万能鑑定士Qの短編集II (角川文庫)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年12月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041006481
作品紹介・あらすじ
美人鑑定家が奔放な知識で「人の死なない」コージー・ミステリに挑む、エンタメ・ノヴェルの先駆的ブランド「Qシリーズ」。総額8億円もの切手コレクションから1枚300万円の変わり種銀貨、満開のソメイヨシノまで、あらゆるアイテムにまつわる不可思議と、胸のすくような謎解き、驚くべき結末の数々。ついには凛田莉子の最大のライバル、雨森華蓮が出所し…。面白くて知恵がつく至福の読書、Qの短編集、大反響の第2巻。
感想・レビュー・書評
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5つの事件の短編集第二弾。
前回はお店というつながりがあったが、今回は真に短編集。ちょっと物足りない感じ。。。
雨宮華蓮の出所が書かれてるって楽しみで短編集もスルーしなかったんだけどなあ。確かに二人の再会と、今後も続く微妙でいい関係が予測でき楽しみは増えたけど。
あと推理劇で惑わされた、臨床心理士の嵯峨さんとか、懐かしい人もいたね(笑)
切手のすり替え、映画撮影の裏の誘拐目隠し、マッチポンプ的なバイオテロ風とか、それぞれ面白くはあったよ。
莉子と小笠原の仲も進展したしね。
さあ、完結まであと少し!
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万能鑑定士・凛田莉子の短編集。さくっと楽しめる。
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短編集で話が繋がっていないので、空き時間を見つけて気軽に読めます。
「物理的不可能」
金券ショップの店員が、大きな取引を任されることになった。数億円の中国切手が忽然と消える。
そのトリックが全くわからなかったが、なるほど…!と納得。
「雨森華蓮の出所」
1円銀貨の鑑定の依頼があり、店舗で鑑定をする莉子。
そこに出所したばかりの雨森華蓮が現れて…。
華蓮の心の中にある苛立ちとか葛藤とか、そういうものに初めて触れたお話なのでは…?
読後感がとても良かった。
心温まる話。
「見えない人間」
莉子の高校時代の同級生が初登場。
一緒に映画のオーディションに参加することになったが…。
うーん。。。
いまいち私には、恐怖が伝わってこなかったし、何もかもが非現実的な話すぎて、感情移入できずじまいだった。
「賢者の贈り物」
泥棒一家のお話。物語は予想と違う方向に進んで、なかなか楽しめた。
「チェリー・ブロッサムの憂鬱」
チェリー・ブロッサム=桜にまつわるお話。皇居の桜が次々に枯れた謎を莉子が追う。モデルの髪の毛の話は、なんか無理矢理持ってきた感が強かったかな。。。 -
このシリーズは面白くて読むのを止められないので、短編集だと途中で区切って読みやすい。
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万能鑑定士Q短編集。読みやすくて色々な豆知識満載で楽しく読めました。長編シリーズに登場する人達が、あちらこちらに登場するのも短編集の楽しみの一つですね。
古銭のストーリーで雨森華蓮さんの粋な計らいに彼女の良心とか正義感みたいな物を感じました。莉子さんとコンビ組んだら最強なのにな。いつかそんなストーリーも読んでみたいです。 -
短編集ながら、このシリーズの面白さが凝縮していて楽しめました。気軽にサクサク読めるのも、この作家さんの良さですね。
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美人鑑定家が奔放な知識で「人の死なない」コージー・ミステリに挑む、エンタメ・ノヴェルの先駆的ブランド「Qシリーズ」。総額8億円もの切手コレクションから1枚300万円の変わり種銀貨、満開のソメイヨシノまで、あらゆるアイテムにまつわる不可思議と、胸のすくような謎解き、驚くべき結末の数々。ついには凛田莉子の最大のライバル、雨森華蓮が出所し…。面白くて知恵がつく至福の読書、Qの短編集、大反響の第2巻。
(2012年)
— 目次 —
物理的不可能
雨森華蓮の出所
見えない人間
賢者の贈り物
チェリー・ブロッサムの憂鬱