封鬼花伝 暁に咲く燐の絵師 (角川ビーンズ文庫)

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  • 角川書店
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041008683

感想・レビュー・書評

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  • 荻原規子氏絶賛ということと、シュガーアップルの作者、三川みりさん作ということで手にとった作品。
    大抵、某作者絶賛と言いながら大しておもしろくないことが経験上多いのですが、これは違いました! 
    一気に読めちゃいましたよ。和風ファンタジーということで、異世界が舞台です。美形皇子、刀火(とうか)から絵の封印を命じられるのは有名絵師の弟子、千樹。師匠は過去の出来事で目が見えないから唯一の弟子である彼女が頑張ります。
    彼女には出生の秘密があり(お約束ですが)幼いころまでいた国を滅ぼした元凶、「魔王の種」が刀火の中にあることを知ります。
    絵に封印されている鬼が解放されれば種を宿す者は魔王へと変化してしまいます。
    ラブ度は正直低めですが、一巻なのでこんなものです。内容がしっかりしているので、ラブが低めでも楽しめます。ここからどれだけ歩めるのか今後に期待!

  • やはり、期待し過ぎるのは良くないのか、、

    シュガーより、こちらが始めて書いたと
    言われた方がしっくりくる。

    いまいち、急いで書いた感を感じる。
    シュガーで感じる丁寧さが少ない。

    例えば枝を描きたいという欲求や、
    先生の主人公に対する感じなど、
    もう少しつきつめてくれないと、
    話の展開が薄っぺらく、思えてしまう。

    この回を二回くらいにわけで書いていたら
    もう少し違ったかも知れない。

    続くであろうから、二巻次第ではおもしろく
    なるのかも。。
    シュガーに、負けずに頑張って欲しい。

  • 「シュガーアップル・フェアリーテイル」シリーズの三川みりの新作。

    成る絵(完成度の高い魔力を秘めた美しい絵。描かれた絵が現実のものとして成る)を描いたことがある稀代の絵師・彩遊の唯一の弟子である千樹。彼女の元へある時、国の第一皇子の遣いが訪れ、国を滅ぼす「絵」を封じるように命じられる。その絵の封印が解かれると魔王が目覚め、国を滅ぼすという。かつて上北国ではこれと同じことが起こり、千樹は国から逃げ出さざるを得なかった。上東国を救うため、一人の姫絵師と過酷な宿命を背負った皇子が運命に立ち向かう。

    新しい話でもやはりそこには三川さんらしさが表れていました。
    一つ一つの描写が細かい。読んでてその情景が目に浮かぶようでした。千樹が絵を描くシーンなど。そして、次はどんな展開になるの?という続きが気になる書き方。まさかあの人が事件の鍵を握っているなんてね、私は思ってもみませんでした(笑)

    姫絵師ってなんか格好いい。一心不乱に絵に取り組み、最後の最後まで諦めない。つらい過去を経験し、それを乗り越えようと必死に抗う千樹。自分の中に魔王の種である力が潜んでいる刀火。その恐ろしさと戦いながら、自分の務めを果たそうとする。過酷な試練に立ち向かう2人の姿に後半胸が熱くなりました。刀火の部下・雅近や千樹の師匠・彩遊も良い味出してます。前半は笑い要素がけっこうあって、後半はシリアスな展開でした。メリハリがある内容って飽きなくて読んでて楽しい。

    一応この巻でも話自体は完結してますが、続きそうな展開ですし、こちらもシリーズ化するのかな?千樹と刀火の恋愛はほとんど描かれていないので続編が出るのならその辺ももうちょっと読んでみたいな、と思いました。

  • 彩雲国の一巻目を思い出した。
    いや、悪い意味ではなく、挿絵抜きにしても。
    最近ビーンズハズレばっかりだったので、‘首’並には面白かった。結構評価高いです。評価上は3だけど3.5位。
    私は、結構好みな話でした。
    次巻も購入します。

  • 由羅さんイラストのせいで、常春頭と桃の人が仲良く主従やってるように見えたかな(笑) 話は季節が絡むなら、今回が序章として、解決してない部分を考えるとあと4話はありそうな気がする。刀火って名前だから、そのうち千樹が炎をまとった刀を描き出して、それを刀火が扱えるようになったりしてね(笑)絵のお師匠さんはもしや凄腕の暗部だったりして!?(´∀`*)ウフフ

  • 絵に力を宿す。その鬼を封じる。次から次にいろいろ出てくる。

  • 絵が力をもつ。
    なんとなくありそうで

  • シリーズ1作目

  • 【別置/請求記号】 B/913.6/ミ-1/1 
    【資料ID】 1001011957 

  • 荻原規子推薦

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著者プロフィール

広島県出身。第7回角川ビーンズ小説大賞審査員特別賞受賞。『シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黒の妖精』にてデビュー。温かく優しい読後感が持ち味で、登場人物の繊細な心理描写も高く評価されている。他著に「封鬼花伝」シリーズ、「箱入り王女の災難」シリーズ、「一華後宮料理帖」シリーズ、『ここは神楽坂西洋館』『仙文閣の稀書目録』などがある。

「2021年 『転生佳人伝 寵姫は二度皇帝と出会う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

三川みりの作品

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