑))が、ちょっとした仕事のつまづきで、いわば、その挫折なり感傷なりを、訪れた旅先での出会いで、いろいろな方法でまた立ち直っていく、というような、ありふれた話だ。

    話自体はありふれているんだけど、心に残る読後感は、あくまでも清々しく爽やかだ。

    まさに、一陣の風のようなもの。

    4つの短編からなるんだけど、4話目は、1話目の、ちょっと長めのエピローグみたいなもの。
    これがまた、後味がいいんだねぇ。

  • 2017/2/27-28読了。

  • どこまでも遠くへ。まとわりついた、日常のしがらみの蔦をひとつひとつ、ほどいて。また歩き出す、そんな旅の4話、短編集。

    毎日の忙しなさに追われるなかで、私たちの世界はどんどん小さくなって、そこで認められないことが、私自身を否定されるようなことと錯覚することもあるけれど、そんなことないよってそっと否定してくれる、やわらかい言葉たち。

    ナギはきっと繊細で、自分が出遭ってきた数の感情を、きっと汲み取ることができるんだろう。痛みも、苦しみも、悲しさも、たくさん抱きしめて。だからこそ、彼女の、嘘のない笑顔は輝く。風を止めないで、越えていこう。そう信じられる限り、私たちはどこまででも行ける。

  • 2017年02月24日読了。

  • 原田マハさん4冊目。
    この方は、がんばる女性、働く人の姿、生きることへの前向きな姿勢を描き、そのなかに「生きよう」「がんばろう」「前向こう」のメッセージを織り込んで物語を紡ぐ技巧がある。
    リアルに寄り添って書かれているから、共感ポイントもいっぱいにちりばめられている。
    あーあるあるこういううまくいかないこと…とか、
    あーいるいるこういうイヤな奴…とか。

    この本は、4話からなる短編集で、これまで読んだ長編とは雰囲気が違うものの、一冊を通して伝わるメッセージには一本の脈が通っている。
    読後感は爽やか。
    心が疲れたときに読むといいかな。と思う。

  • 全て女性が主人公の短編集。
    それぞれ、旅が物語に関わってきます。
    どの女性たちもいろいろと悩みを抱えています。その中で旅を通して、気持ちが変化していく様子が描かれています。

    どのお話も読んでいて、心がじんわりと暖かい気持ちになりました。
    そして、胸がいっぱいで泣きそうになりました。
    読後は穏やかな気持ちになるので、ほっとしたい時、疲れた時に読んで元気になれたらと思います。

    原田マハさんの小説は、「本日は、お日柄も良く」に続いて2冊目なのですが、どちらも前向きに頑張っていこう、と思わせてくれます。

  • 原田マハさんの物語に出てくる女性はみんな揃って「気持ちの良い」ヒトが多い。
    今回のナギも、聴覚障がいを持ちながらも、周りにひかりと風を感じさせる、清々しい女性。
    マハさんの本は、いつも情景が細かく思い浮かんで、ありきたりの言葉だけど、本当にその場に行きたく、体験したく、見てみたくなります。
    バイク乗りではないけど、タンデムしてみたいな☺️

  • 最悪の事態に直面したとき、一時間後に立ち直っている自分を想像できるか。それができる人は、一年後、十年後、必ず成功する人です。

    振り返ってみると、人間という生き物は、調子のいいときには調子のいいこと以外、まったく考えないものだとわかる。ほんのささいな出来事をきっかけに、うまくいっていたすべてのことが、ドミノ倒しのように連鎖して反対側に倒れていくことなど、ちらりとも想像できないのだから。

    短編の一話目、表題作。知床峠で絡まれるのですが、これがいけない。ハーレーのタンデムで知床峠の下りカーブを攻めるって。あと、ハーレーのエンジンがかからなくなったのを素人がキックでかけるなんて。これかは何かの比喩なのでしょうか。カッコつけ以外に伝えたかったことがあるのだろうか。こういう意味のない「ありえない」があると萎えてしまいます。

  • 画家や絵のお話は好きなんだけど、これはなんだかなあ、ゆるすぎてするっと抜けていっちゃう。凪を演じるならどの女優がいいかひたすら考えていた。

  • 凪ちゃんが作る波紋が人を繋げている。短篇だからいいのか、でも長篇でシリーズにしてもらっても読む。面白かった。

  • これ、好きだな~。
    4編の話で構成されていて、ゆる~く全体的につながっている感じ。
    非日常で気づく、日常における問題点ってあるなあ。
    これって本当に大切なことなんだっけ?みたいな。
    楽園のカンヴァスはシリアストーンだったけど
    こういった話だと独特の心地良い世界観がたくさん出ていて、
    読後が気持ちよいです。

  • 旅を終える頃、皆すがすがしく前を向いているのが良かった。

  • 目次:さいはての彼女、旅をあきらめた友と,その母への手紙、冬空のクレーン、風を止めないで、解説 吉田伸子

  • 仕事に疲れた私にぐっとくる「冬空のクレーン」。私は一生懸命やってる、だけど、周りがそれについてこない、と思いそうになっていた。でもそうじゃない、自分のひとりよがりだたのかなと。

    ってことに気づかせてもらいました。

    「風を止めないで」は私には甘すぎる大人の恋で、少し苦手でした。

  • 原田さんファンになって本を読み漁っている感じ。中でも、これは自分の人生に活力がほしくてレビューを読んで購入。
    【さいはての彼女】【旅をあきらめた友と、その母への手紙】【冬空のクレーン】【風を止めないで】
    痛い女子の気持ちはちょっとわかる気がする。この物語の主人公たちみたいに大きなことはできないけど。ナギみたいな素直な子になりたい。

  • お気に入り作家の短編集。これまでは中長編しか読んだことがなかったけど、短編集も十分に味わい深くて満足。さすがに長編ほどの読み応えはなかったけど、ここでも書簡が絶妙な役割を果たしていて、相変わらずの言葉の強さを実感させてもらいました。3話目のタンチョウの話はちょっと弱いかなと思ったけど、素敵な2話目とか、1話目と4話目が繋がってたりとか、飽きさせられない構成もお見事でした。

  • 女満別 形相が豹変 鈴木涼香スズキスズカ 滑稽 没頭 キレ癖 枕詞 アテンダント 限りなく最北端 繁忙期 BMW6シリーズ以外に浮気をしたことはない さんさん燦々と降り注ぐ南国の太陽の下 極上ランチ ニセコにスキー 洞爺 本質的に駄目な奴。私が一番、敬遠するタイプ。 泣けるほど旧式な車 澱んだ気持ち 絶望 凪 鈴鹿サーキット タンデム さしずめハーレーの伝道師 カスタムビルダー 読唇どくしん 完全な無音の世界を走っている ヤンキー時代のゾク修行 永遠のような果てしなさ 網走 高倉健 催促法 ウエルカムシャンパンとクラブハウスサンドウィッチ 思わず感嘆してしまった 山梨の甲府 ローライダー仮面ライダー 強い磁場 国道244号344号 小清水 南斜里駅 ウトロ温泉 知床半島 オホーツク海 体験したことのない不思議な気持ち ビジネス哲学を披露 ハーレーの唸り声を全身で聞きながら 僅か2両の電車 雄大 裾野 フルスロットル 日没の光景 真っ赤に熟した果実のような夕日が、水平線に触れて蕩けていく。空は薄紅色にしんと透き通り、海とひとつに溶け合っている。 斜里町 行き摩りの姉 知床ツーリング自慢 阿蘇 箱根 日光 上高地 アメリカ横断 ルート66 感慨深げに 羅臼岳の雄姿 熊の湯 入道雲 国後島 生きるんだ。越えていくんだ。 紅蓮の炎 手術に取り組む外科げか医師のように整備を始めた 最悪の事態に直面したとき、一時間後に立ち直っている自分を想像できるか。それができる人は、一年後、十年後、必ず成功する人です。 「ride to live」 凄い冒険 もう一度、一緒に走ってみない? 新幹線で三島駅 伊豆箱根鉄道 長良妙子 人生設計図 意気揚々 ドミノ倒しのように オレッツァ 完璧な静寂は、豊かな眠りをもたらしてくれた。 伊豆の踊子 波口喜美 支配人とバトラー 嘲笑 屈辱 心身喪失 釧路空港 籠城 億劫 鶴居村 伊藤タンチョウサンクチュアリ 最終目的地ファイナル・ディスティネーション 雁の群れ 掃き溜めに鶴 給餌きゅうじ 天羽あもう 千羽鶴 四井都市開発 デベロッパーの課長クラスの方 晩秋の縁日 ヒヨコ用即席湯たんぽ 陣野志保 質疑応答 点景になった私 山梨県甲府市の郊外 タオさん 菊池阿蘇スカイライン キャンペーンガール 無粋 一分一生 赤いハーレー ロマンチスト ナギのメールにはいつも「今日」と「明日」がある。「きのう」は、ない。 優れた物語は、読者にギフトを与えてくれる、と私は思っている。 楽園のカンヴァス ルソーやピカソの絵 非日常 テリトリーの外 六本木ヒルズのタワー 頓挫 失業 追伸 自分が勝手に引いた「線」

  • 変化球なし。大映ドラマのようにひねりのない真っすぐなストーリー。ハマる。笑
    清々しい気持ちになれるのは前に読んだ「生きるぼくら」と同じ。

  • 短編集といえば軽いお話が多いものだが、
    最初の話と最後の話で関連性があったり、
    作者の過去作の登場人物が出てくるので、
    普通の短編集より楽しめた。

    それぞれの登場人物のその後も気になるので、
    また何かの作品で出てきたら嬉しい。

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