心霊探偵八雲 ANOTHER FILES いつわりの樹 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041009116

作品紹介・あらすじ

神社の境内にある樹齢千年を越える木の前で、刺殺体が発見される。被害者は、高校時代に石井をいじめていた望月だった。この事件をきっかけに、過去と向き合うことになった石井。彼の隠された秘密とは…。

感想・レビュー・書評

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  • お久しぶりの八雲シリーズ!にしても、ここまでよく話しが続くなぁ〜(⊙ө⊙)
    私的に今回のはスラスラ読めちゃいました! 
    本編よりアナザーファイルシリーズのがおもしろいかも(^.^)笑 

  • 心霊探偵八雲シリーズは、ナンバリングされているもの・SECRET FILES・ANOTHER FILESがあり、リアルタイムで追っているのではない私からすると、読む順番が非常に分かりにくいなぁと思っていた(刊行順だとナンバリングの間にSECRET FILESやANOTHER FILESが色々挟まっているので)。
    こちらのあとがきを読むに、ナンバリングのものは八雲とその父親をメインとして進行するシリーズ、SECRET FILESは八雲が晴香と出会う前を描いた作品、ANOTHER FILESは八雲が晴香と出会った後の時間軸で本編では描かれなかった物語、とのこと。

    この「いつわりの樹」は元々舞台用に作られたもので、その後新聞連載を経て加筆修正したものだそう。事件を通して、今まで他では出てこなかった石井の意外な学生時代が明らかになる。
    「人間の記憶は主観的で、都合のいい部分だけ切り貼りしている。時間が経過するとその記憶は想いとともにさらに捻じ曲げられ記憶の改竄が行われる」「憎しみを抱いても、誰も幸せにならない」といった八雲の言葉が印象に残った。

  • 今回も面白かった〜!
    八雲と赤目の男のシリーズは全て読んだので、最新版から言えば過去編みたいな感じ。

    取り憑いて、人を殺すとかちょっと無しちゃう?と思ったけどそれ以外は楽しかった。

    今回は石井の過去にも焦点が当てられたので、他のキャラのも読みたい。

  • “ANOTHER FILES”って何??
    本編と何がちがうの??
    そんな疑問は著者あとがきでスッキリ解ける!

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    とある神社で発見された刺殺体。

    しかし容疑者の証言と、刺殺された男性の婚約者の証言がかみ合わず、捜査は難航していく。

    そのころ、八雲のもとには晴香によってある事件が持ち込まれていた。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    読みながら「嫌われる勇気」(岸見伊知郎・古賀史健)にあった「何が起きたかではなく、どう解釈したか」という一言を思い出しました。
    認識のちがいで、こんなにも事件が絡み合ったり、今の生き方が変わってしまうなんて…
    まったく人間という生き物は、複雑すぎる生き物ですね。

    なお“ANOTHER FILES”、ナンバリングシリーズ、“SECRET FILES”についての違いは、著者あとがきに記されています。
    ANOTHER FILESは、ナンバリングシリーズと違って、悪意そのものである赤い両眼の男や七瀬美雪ががっつり出てこない分、えぐられるような苦しみもいくらか少ないです。
    しかし反面、あの重苦しくしんどい展開から離れたことで、話自体に物足りなさも感じてしまい、そんな自分に苦笑いでした。

  • 「この樹の前で嘘をつくと、呪われる」
    そんな言い伝えがある神社の樹の下で
    ひとりの男が無残に刺し殺されていた。
    警察が検分している最中に
    遺体にとりすがった婚約者の女性は
    現場にいたヤジ馬の中にいた男を
    殺人犯だと名指しする。
    捉えられた男はあっさり自供するが
    担当した後藤刑事は
    なにか釈然としないものを感じるのだった。

    そのころ、八雲のもとに
    またしても晴香が「トラブル」を持ち込む。
    級友が何かに取り憑かれたようになって
    怯えているから助けてくれというのだ。
    その現象は彼女がいつわりの樹の下で
    待ち合わせをした日から起きているらしい。

    事件現場で後藤刑事と鉢合わせした八雲は
    そこで殺された被害者の霊を見て
    ふたつの事件がつながっているのではと
    疑いを抱くのだが…。

    私のお気に入りの石井刑事
    今回は被害者や関係者が知人だったこともあり
    なんだかつらい巻でした。
    でも、これで大きく成長するのかなぁ。

  • 石井刑事にそんな過去があったとは。

  • 舞台版を新聞連載したものを単行本化したものとのこと。
    時系列でいうと6巻よりは前という感じ。
    話の筋は通っているしお話としては面白かったけれど、憑依で殺人が起きるというのはなんというかええ、それってアリなのか…と思わずにはいられない部分はあってちょっともやっとしたりする部分もあった。
    本編の方の続きが早く読みたいなぁと思うこの頃。

  • いつものはなしだった。

  • みんな虐められ経験者みたいになってるが、何とかここまでやってきた、という所は作品にするとなんか良いけどもやもやはしてしまう。この題材はどんな作品にしてももやもやする。

    後藤さん好き。愛のある喧嘩っ早いキャラはイイ!

  • 何回でも読めます!
    そんな作品です(笑)

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著者プロフィール

2003年『赤い隻眼』でデビュー。改題した「心霊探偵八雲」シリーズでブレイク。様々なエンタテインメント作品を発表し続けている。

「2023年 『怪盗探偵山猫 深紅の虎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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