霧越邸殺人事件<完全改訂版>(下) (角川文庫)

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著者 : 綾辻行人
  • KADOKAWA/角川書店 (2014年3月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (411ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041008485

霧越邸殺人事件<完全改訂版>(下) (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • のめり込んで読んでしまった。。。
    ページを捲る手が止まらないと良く言うが、そんな感じの一冊。

    自分なりに推理をしながら読み進めていくわけだが、
    最初の殺人についてはある程度の予想はついたものの、
    その後はダメダメでした(^-^;

    カナリアにも全く気付けなかった私。

    上巻の巻頭に図面が添付されていた為
    いつもの館シリーズの気分で読んでしまったが、
    今回は隠し扉とかがあるわけでもなく(笑)
    それでもしっかり心掴まれてしまった。

    綾辻先生のは、何を読んでも本当に面白いなぁ~。

    でも館の偶然は、ちょっと偶然すぎるかなぁ?
    ってな気もした(^-^;

  • 雪山で閉ざされた荘厳な邸で起こる連続殺人。
    話が長いので伏線とか見落としてたが、犯人の動機というか性格はユニーク。

  • 上巻の表紙を捲ると、まず舞台となる館「霧越邸」の見取り図があります。
    湖に張り出した広大な館の見取り図を眺めるだけで、これからここで何が起こるのか期待で胸が高鳴るというもの。

    隅々まで豪華絢爛な館の描写は謎めいていてとても美しいです。
    吹雪で閉ざされた館で起こる連続殺人といういかにもな設定ですが、この館の神秘さがありきたりなストーリーにさせていません。

    館を訪れる人々の運命を暗示するかのように「動き出す」館、その意志に沿うように起こる事件。ファンタジーかSFかと読者を惑わせますが、非論理的な現象を論理的な解釈に取り入れて幻想的な雰囲気のまま本格ミステリとして終着していくのが見事。

    豪華な調度品が並び不思議なバランスで調和している霧越邸と同じように、非現実と現実が上手く調和された素晴らしい1冊でした。


    ネタバレ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・














    最初に間取り図を見た時に「これは館を使った壮大な物理トリックがあるに違いない」と勝手にワクワクしたのですが、意外に理詰めの堅実な展開で、良い意味で予想外でした。
    「館」をこういう風に使うのは新鮮。

    予言するかのような現象が堅実か?という話もありますが、これはもう一人の犯人である槍中が現象の中に何かを見出したということが重要であり、館の現象が事実かどうかは関係ないのでこのあたりも上手く出来ていると思います。

    4度の事件で、途中から槍中が便乗したことにより事件が重層的になっているところがおもしろいのですが、4度目の事件で介入し逆に槍中を惑わせたのが真の探偵役だったという事件の展開にはニヤリとします。

    第一の事件の死亡推定時刻のごまかしがあそこまで上手くいくかは疑問ですが、見立て殺人の理由には納得です。
    見立て殺人はちょっと無理があるんじゃ?という事が多いですが、その違和感が「雨」殺人事件→実は「童謡」殺人事件という真相に繋がっていくのもすごい。

    登場人物一覧に丁寧に本名まで書いてあるので何かあるのだろうとは思っていましたが、槍中の名前には気づきませんでした。
    作中内で名前が変わる、しかも霧越邸で変わることで槍中へも影響を与えるというのが憎い演出。
    吹雪に閉じ込められた幻想的な館が、槍中の心理的な動揺に説得力を持たせています。

    霧越邸の人々にとっては本当に迷惑な話だと思いました。

  • 訪れる者の未来を写すという霧越邸。
    幻想的な世界と永遠の美。

    生々しい生への執着を描く本格ミステリと
    浮世から乖離した死への憧れを描く幻想小説。
    矛盾する二つを併せ持った綾辻行人の創作する世界。
    彼の作風を決定づける一作。

  • 館の描写が非常に細やかで、槍中さんじゃないですが、わたしもこのお屋敷に住みたい、と思いました。この作品は、殺人のトリックや叙述トリックのうまさに感激させられるタイプのものではなく、槍中や彰少年による理詰めの謎解きを見る小説なんだなと感じました。なんというか、「推理ってこうやるんだよ」と初心者に教えてくれるような本です。綾辻作品特有の叙述トリックによるどんでん返しを期待すると肩すかしを食らった気分になります。

  • 綾辻さん、
    館シリーズ以外読んだのははじめてかも。
    いわゆる新本格かと思いきや、幻想的な要素もありつつ。

    それをどう受け取るのかはそのひと次第。
    霧越邸での出来事の数々は、
    果たして本当に偶然だったのか。
    「霧越邸」だからこその雰囲気。


    謎を解くためのヒントは
    きちんと読者にすべて示されてるところもよかった。

    いやー
    面白かった!
    次は、長くて手を出さずにいた、暗黒館かな。

  • 動機が歪んでますね。ラストの展開は予想外なところもあって面白かった。謎の人物が例の役割を担って登場する仕掛けや展開に、こうくるかと感服しました。

  • トリックやガジェットはおもしろいのだが、初期館シリーズの鮮烈を期待したらちょっと違った。

  • どうしても館シリーズのイメージで、気がつくと隠し部屋があるはずだから!と思ってる自分が(笑)
    館の説明しきれない事象も含めて、楽しめました。
    ただ、これは自分の知識量の問題なのかもしれないけど、「X」を「カイ」と読むなんてことを知らなかったので、真相を聞かされても全くピンと来なかったのが悔しい。
    してやられた感をひとつ損した気になりました。
    カナリヤの件は推理の途中で気付きました。

    鈴藤が再度霧越邸を訪れようとする部分も含め、色々想像の余地がある作品だったなと思う。

  • 立て続けに発生する殺人。そこには二重三重の構造を持った真相が隠されてており…しかしそれもまた館に予め啓示されていたのか…
    この館の持つ(と思われる)超常的な力の事件への関与の仕方が、物語が破綻しないギリギリにコントロールされてるところが凄い。
    ど定番のラーメンだと思ってたらありえない食材で出汁取ってた、みたいなミステリー。

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霧越邸殺人事件<完全改訂版>(下) (角川文庫)の作品紹介

外界から孤立した「霧越邸」で続発する第二、第三の殺人…。執拗な“見立て”の意味は? 真犯人は? 動機は? すべてを包み込む“館の意志”とは? 緻密な推理と思索の果てに、驚愕の真相が待ち受ける!

霧越邸殺人事件<完全改訂版>(下) (角川文庫)のKindle版

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