- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041008218
作品紹介・あらすじ
学校の不良と母親が付き合い出し家に入り浸るようになったため生きる希望を失った高校生の正矢。記憶を失い独房に監禁されたうえに拷問を繰り返される謎の兵士。二人の意識がリンクした時、凄絶な運命の幕が開く!
感想・レビュー・書評
-
粘膜シリーズで鍛えたはずだったが、やっぱり読み終わると疲れる。
過去と繋がって、登場人物の闇が深くなるにつれて面白くなっていった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初読みの作家さんでした。
展開が雑な感じがして、物足りなかったです。
『「粘膜」シリーズと比べると...』と言うネガティブなコメントが多いようですね。 -
残酷な虐待シーンはあるけど、今までのシリーズからするとボリュームは少なめ。
話もなんか中途半端な感じがした。
ちょっと残念。 -
人間の心の奥底には、必ず爛れた闇が潜んでいるんだよ。
どんなに立派な人にだって例外なく潜んでいるんだよ。僕も、そして君にもね…。飴村節全開の驚愕作品!
全く関係なさそうな話が交互に展開しますが、どちらの話も嫌らしくむごたらしくて 胸ヤケをおこしそうになります。
なのにぐいぐい惹きつけられ、いつしかインモラルな世界観にどっぷり。
この吸引力が飴村氏の凄さですね。 -
数年前に読んだので、細かいところは正直覚えてない…。
でも主人公の口調がなんか面白かった記憶がある。 -
おもしろくもなし
-
初『飴村』でした。戦時中と現代の物語…何で交互に書かれているのか…最後に綺麗に繋がって凄いと思いました!
つーか…正矢の母親…嫌いな人種やわー。 -
2015年、52冊目は粘膜シリーズ以来の飴村行。
あらすじ:大東亜戦争中、東南アジアで大罪を犯した男が目を覚ます。彼は断片的に記憶を失っていた。記憶を取り戻すため、憲兵による拷問が始まる。一方、17歳の正矢、彼の母は先輩でありワルの崎山との愛欲生活に溺れ、幼なじみの親友の心配を他所に、絶望のうちに高校を中退。やがて夢の中で二人は交流を始めるのだった。
飴村流エンタテインメントの佳作。第15回日本ホラー小説大賞長編賞授賞時に審査員の林真理子を危惧させた、拷問描写。今回はスプラッターな色合いを強めてます。また、粘膜シリーズで見せた絶対的暴力や、人間の暗部も健在。張り巡らされた伏線回収も上手い。
一方で、粘膜シリーズで感じた、強引なまでの文章、展開のドライブ感は大人しい印象。そして、代表作『粘膜蜥蜴』の大オチ(ラスト二行)の素晴らしさには届かなかった。
ソレでも、一晩、一気読みの面白さは充分にあります。