デ・コスタ家の優雅な獣5 (角川ビーンズ文庫)

著者 :
  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041009765

作品紹介・あらすじ

ノアがデ・コスタ家を裏切った――。エミリオも爆弾事故に巻き込まれ組織は崩壊寸前!! ロザベラはノアへの思いを断ち切ろうとダリオのプロポーズを受けるが、そこには敵対組織の陰謀が渦巻いていて!?

感想・レビュー・書評

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  • 着地点がどこなのか予想出来なかったから、どうなるのかと思いながら読んだけど、うまく収まったな。
    ハッピーエンドとは言い切れないが、それでも良い終わり方だったなと個人的には思ってる。

    アレックスが死んでしまったのはショックだったが、アレックスにとってはあれはあれで良かったんじゃないのかな・・・。
    彼もきっと根本的なところはノアと同じだと思うから、復讐をし続ける人生じゃなくて、最後の最期に母親が息子だと思い出したところで逝けたのだから、復讐からも解放され、心も解放されたんじゃないだろうか色々と。
    母親がアレックスのことをちゃんと思い出して幸せに暮らすっていう展開はデ・コスタ的には合わない気がするから、この展開が世界観(?)に沿ってる気がする。

    ノアとロージーが無事にくっついて良かった!
    喜多先生の描く主人公とヒロインは、主人公がヒロインに求められることに心の底から歓喜するってのが多い気がするんだけど、それが自分にはとてもツボでもうお腹いっぱいです。
    ロージーの「ハグしてキスするよの!」には、よく言ったその通り!と思った(笑)
    ノアはいつもギリギリのところで踏みとどまるから見てるこちらとしてはとてももどかしかっただけに、最後のキスしまくるところにはニヤニヤが止まらなかった。ノアの箍の外れ具合が良かった。

    そして、廃墟で自分の心情をロージーに話すシーンが凄い好きだ。
    「自分のものにしたかった」って、その言葉が聞きたかった。知ってたよノア!こっちにはちゃんと伝わってるから!って、ノアのこれまでの不器用で分かりやすいロージーへの異性としての愛情を向けているところを度々目にする度にもどかしかったからね。
    廃墟のとこでもうくっついてしまえって思ったけど、そうはいかないのがデ・コスタだよな。
    最後の最後まで引っ張ってあんなに美味しい終わり方をするなんて・・・!
    本当にこの作品が好きで好きで堪らない。

    ダリオはイイ男になったな。
    我慢することを覚え、人の答えをちゃんと待つことができる男になった。
    ロージーのおかげでここまで変わったダリオは、本当にイイ男になった。

    エミリオは最後までエミリオだった(笑)
    ダリオのために、結局色々策を講じてるんだから。
    古株の幹部をわざと銃撃戦の中へやるなんて・・・。そうやって、邪魔者を排除することによって、ダリオが動きやすくなる。
    そういう風に、家族を守るエミリオの不器用な愛情が少し愛しくなった。
    エミリオも守り方はちょっとアレだけど、それでも彼なりに家族を守ろうと、ダリオを支えようとしてるんだよな。

    ノアとロージーの子供がどんな子なのか凄く気になるけど、それは描かれることはないのかなぁ…。

  • ロザベラが強くなって...最初の頃より今が好き。
    まだまだ甘いところが沢山なんだろうけど立派な悪女になったね...

    最後は諸問題が解決したのかしてないのか分からないところがなくもないけど無事に終わってお疲れ様でした。
    もっと読みたいという気持ちはあるけどたぶんこのくらいがちょうどいいのかな。

  • ある意味ダリオの成長録でもあったように思うのは私だけだろうか。

    最後までドキドキさせてくれたシリーズでした。
    某2人の結末はそれが最良の終わり方のように感じる。

  • 完結…!
    どうなるのか、どうまとまるのかすごく不安だったんですか、なんか納得した。
    いい終わり方だったと思います。

    ロザベラ…強くなって。デ・コスタやアリスタの男児たちを押しのけて、この人最強なんじゃね?と思いました。
    両ファミリーを罠にかけるとことか最高にカッコいい。
    ノアへの一歩を踏み出したのも彼女だし(笑)

    前巻でかなりダリオにときめいて、でも、物語の流れからダリオが振られそうな気もしてて、モヤモヤしてました。
    結果、ダリオの恋は実らなかったんですが、すごくいい男に成長してて、なぜか満足してしまいました(笑)
    彼はきっとエミリオとは違う形で家族を守っていける人です。やー、成長しましたね!

    まだまだ水面下の抗争はありそうですが、それぞれがそれぞれの幸せを摑みとっていけるだろうと思います。
    面白かった!

  • 正直面白くなかった。結局この二人の恋愛話なだけだよね。シリーズものだから続いてくうちに背景とか、周りの人たち描写とか色々あって深みが出てくるかと思ったらほとんどなく完結。この終わりを読むために5冊も読んだのかと思うと残念。この人の話はもう読まないかな。

  • シリーズをいっきに読みました。
    5巻というもっと読みたいけどなどと思わせる巻数で、けっきょくはすごくちょうどよかったのかもなあとおもいました。
    あまりにいろいろありすぎて、まさかのバッドエンド?と思いかけましたが。
    すごい、着地点だったと思います。

  • なんというか、結局惰性で最後まで読んでしまったけど、結局最後まで甘い話にも苛烈な話にもなりきれなかった感じがしてもやもやしっぱなしだった。ラストも意外ではあったけれどご都合主義で、やっぱり生ぬるい気がする。でも多分、少女小説という範疇の作品にそこまで極端になることを期待する方が悪かったのだろうなあ。それと最近血腥くてえぐい青年漫画ばかり読んでいたから、そういうものに耐性がつきすぎていて大したことがないように見えるのかもしれない。

  • 今回は本気でハラハラしっぱなしでした。先に挿絵を見てしまったせいでエミリオにまた何かあるのかと…(笑)完結してしまったさみしさもありますが、ラストシーンで本当に良かった!と思いました。

  • ほとんどの人物がいい方向に変わっていったのに、エミリオは最後までブレなかったですねw

  • 感動致しました。表紙からして、ノアを選ぶのかもしれないと踏んでおりましたが途中までハラハラして読んでました。だって、選ばれなかった方がかわいそうすぎる……でも三兄弟みんなそれなりにオチについて良かったです。ロージーの目覚ましい成長に一巻のことを思い出したりしました。かっこいいな、彼女。
    マフィアものは珍しかったですね。綺麗に最終巻でした!読んだのが遅かったのでweb限定後日談を読めなかったのが悔しいです(ToT)

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著者プロフィール

北海道出身。第1回角川ビーンズ小説大賞にてデビュー。代表作に「光炎のウィザード」シリーズ、「デ・コスタ家の優雅な獣」シリーズなど多数。

「2023年 『弁当屋さんのおもてなし 新米夫婦と羽ばたくお子様ランチ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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