シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と紺の宰相 (角川ビーンズ文庫)
- 角川書店 (2013年8月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041009758
感想・レビュー・書評
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通巻12巻。なにやら大変なことが起こったらしく、銀砂糖子爵に工房長やアン、キャットらが集められる。
みんなで大変なことの検証していくなかで、アンは解決への糸口に気付くが、それは新しく銀砂糖子爵の後見人になったコレット公爵とシャルの対立の始まりでもあった。
シャルがアンを好きすぎるのに、ゆっくり甘々していられない、いつもなにか事件が起こっている二人。
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ついに恋人同士になったアンとシャル。
まだまだお子さまなアンをからかって、楽しんでる風なシャルだけど、まぁその反応までも愛おしいとか思ってんでしょうね。ごちそうさまです。
そんな二人をあざ笑うように、ハイランド王国では砂糖菓子の原料となる銀砂糖がなくなろうとしていた。
それにいち早く気づいたのは、奇しくも砂糖菓子職人見習いの妖精たちだった。
国王からの直々の命令を受け、ヒューたちと調査に乗り出すアンたち。
辿り着いた結論は、すでに去年の凶作からこの終末劇は始まっていて、その打開策の鍵を握るのは、やはり、妖精たちだった。
そもそも銀砂糖は、妖精たちが作った奇跡よね。
それを人間が、妖精の尊厳とともに奪っていたことに対する断罪なのでは、と考えてしまう。
ダウニング伯爵の後釜として、銀砂糖子爵の後見人となった宰相は、キレ者で根っからの政治家。
今までのように砂糖菓子職人たちが守られるのか、そこも不安です。 -
悪役キターッ!!!(AA略) このシリーズは伏線の回収と各キャラの立位置が本当によく考えてあって今回もサブキャラの活躍にほれぼれした。
前々巻で職人としての勘を失ったアンが「大きな樽にスプーンで一杯ずつ水を入れていく」ように覚えなおした銀砂糖師としての技術、それで再び銀砂糖菓子を作ろうとする場面ともう一つの場面が交互に描かれるクライマックスは胸が一杯になった。
このシリーズ電子書籍で買ってるおかげで全巻持ち歩いてていつでも読み返せるって幸せ……。これも最初にBOOK☆WALKERさんが1巻をセールで販売してくれたおかげです! -
おまけでシャルがチュッチュチュッチュしてるのが可愛い。
事態は深刻だけどシャルとアンのイチャイチャがあるからがんばれますw -
妖精王としての義務とアンへの愛情の間で苦悩するシャル。そんなシャルの密かな決意に気付いて、戸惑いながらも必死で支えようとするアン。
せっかく両想いになれたのに、ちっとも安らげる暇がないじゃないの!
コレット公爵という一筋縄ではいかなさそうな腹黒宰相は出てくるし。
アンの双肩には王国の危機までのしかかってきて、ますます大変な展開に。