高野聖 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
4.01
  • (20)
  • (32)
  • (15)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 755
感想 : 28
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041008492

作品紹介・あらすじ

飛騨から信州へと向かう僧が、危険な旧道を経てようやくたどり着いた山中の一軒家。家の婦人に一夜の宿を請うが、彼女には恐ろしい秘密が。耽美な魅力に溢れる表題作など5編を収録。文字が読みやすい改版。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 全体に歯切れ良くリズミカルな文章。擬音語の差し込み方が印象的で好き。最後までぐいぐい読まされてしまう。

    初めの収録作品は、まず怒涛のように押し寄せる見慣れない漢字や古い文法に面食らったけれど、分かり易い展開と心情描写のお陰で、慣れてしまえばすいすい読めた。高野聖、眉かくしの霊になると、大仰な表現は鳴りをひそめ、華美な装飾を削ぐことでさらにリズムの良さ、品の良さが際立っている。美しい情景描写を堪能し、楽しい読書時間を過ごせた。
    以下ネタバレ含む、各話感想。

    義血俠血
    勢いの良い若々しい文章。義理人情が主題のためか、熱っぽくドラマチックな展開が続き、まるで舞台を観ているよう。
    特に多く割かれた前半の競争シーンや、白糸の殺人を犯す場面は圧巻の臨場感!

    夜行巡査
    抑揚がなくやや退屈。伯父と八田の極端ぶりには心底驚き。最後に皮肉っている辺り、揶揄の対象を考えさせられる。
    時代を考えると社会派な一面もある作品?色々な読み解き方がありそう。

    外科室
    まさに病院の中のような白っぽい文章。
    道ならぬ恋、ひた隠していた想いが情熱を育み、それを解き放つとき。
    非常に奥ゆかしい恋だと感じつつも、夫人はなんと剛毅な人かと。読んでいて血の気が引いた。

    高野聖
    ぐんと文が洗練されている。これまでの小話よりも話の奥行きも増したように思う。
    色っぽい場面があるけれども、艶かしさよりも、妖しさや神秘性が際立つ。
    蛭の森や水辺の描き方など、異形の世界のようでありながら、神話的な荘厳さも感じる。
    読解力不足で大事なところを見逃したみたい。「高野聖」に呼び名を変えたところを気付かなかった。
    忘れた頃に再読しよう。

    眉隠しの霊
    これもまた舞台にできそうな美しさ。
    お化けものながら、こちらもやっぱり高貴な雰囲気漂う。
    残念ながら物語それ自体については、理解が及ばなかったのか、良さがわからなかった。
    自分の旦那を救うのに、旦那の情婦に協力してもらう…?当時では不思議でなかったの?あとがきでもなんじゃそりゃ扱いされてたので、なんとも。。
    しかし綺麗だった。幽霊の登場シーン。

  • 古い文体だけど読みやすかった。
    文章のリズムも良く言葉も美しい。
    何よりストーリーが面白い。特に前半の3つの恋物語はいずれも成就しないで終わっている。その秘めたる想いが何とも哀しく美しい。

  • 目次
    ・義血侠血
    ・夜行巡査
    ・外科室
    ・高野聖
    ・眉かくしの霊

    泉鏡花の代表的な作品が収録されていますが、どれも初読みです。
    泉鏡花といえば耽美的な作品(「高野聖」「眉かくしの霊」が有名ですが、どちらかというと私は思いがけない純情がほとばしる「義血侠血」や「外科室」が好みでした。
    永井荷風が好きそう。

    「外科室」は読んだことがなくてもどんな作品か、ということは知っていました。
    手術の麻酔で朦朧としたまま秘密を口走ることを恐れて、麻酔を拒否する貴族の女性。
    この設定で想像していたのは、医師や看護師の白衣や、手術台の上に灯されている無影灯、血の気の失せた青白い患者の顔など、白く冷たい光景。
    そして、秘密の漏洩を怖れる貴族のプライド。

    ところが、熱いんですよ、彼女の心情が。
    夫がいようと子どもがいようと止めることのできない思いにずっと蓋をしてきたのでしょう。
    そして最後まで蓋をすることを決めていたのでしょう。
    そのきっかけが、そんな些細なところにあったなんて。

    ストーリーを知っていても、読まないかぎりは作品を知ったことにはならない。
    あらすじで知る名作なんて、くそくらえ、だ。

    そして、この本を読むまで全く知らなかった「義血侠血」が良かった。とても。
    父の死で学校を諦めざるを得なかった、法学士志望の乗合馬車の御者の青年。
    美貌と気っ風のよさで人気の女芸人(お笑いではない)。
    ひょんなことから知り合ったふたり。

    彼女は彼に夢を託す。
    平凡な幸せという夢を。
    そのため、彼の学生生活を援助し、彼の母親の面倒を見る。

    ところがそんな生活もあと一年、という時に事件が起こる。
    そうなつもりはまったくなかったのに、坂道を転がり落ちるように罪を重ねてしまう彼女。
    とはいえ証拠のないことで、しらを切りとおす。
    そんな時、彼女が支援してきた彼が、彼女の目の前に現れる。

    ああ、何でこんなことになってしまったんだろう。
    自分のできる範囲で、精一杯生きてきたのに。
    彼と彼女は出逢わないほうが良かったのだろうか。
    いや、不幸ではないが幸せでもない人生より、一瞬でも幸せだった方が良かったのだろう。
    彼女は彼に感謝しながら本当のことを告げたのではないだろうか。

    川上音二郎が「滝の白糸」として舞台化。

  • 明治に書かれた作品だけあって、ふりがなが付いていても読むのはなかなか難解。でも、それ以上にストーリーの面白さと、テンポの良さが勝っていて、気づいたらあっという間に読んでいた。

    どの話にも、艶めかしく妖しげな女性と、ちょっと不器用な男が出てきて、絡みもつれる情緒のやり取りが良い。

    人間の脆さ、危うさが摩訶不思議なストーリーに組み込まれた鏡花ワールドには、独特の読了感がある。

  • すぐ死のうとする。
    この時代は命に対する感覚が違ったのだろうな。
    表題作の高野聖より、冒頭の義血俠血でやられちゃった。
    そんなんアリ?という感覚。

  • 鏡花の文は普段読みなれているものとは少し違うので、とにかく最初は戸惑った。だが少し読み進めるとこのリズムがとても心地よく、無駄のない美しい文章が紡ぎだす情景に虜になった。「義血侠血」の叫び出したいほどのやるせなさ、「外科室」のラスト一行を理解してじわじわと噛み締める余韻。「高野聖」「眉かくしの霊」この世とこの世ならざるものとの境界が艶やかな女性とともに表現される薄ら寒さ。耽美的美しさは内容だけでなくこの文章からも匂い立つのだろう。気づくと三度目の再読をしていた。鏡花の世界から戻れなくなったかと思った。

  • 角川の夏フェア本。かわまぬカバーにひかれて。泉鏡花賞は存じ上げていたが大元の泉鏡花作品は初。世間は不条理にあふれているが、その不条理の中で生きるのが人の業というもので。人には様々な事情がつきまとうものだが、どこかに肩入れするでもなく、フェアネスにあふれた描写がよかった。漫画「秘密」で青木が言ってた外科室が収録されていて、読んで納得。確かに青木の言わんとすることは言い得て妙であった。

  • 「義血侠血」の御者が荷車を捨てて、美女を連れ、馬で真一文字に疾走するところ。なんてかっこいいシーンなんだろうと思った。

  • これは……なんで今まで読まずにいたのだろう。
    こんな幻想的な小説を書く人が、ずっと昔に存在していたんだ。
    素晴らしすぎて、言葉にならない。
    美しい文章に流れるようなペースで読んでしまった。

  • 文体が当時のものなので、正直なところ物語に引き込まれる様なペースを作れなかったのが悔しい。
    その様な訳で、面白かったとかつまらなかったとか、語ることはできない。

    『高野聖』や『眉かくしの霊』などは言ってしまえばホラーだし、『外科室』なんかは大正浪漫って感じだ。
    ホラーなんて特に、あらすじを言って価値のあるものでもない。

    外国語の文学に置いて行かれるのも、こんな感じなのかなぁ。
    無念。

  • 漢字の多さにおののきつつ読み進めていくと、物語にいつの間にか引き込まれていました。義血侠血も、外科医も、夜行巡査も、眉かくしの霊も、死が纏いついて綺麗だけど引いてしまう中、高野聖はユーモアと救いのある点で、この中では一番好きな話です。他の作品も読みたいです。だけど休み休み。だって疲れるー。

  • 難しそうな文体だが、リズミカルで味わいがある。

  • 霞がかかったような不思議で美しい世界に引き込まれる。

  • 『発見!角川文庫 夏キャンペーン』で
    人気てぬぐい店『かまわぬ』のコラボカバー実施中です。表紙の美しさにも惹かれましたが、中身も勿論のこと、神秘的な作品が収録されています。

  • 『義血俠血』

    『夜行巡査』

    『外科室』

    『高野聖』

    『眉かくしの霊』

  • 古い文体で、読むのに時間がかかった。イマイチ内容が読み取れず、同じ文章を何度も読み返してしまった。苦労しながら読み進めたが、この古い文体が、雰囲気を盛り上げて、良かった。
    現実と非現実が入り混じった…という解説だったが、泉鏡花の生きた明治時代は私にとって未知の時代なので、書かれていることが全てそのまま時代の空気を醸し出しているように感じられた。

  • 『義血侠血』『夜行巡査』『外科室』『高野聖』『眉かくしの霊』。義血侠血、夜行巡査あたりが観念小説? 義血侠血はあんなに尽くしたのにな…という思いになっちゃった。夜行巡査の融通が利かない四角四面なところより、老人の執着にびっくりしちゃった…。外科室は他の短編集で読んだけど、一度見ただけの相手をそこまで…?怪談話でも鏡花は高尚で八雲は身近というイメージ。

  • 自己の信念を貫く人物を描く「義血侠血」「夜行巡査」「外科室」、幻想的な「高野聖」「眉かくしの霊」の計5編を収録。

    泉鏡花の文章は、言葉づかいこそ難しいが、講談のようなリズム感が気持ちいい。

    どれも面白かったが、強盗に所持金を奪われて窮した滝の白糸が、豪邸に押し入り夫人を殺害する場面の凄惨さが特に印象的だった。(「義血侠血」)


  • 『義血侠血』
     物語の疾走感が、短編小説であることも踏まえながら、凄まじかった。冒頭は、馬車の馬方と人力車の車夫の速さ比べだが、描写には鬼気迫るものがあり、躍動感に溢れている。読む身は、F1や競輪、競馬よろしく、そ速度の織りなす世界から一気に蚊帳の外にされて、固唾をのみ込むしかなくなる。その筆力に目が行く。
     冒頭は導入だと気づくのが、滝の白糸と欣弥の切っても切れない縁が結ばれる中盤。
     『涼しき眼と凛々しき眼とは無量の意を含みて相合えり。かれ等は無言の数秒の間に、不能語、不可説なう至微至妙の霊語を交えたき。かれ等は十年語りて尽くすべからざる心底の磅礴は、実に此瞬息に於て神会黙契されけるなり』
     心の機微などの詳細が竹を割ったように、語られる所が気持ちいい。大正期の市井の人々が、みな共有すべき背景を持ち合わせていたかはわからないが、浪人でありつつも夢を追い求める真っ直ぐな男、太夫として高給を取りながらも、『衣食の美と辺幅の修飾とを求めざりき』高潔な魂をもつ女。魂で引かれ合った点が、事の顛末へと向かうに連れて、裏目裏目にと出ていく。
     滝の白糸が、金を盗まれたとき、脳裏をかすめるのは、己が利を損なったことへの悔しさでも、命を拾った安堵のどちらでもない。
     『けれども才覚が出来なければ、死ぬよりは外無い。此世に生きていないつもりなら、恥も顔向けもありはしない、大外れたことだろけども、金は盗ろう。盗って而して死のう死のう!』
     そのために
     『良心に逐れて恐惶せる盗人は、発覚を予防すべき用意に遑あらざりき。』
     つまり、白糸の犯した罪は、白糸が犯したが故に必ず発覚する運命にあり、白糸が必ず暴かれ白日のもとにさらされると知りながらも得ようとした金。その金が行き着く先にいる欣弥もまた運命をともにするという皮肉が、愛おしく、清々しい。
     二人のどちらが、計画的に犯罪を犯したり、己の食い扶持を得るがために罪を犯す人間であったのならば、この事件を起きるはずがない。利己的な人間であるなら、そもそも二人は出会ってすらいなかった。
     そんな清く真っ直ぐな二人の行き着く先は当然
     『一生他人たるまじと契りたる村越欣弥は、遂に幽明を隔てて、永く恩人と相見るべからざるを憂いて、先刻の夕暮居の二階に自殺してけり』
     と締めくくられる。欣弥は正義感故に自殺したわけでも、法の下の平等を体現させたわけではない。のっぴきならない状況で、罪を犯さざるをえなかった白糸の高潔な魂を救済した。罪なき夫婦を殺害して白糸は、果たして、罰を得ずともそれまでの白糸のように生きていけたのだろうか。
     欣弥は心中したのである。心中することで、二人の変わらぬ高潔な愛を実現したのである。そうすることでしか、馴れ初めで、視線のみで交わした一生の契りを果たせなかったのである。
     だから愛しい。二人でしか成し得なかった生と死。愛を成すために懸命に生き、愛を成すために懸命に死す。二人の愛は、もう何者にも引き裂き、損なわせることはできない。時間も、金銭も。まるで歯が立たないのである。

    『夜行巡査』
     警官・八田ほど、職務に平等な警官はいない。
     『他無し、かれは己が眼の観察の一度達したる処にはたとい、たとい藕糸の孔中といえども一点の懸念をだに遺しおかざるを信ずるに因れり』
     己の職務に対する誠実さではなく、その確実で完璧無比な実行にのみ絶大な信頼を置いているのである。だから、貧困にあえぐものにも、一夜の寒さをしのぐものにも、正しく老若男女問わずなのである。
     ここに、自らの恋路を私怨が故に阻む男が現れる。
     『処で恋というものはそんな浅薄なもんじゃあない。何でも豪胆な奴が危険な目に逢えば逢うほど一層剛胆になる様で、何か知ら邪魔が入れば恋しゅうなるものでな、とても思切れないものだということを知っているから…』
     この老いた男は、成就できなかった恋のために、無関係である娘に足枷をつけ、それこそが我が恋の恨みがはれるものと、恨みを食って生きながらえているような、亡霊そのものである。
     しかし、この亡霊にさえ、八田は平等に向かう。泳げない八田は堀に落ちたこの亡霊を助けて死ぬのである。
     『あわれ八田は警官として、社会より荷える債を消却せんがため、あくまで其死せんことを、寧ろ殺さんことを欲しつつありし悪魔を救わんとて、氷点の冷水凍る夜半に泳ぎを知らざる身の、生命とともに愛を棄てぬ』
     先の『義血侠血』の欣弥とはまた異なる死を遂げる。決定的なのは心中したのが、愛のためではなく、己が絶対的な魂のためだと言う点だ。救う、救わない、選ぶことが既に平等ではない。自分の命、他人の命選ぶことが既に平等ではない。平等というものは、決して生易しいものではないことを、死をもって、八田は真の平等を示すのである。この点が、見せかけの平等を知り、都合の良いようび平等を主張する私たちには、冷や汗をかかされるように、冷たいものを背に突き立てられたかのような感情にさせるのである。

     他『外科医』『高野聖』『眉かくしの霊』と続き読了した。筆致が凄まじい。短く、それでいて深く背景を想像させる言葉が選び抜かれている。『死灰の如く』は『高野聖』の僧を形容する言葉だが、ただものではない過去を抱えながら生きる老いた人間と想像できるし、『外科医』の執刀医と患者は『二人の身辺には、天なく、地なく、社会なく、全く人なきが如くなりし。』と、命を託すものと託されるもの間から、平生の人間関係より消え失せるものを感じる。
     そして、登場人物たちの死は、直接的なものでなく、観念によって死ぬ。ヒトはこうはいかない、生きながらえたい生への欲望に勝るものの存在を色鮮やかに描く。そのようにして選ばれた死は、病や老い、事故によってどうしようもなくとらえられてしまったのとは異なる。人が死を生の手段としないところにかれ等は足を踏み入れる。まるで選ばれたもののみ入れるかのような、敷居の険しい、極地へ。また、その生は、生物の理や社会的通念から独立した、力強さを感じるものばかりだ。
     自らの生を深く考えさせられるとともに、物語の素材は、現実の俗物を描きながらも、魂の形がはっきりと浮かぶような、抽象的で幻想的な、それでも、真実味に溢れた作品の数々であった。
    (読了日)2021/10/08
    (所感記入日)2021/10/13

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00610120

    飛騨から信州へと向かう僧が、危険な旧道を経てようやくたどり着いた山中の一軒家。家の婦人に一夜の宿を請うが、彼女には恐ろしい秘密が。耽美な魅力に溢れる表題作など5編を収録。文字が読みやすい改版。(出版社HPより)

全28件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

1873(明治6)年〜1939(昭和14)年)、小説家。石川県金沢市下新町出身。
15歳のとき、尾崎紅葉『二人比丘尼色懺悔』に衝撃を受け、17歳で師事。
1893年、京都日出新聞にてデビュー作『冠弥左衛門』を連載。
1894年、父が逝去したことで経済的援助がなくなり、文筆一本で生計を立てる決意をし、『予備兵』『義血侠血』などを執筆。1895年に『夜行巡査』と『外科室』を発表。
脚気を患いながらも精力的に執筆を続け、小説『高野聖』(1900年)、『草迷宮』(1908年)、『由縁の女』(1919年)や戯曲『夜叉ヶ池』(1913年)、『天守物語』(1917年)など、数々の名作を残す。1939年9月、癌性肺腫瘍のため逝去。

「2023年 『処方秘箋  泉 鏡花 幻妖美譚傑作集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

泉鏡花の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三浦しをん
三浦 しをん
米澤 穂信
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×