かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 5179
感想 : 610
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041006870

感想・レビュー・書評

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  • 小学一年生のかのこちゃんとアカトラ雌猫のマドレーヌ夫人、それぞれの日常が描かれた物語。かのこちゃんの家で飼われている柴犬の玄三郎とマドレーヌ夫人との仲、かのこちゃんと同級生のすずちゃんとの関わりなど、読んでいて楽しかった。二つの"別れのシーン"は物悲しく感じられたけど…。

  • 前に途中で積読になっていた本。物語が読みたくなって、再度チャレンジ!

    いい話なんです、本当に。
    ただなんでか、あんまり感情移入できなかった。絵本のような物語でもあるので、子供向けなのかな、でもかのこちゃんと友達の会話なんか大人びているところもあるし、、何才だったら楽しめるんだろう?という疑問符がずっと頭に浮かんだままに読了してしまった。わたしが犬派だから?
    動物もの、物語、結構好きな分野なんだけどな。読書にも相性があるということでしょう

    2020.5.6


  • かのこちゃんは小学1年生の女の子。
    マドレーヌ夫人はかのこちゃんが飼っている外国語を話せるアカトラの猫。
    このかのこちゃんと猫のマドレーヌ夫人を描いた物語。

    面白いのはかのこちゃんは小学1年生の目線で描かれた世界があって、マドレーヌ夫人にも猫目線で描かれた世界があって、それが時折重なり合って物語が進んでいく。

    かのこちゃんの物語は、友達が出来たり、言葉を知る楽しみをしったり、子供の時に経験した記憶を呼び起こすようなわくわくがたくさん詰まってて、懐かしくほっこりする。

  • 大人が読む童話のようなかわいいお話。
    小学校一年生のかのこちゃん視点と
    かのこちゃんの家に突然やってきたマドレーヌと名付けられた猫視点で構成。
    かのこちゃんはもちろん、かのこちゃんの両親や先生がとっても素敵な大人でファンになりそう!

  • 小学1年生のかのこちゃんと猫のマドレーヌ夫人の日常。

    小さなころはあらゆることが新鮮だった。お母さんのお化粧品も、お父さんが使う難しい言葉も、色んなことが知りたくて仕方がなかった。
    かのこちゃんの好奇心が、懐かしくて可愛くて微笑ましい。

    これまでの万城目さんのスケール大きい作品と比べると、のほほんとした日常を書いたお話でタイプが違う。
    でも、万城目さん独特の世界観は健在。現実と妄想が融合していて、本当にあったら楽しいのに、と思わせてくれる。
    万城目さんの独特の言葉づかいが、好き。

    ☆あらすじ☆
    かのこちゃんは小学1年生の女の子。玄三郎はかの こちゃんの家の年老いた柴犬。マドレーヌ夫人は 外国語を話せるアカトラの猫。ゲリラ豪雨が襲っ たある日、玄三郎の犬小屋にマドレーヌ夫人が逃 げこんできて…。元気なかのこちゃんの活躍、気高 いマドレーヌ夫人の冒険、この世の不思議、うれ しい出会い、いつか訪れる別れ。誰もが通り過ぎ た日々が、キラキラした輝きとともに蘇り、やが て静かな余韻が心の奥底に染みわたる。

  • 猫たちの織りなす美しい日本語が素敵。
    小学校1年生の世界が舞台になっているかと思いきや、猫や犬の視点からも描かれていて、映像化されたものを期待した。
    夏祭りのところなんか、ゾクゾクでした。

  • 万城目さんといえば、鹿とか狸のイメージがあるけど、今回も「かのこちゃん」という名前に出てきた。
    小学生女子と猫と犬のあほらしいけどほんわかしたストーリーで、最後は泣けた。
    可愛い話だった。

  • ふふっと笑ってしまうかのこちゃんの日常から、ぎゅっとジュレみたいな悲しみがこころの底にじっと残る読後感、この世に変わらないものはないけれど、それを経てその先にはまた違う世界が拓けるんだよなあという、上手く言えないけど、よかった。

  • 今まで読んだ万城目作品とは少し違った味わいの。猫目線で描かれた世界でした。

  • 穏やかな日常の描写から、一気にアクセル効かせて不思議な世界に連れて行ってくれる。
    そして大切なことを教えてくれるラストへ。

著者プロフィール

万城目学(まきめ・まなぶ)
1976年生まれ、大阪府出身。京都大学法学部卒。
2006年、『鴨川ホルモー』(第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞)でデビュー。主な作品に『鹿男あをによし』、『プリンセス・トヨトミ』、『偉大なる、しゅららぼん』などがあり、いずれも文学賞ノミネート、映像化等など、大きな話題を呼ぶ。また、エッセイ集に『ザ・万歩計』、『ザ・万遊記』、対談本に『ぼくらの近代建築デラックス!』がある。

「2013年 『ザ・万字固め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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