万能鑑定士Qの短編集II (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.66
  • (60)
  • (161)
  • (148)
  • (19)
  • (2)
本棚登録 : 1415
感想 : 113
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041006481

作品紹介・あらすじ

美人鑑定家が奔放な知識で「人の死なない」コージー・ミステリに挑む、エンタメ・ノヴェルの先駆的ブランド「Qシリーズ」。総額8億円もの切手コレクションから1枚300万円の変わり種銀貨、満開のソメイヨシノまで、あらゆるアイテムにまつわる不可思議と、胸のすくような謎解き、驚くべき結末の数々。ついには凛田莉子の最大のライバル、雨森華蓮が出所し…。面白くて知恵がつく至福の読書、Qの短編集、大反響の第2巻。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 万能鑑定士シリーズの短編集第二弾。
    今回も面白かったです。今回の肝である雨森華蓮の出所回で、華蓮の人間性がよくわかる回で初登場した時とは比べものにならない人助けをするという所がとても驚きました。莉子が正攻法で人助けを行うのならば、華蓮は蛇の道は蛇のような形で人助けを行うこの対比が面白いと思いました。
    そして最後の話は小笠原と莉子の関係が一段と進展していくので、一番このシリーズの中でキュンキュンさせられました。高級店よりも、そこにある幸せを感じ取った2人がとても尊いと思いました。

    この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
    凜田莉子:佐藤聡美
    小笠原悠斗:寺島拓篤
    葉山翔太:中村悠一
    雲津隼斗:小林裕介
    宮牧拓海:福島潤
    嵯峨敏也:井上和彦
    氷室拓真:緑川光
    雨森華蓮:日笠陽子
    天笠絢音:村川梨衣
    熊切比乃香:徳井青空
    鴨嶺智久:古川慎
    沢木隆司:山下誠一郎
    藤林徹也:駒田航
    藤林俊平:土屋神葉
    李海鳴:檜山修之
    渡瀬直之:小松史法
    真崎理恵子:伊藤静
    笹倉沙季:進藤あまね
    蜂島玄:麦人
    溝塚琴帆:大西沙織
    芳野里佳:前島亜美
    坂城紫苑:黒沢ともよ
    坂城比呂:神奈延年
    坂城慧太:木村昴
    坂城文哉:咲野俊介
    田淵幸助:阪口大助
    久富祥吾:下野紘
    徳原和宏:金尾哲夫
    浜川由貴:愛美

  • 短編集のⅡだけど、短いからか、先に読んだ方を憶えていなくって~中国の珍しい切手を京都から大阪にレンタカーで運んで中身をすり替えたのは…。出所した雨森華連は小さな無認可保育園を騙して珍しい1円銀貨を盗んだ古銭商に仕返し。閉鎖した小学校を外国の刑務所に見立てて映画を撮影しているらしいが、エキストラが大袈裟に処刑されるシーンばかりを撮っているのと、大金が入っていくると大言壮語する中年男性の失踪の関連は…。盗癖のある兄二人は盗品を売ってご満悦だが、妹は気が気でなく、目立たない盗品を持って警察に届けるが、警察の動きは鈍い。ソメイヨシノそっくりのサクラを開発した研究者は、ソメイヨシノにだけ効くウイルスを開発した~惚け掛けてるってことでしょうか?

  • 5つの事件の短編集第二弾。
    前回はお店というつながりがあったが、今回は真に短編集。ちょっと物足りない感じ。。。
    雨宮華蓮の出所が書かれてるって楽しみで短編集もスルーしなかったんだけどなあ。確かに二人の再会と、今後も続く微妙でいい関係が予測でき楽しみは増えたけど。
    あと推理劇で惑わされた、臨床心理士の嵯峨さんとか、懐かしい人もいたね(笑)
    切手のすり替え、映画撮影の裏の誘拐目隠し、マッチポンプ的なバイオテロ風とか、それぞれ面白くはあったよ。
    莉子と小笠原の仲も進展したしね。
    さあ、完結まであと少し!

  • 万能鑑定士・凛田莉子の短編集。さくっと楽しめる。

  • 短編集で話が繋がっていないので、空き時間を見つけて気軽に読めます。

    「物理的不可能」
    金券ショップの店員が、大きな取引を任されることになった。数億円の中国切手が忽然と消える。
    そのトリックが全くわからなかったが、なるほど…!と納得。

    「雨森華蓮の出所」
    1円銀貨の鑑定の依頼があり、店舗で鑑定をする莉子。
    そこに出所したばかりの雨森華蓮が現れて…。
    華蓮の心の中にある苛立ちとか葛藤とか、そういうものに初めて触れたお話なのでは…?
    読後感がとても良かった。
    心温まる話。

    「見えない人間」
    莉子の高校時代の同級生が初登場。
    一緒に映画のオーディションに参加することになったが…。
    うーん。。。
    いまいち私には、恐怖が伝わってこなかったし、何もかもが非現実的な話すぎて、感情移入できずじまいだった。

    「賢者の贈り物」
    泥棒一家のお話。物語は予想と違う方向に進んで、なかなか楽しめた。

    「チェリー・ブロッサムの憂鬱」
    チェリー・ブロッサム=桜にまつわるお話。皇居の桜が次々に枯れた謎を莉子が追う。モデルの髪の毛の話は、なんか無理矢理持ってきた感が強かったかな。。。

  • このシリーズは面白くて読むのを止められないので、短編集だと途中で区切って読みやすい。

  • 万能鑑定士Q短編集。読みやすくて色々な豆知識満載で楽しく読めました。長編シリーズに登場する人達が、あちらこちらに登場するのも短編集の楽しみの一つですね。
    古銭のストーリーで雨森華蓮さんの粋な計らいに彼女の良心とか正義感みたいな物を感じました。莉子さんとコンビ組んだら最強なのにな。いつかそんなストーリーも読んでみたいです。

  • 良くタイトルを見ないで「Ⅱ」だけ見て借りたら全然違ったっていうオチです。知らなくても楽しめるものもあれば、絶対知っておくべきっていう話もあり。最初からやり直しですが、知らなくても面白かったので、これはシリーズ制覇しなければ、という意欲は沸きました。小笠原さん、ちょっとダメだった。ロブションがコンビニのクロワッサンに化けて、それでも幸せだと思ってくれるのは莉子だからです。とにかく、華蓮の物語を早く読みたい。

  • 短編集ながら、このシリーズの面白さが凝縮していて楽しめました。気軽にサクサク読めるのも、この作家さんの良さですね。

  • 美人鑑定家が奔放な知識で「人の死なない」コージー・ミステリに挑む、エンタメ・ノヴェルの先駆的ブランド「Qシリーズ」。総額8億円もの切手コレクションから1枚300万円の変わり種銀貨、満開のソメイヨシノまで、あらゆるアイテムにまつわる不可思議と、胸のすくような謎解き、驚くべき結末の数々。ついには凛田莉子の最大のライバル、雨森華蓮が出所し…。面白くて知恵がつく至福の読書、Qの短編集、大反響の第2巻。
    (2012年)
    — 目次 —
    物理的不可能
    雨森華蓮の出所
    見えない人間
    賢者の贈り物
    チェリー・ブロッサムの憂鬱

全113件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

松岡圭祐の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
米澤 穂信
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×