ブクログ大賞

マリアビートル (角川文庫)

  • 7895人登録
  • 4.05評価
    • (756)
    • (1042)
    • (473)
    • (61)
    • (12)
  • 678レビュー
著者 : 伊坂幸太郎
  • KADOKAWA (2013年9月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (592ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041009772

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊坂 幸太郎
伊坂 幸太郎
伊坂 幸太郎
伊坂 幸太郎
伊坂 幸太郎
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印

マリアビートル (角川文庫)の感想・レビュー・書評

  • ミカンやリンゴの殺し屋の話
    一部始終新幹線の中という不思議な設定
    めちゃくちゃなストーリーでありながら、素晴らしい構成の物語
    スムーズに読み切れた

  • 続編が出るらしいので2010年以来久々に再読。別作品のモダンタイムスで描いたような「システム」への興味は既にこの作品でも出ている。いや、もっと前の作品でも出てたかな。グラスホッパーには無かった気がするけど。

  • 殺し屋ばかりな新幹線。殺し屋は一般人だっけと思わずいられない。ハローページに乗っているのかと。不運な殺し屋、機関車トーマス好きな殺し屋、文学好きな殺し屋。

    こう書くと如何にも馬鹿らしい小説にも思えるけど、伊坂幸太郎が書くと文学っぽく見えるから不思議です。殺し屋たちのシュールな世界観。理屈っぽいけど、何か違う。でも、ついつい納得してしまう。殺し屋にとっての正義って何だろう。そもそも、正義ってあるのか。

  • これとグラスホッパーはこの人の作品の中で今のところ一番好き。物語の疾走感がいいのかな。主だった登場人物の人柄とかも好きなのかな。自分でも何がよくて一番かうまく説明できないけど、他の作品は読みやすいしいかしたキャラも出てきたりするけど、なんか物足りない感じで終わる。

  • 自分のブクログの本棚に登録してなかっため未読だと思い読んでみたが知っている内容だった。
    新幹線内で起こる業者同士のやり取りに子供であることをたてに大人を翻弄する王子との物語。

    2度めだったため流し読みしたが、どの人物も魅力的で素敵。

  • 一つの新幹線の中で、それぞれの思惑をもった個性的な登場人物たちが争い、疑い、協力したりしながら、不思議な偶然が重なって生じたラストへ向けて疾走する。中盤あたりまではこの物語がどう進むのか全く分からなかった。木村の両親が新幹線に乗り込むあたりは痛快である。個人的には、檸檬と蜜柑にも最後まで活躍してほしかったと思う。愛すべきキャラクターな七尾=マリアビートルなのだろうか。鈴木やあさがおは前作「グラスホッパー」の登場人物らしいので、合わせて読んでみたい。

  • 『グラスホッパー』の続編。

    伊坂さんの描く殺し屋は、彼らの人間味が個性をもって描かれていて、格好よくみえたり、情けなく可愛らしくみえたりする。読者が親近感を持つ悪。

    けれども中にはこの作中の「王子」のように、共感し得ない悪がいる(例えば、『オーデュボンの祈り』の警察官もそのひとり)。

    完全悪は大抵語り手にはなり得ないけれど、伊坂さんの作品は完全悪も語り手となる。一般概念では理解できない「王子」の思考を目の当たりにすることで、読者は完全悪に対して激しい恐れや怒りを抱けるのかもしれない。

    新幹線の中という制限された空間・時間の中でのストーリー展開でありながら、車両移動や途中駅での停車による幅で飽きさせない。スピード感もって読める一冊。

  • 新幹線を使って旅行することになり、旅のお供に何を読もうかなと考えていたら、「新幹線といえば」「久しぶりに伊坂作品が読みたい!」というところから本作をチョイス。
    単行本が出たばっかりの時に読んでからの再読なので約7年ぶり。大まかな話の流れや登場人物は覚えていたが、細部はほとんど忘れている状態。
    前に読んだときは、だらだら時間をかけて読んでしまい、本作のガンガン読ませる漫画っぽい面白さを存分に味わうことができなかった。
    それに比べて、今回は新幹線移動とお休みを使って3日程度で読み切ってしまった。これがおそらくこの本の正しい読み方。
    のめりこんで、とても楽しく読めた。

    ただ、後半100ページくらいは、まだやるのかよ…。
    とちょっと嫌になりながら読んでいた感がある。
    理由は、王子が嫌なキャラ過ぎなところ。おそらく伊坂さんの狙い通りなんだろうけど、「もうお前いい加減にしろよ」と苛立ちながら読んでいた。
    前に読んだ時もおそらく思ったけれど、檸檬と蜜柑のやり取りがとても楽しい。

    あと、為になったところで行くと、人の感情をコントロールするような話し方について。
    主に、より苛立たせる方法だったが、言葉のチョイスで人の感情をコントロールできるというのは新しい発見だった。(再読だけど…)

    本読むのって面白いなって改めて思えた。

  • 伊坂さんの物語の魅力は何といっても登場人物の造形にある。
    独特の世界観に加え、登場するひとりひとりが本当に活かされてる。
    「グラスホッパー」の続編ということで、顔見知りの人物が出てくるのも嬉しかった。
    いったい何人の殺し屋が出てくるのか。
    早々に姿を消す狼。
    トーマス大好き人間の檸檬と相棒の蜜柑。
    あの「お前の捜し物は、鍵は、盛岡のコインロッカーにある」はよかった。
    何というかグッときた。
    小狡くて冷酷で俺様で頭でっかちの王子。
    世界中の運のなさを一手に引き受けているような天道虫。
    こっそりと背中を押し続けている槿。
    誰にも知られずに一刺しで相手を葬る蜂。
    そして伝説の寝起きの悪い最悪な殺し屋。
    鈴木に引き続き登場していて、彼特有の雰囲気が物語を転換していくきっかけにもなっていた。
    それにしても、本物を怒らしちゃダメだろ…と。
    どんなに優秀だろうと、頭の回転が速かろうと、王子は所詮子供だ。
    多くの経験を積み、あらゆる修羅場を生き抜いてきた者には叶わないのは当たり前だ。
    運の良さだけである程度のところまで来れたとしても、それは王子の実力ではない。
    殺し屋なんだけれど、ずっと前に引退した老兵なんだけれど、木村のおじいちゃんとおばあちゃん。
    半端なくカッコ良かった。

    閉ざされた空間でのやりとり。
    タイムリミットが迫る中、それぞれの事情を抱えた殺し屋たちが動き回るストーリーはスピード感もあって少しも飽きさせない。
    次にこの殺し屋たちに会えるのはいつになるだろうか。
    次回作でまた鈴木に会えるだろうか。それを楽しみに続編を待ちたいと思う。

  • じっくり読みたいのに、面白すぎて読み急いでしまう。

  • 2017年3月16日読了。

    ザ・エンターテイメント!
    新幹線の中で繰り広げられる、怪しい稼業屋達のせめぎ合い?

    舞台は東京から盛岡に走る新幹線。これが秀逸。密室でもあり、密室でもない。この特徴を見事にストーリーに活かしている。

    伊坂作品はどれも当てはまるが、無駄な登場人物がなく、「この人は後でどうやってからんでくるんだろうか?」という楽しみがあり、見事なまでにその期待に応えてくれる。

  • 王子は言う「どうしてこんなに思い通りになるんだろうね。人生って甘いね」
    木村雄一は言う「余計な負の情報を与える必要もあるまい」

    狼は言う「ここで逃がしてたまるかよ。借りは返すからな」
    ススメバチは言う「申し訳ありません。ちょっと分かりかねます」

    蜜柑は言う「俺の鍵のことは何か言っていなかったか」
    檸檬は言う「おまえはディーゼルだ」
    七尾は言う「何でこんなところに蛇がいるんだ」
    真莉亜は言う「君はたぶん、みんなの不幸を背負って、肩代わりしているんじゃないの」

    木村繁は言う「いい知らせと悪い知らせがある」
    槿は言う「古くから存在しているものには、敬意を感じる。長く生きていることは、それだけで、優秀だってことだ。」

    木村茂は言う「大人を馬鹿にするなよ」
    木村晃子は言う「わたしたちの孫に手を出したのに、楽に死ねると思ったの?」

    鈴木は言う「生きてるみたいに生きてみようと思ったんですよ」

    ◎木村さんとこの「渉」くんが無事に目が覚めて本当に良かった。

    ◎渉くんのじっちゃん・ばっちゃんコンビがいいところを全部持ってった。ただし、じっちゃん・ばっちゃんともに相当ご立腹である。
    ※寝起きの悪い伝説の殺し屋はじっちゃんだったサプライズ。

    ◎仙台湾で小さな死体が発見
    おそらく王子なのでは?
    (作中では、そうかもしれないし、違うかもしれない。と王子であるとは明言していない)

    ◎木村繁さんは仲介屋だった。

    ◎檸檬と蜜柑のやりとりが面白かった。

    ◎スズメバチ(女性)が消された
    今後は男性ソロとなるか?

    ◎桃が好きだという業者はたいがいいなくなる
    蝉の他に檸檬・蜜柑が追加される。

    ◎上野で降りるはずが、盛岡まで降りられなかった七尾

    ◎中二病の王子14歳(中二)という設定
    流石です。伊坂さん。
    さらにサイコパスっぽいので手に負えない。
    この作品において、ある意味すべての「悪意」を背負った人物でもある。王子というのも、周りが言っているのではなく名字だから。外見だけならばモテ要素満載の人物であろう。

    グラスホッパーでもそうでしたが、この業界入れ替りが激しいです。いつの間にか「殺し屋」シリーズと呼称されていて、もしかして続いていくのかしら?そして前作で生き残った人たちは「伝説」となり、メンバーチェンジしていくのかな?

  • グラスホッパーより断然面白かった。殺し屋たちを出し抜く頭脳を持つ中学生の存在が物語を格段に面白くしている。最終的にこの中学生が死ぬより辛いくらい痛めつけられることを読者は心から願うと思う。
    物語としては面白いけど、胸糞悪く、今まで読んだ本の中でも特に気分の悪くなる話だった。これは自分の好みの問題だが、もう二度と読みたくない。

  • う〜ん、イマイチでした。今まで読んだ伊坂作品の中では一番好みではなかったかも。物語のテンポが悪くて、あまり作品に入り込めなかったのと、独特の哲学的で洒落た会話が少なかったのが残念だったかな。

    1つ共感したのは、作中で何度か出てくる「なぜ人を殺してはいけないのか?」という問いに対する作者の見解。今まで自分でも何度か考えたことのある問題だけど、作者の見解には思わず唸らされました。自分の子供から問われたら、似たような回答をするかもしれないなぁ。

  • 登場人物それぞれの視点に場面がかわり、気付けば読み終わっていた。
    中二病をこじらせると大変なことになる。
    木村雄一が頭の中でどうしても遠藤憲一さんの顔になる。

  • 図書館にあって、なにげに借りてみたら、グラスホッパーの話が絡んでましたね。

    まあ、とにかく中学生にはヘドがでました。

    人生、彼の思うようにいかなくて、よかったです。

    そのほかの人物も、会話のテンポがいいのが、相変わらずの伊坂さんっぷりです。

  • ヤバイ。面白かった。これはヤバイ。

  • 悪に対抗できるのは勇気。木村夫妻かっこいい2017.1.28 3

  • 東北新幹線を舞台に魅力的な登場人物たちの軽妙な会話で紡がれる物語。
    『グラスホッパー』の後の話ではありますが、私のように前の内容を忘れてしまってても楽しめました。『きかんしゃトーマス』を知ってたおかげで2割増しぐらいで楽しめたのは息子のおかげですが。
    若干、伏線を回収しきれていない部分もあるものの、お腹いっぱいになるぐらい堪能できました。厚さは結構あるのに、まだもうちょっとこの新幹線に乗っていたかったです。

  • 複雑に絡み合う殺し屋たちのストーリー。仙台行きの新幹線の車内だけでこんなにも見事な展開、、素晴らしい!殺し屋たちそれぞれ個性がたっているし、凶悪な中学生はとことん胸糞悪い。個人的には果物のコンビが大好き。伏線もきちんと回収されたし、ラストは納得。ハラハラしながら読めます。「グラスホッパー」を先に読んだ方がいいよ!

  • 借りてきた本をさて読もうと開いて、判子の押された出だしに、グラスホッパーの続編だ!!とワクワクしました。
    前回は久しぶりのカットバック方式に慣れずにゆっくり読んでいたけれど、今回は面白くて一気に読んでしまった。
    前作の登場人物が出てきたのが良かったし、生意気な中学生にはハラハラしっぱなしだったけど、面白く読めた。
    最終的にどうなったのか?気になるところだけど、もしかするとまた続きが読める日がくるのかな、と楽しみ。

  • ハリーの災難に似てる

全678件中 1 - 25件を表示

マリアビートル (角川文庫)に関連するまとめ

マリアビートル (角川文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

マリアビートル (角川文庫)の作品紹介

酒浸りの元殺し屋「木村」。狡猾な中学生「王子」。腕利きの二人組「蜜柑」「檸檬」。運の悪い殺し屋「七尾」。物騒な奴らを乗せた新幹線は疾走する! 『グラスホッパー』に続く、殺し屋たちの狂想曲。

マリアビートル (角川文庫)の単行本

マリアビートル (角川文庫)のAudible版

マリアビートル (角川文庫)のKindle版

ツイートする