キリン (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041008768

作品紹介・あらすじ

天才精子バンクで生まれた兄弟――兄は天才数学者の道を歩むが、弟の麒麟は「失敗作」として母と兄から見捨てられてしまう。孤島に幽閉されても家族の絆を信じる麒麟の前に、運命が残酷に立ちはだかる!

感想・レビュー・書評

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  • 読みやすい文体で、切ないエンタメ小説でした。

  • H29.4.7 読了。

  • 復讐の為に、あるいは自分勝手な理由で、子供たちを生み育てる親たちが許せなかった。子供は親の道具ではない。ひたすら生まれてきた子供たちが可哀想な、胸糞悪い話だった。

  • あっという間に読み終えた。
    私の親も子供を周りと比べるタイプで、幼い時はそれが当たり前、○○ちゃんより頭が良くないと親には褒めて貰えない、点数が1番って思ってたから、割と感情移入しやすかったかも。
    麒麟と同じように親が笑ってくれないのは自分が馬鹿だから。って本気で信じてたこともあったなぁ。
    今大学生になって、自分は自分、他人は他人って少しは思えるようになってきたけど、やっぱり点数だけじゃなくても、みんなお互いを比べながら生きてるんだなぁって実感する毎日、、、。

  • 帯に、「絶対泣ける」って書いてあったんだけれど
    私は泣けなかったなあ。

    なんかどよーんと考えさせられちゃって
    逆に泣けなかった。

    こういう厚子みたいなお母さんは極端に描かれているのかもしれないけれど、
    現実にいっぱいいると思う。

    子供にだけ夢をたくして
    自分は全然学力もなくて、勉強に励まなかったのを棚に上げ、
    子供に押し付けるような…
    お受験ママがそうだよなあ、たぶん。

    学歴があるお母さんって
    モンスターペアレントみたいなお受験ママにはなりづらいと思う。

    自分に自信と余裕がないお母さんたちが
    躍起になる様子が
    よく描かれている作品でした。

  • 倫理観について考えさせられた本だった。「優秀な子どもに育てたい」ではなく「優秀な子どもを産みたい」から始まるこの物語は読んでてめちゃくちゃきつかった。そんな境遇の中に生まれてきたキリンは、人間性においてはるかに優れていたから最後の結末が迎えられたんだと思う。
    読んでいた当時、学校の黒板に家系図を書いて「?!?!?!」ってなったのはいい思い出

  • 小学生の頃に図書館で借りて好きやった本
    また読み直したくて本棚に入れときたくて買ってしまったやっぱりおもしろい

  • 中2のとき

  • 読むのは三回目くらいだけど面白かった。
    相変わらずつらい。
    登場人物の関係が複雑なので家系図書いてみたらめちゃくちゃに入り乱れて面白かった。昔の王家?

    秀才も家族のことをなんとも思ってなかったわけじゃなかったんだろうなと思える切ないラスト、大好き。

  • 麒麟の気持ちを考えるとすごく切なかったし、この家族狂ってるって思った。読んだ当初は自分とはかけ離れた世界すぎると思ったのに、現在の世の中では有り得なくもないかもと思ったり。最後も含め私には衝撃的なお話だった。

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著者プロフィール

大東文化大学文学部日本文学科講師。1984年大阪府生まれ。専門は環境文学。著書に『反復のレトリック―梨木香歩と石牟礼道子と』(水声社、2018)、論文に「「声音」を読む―石牟礼道子『水はみどろの宮』とその周辺」(『石牟礼道子を読む2―世界と文学を問う』東京大学東アジア藝文書院、2022)など。

「2023年 『石牟礼道子と〈古典〉の水脈』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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