狙撃 地下捜査官 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 73
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041009857

作品紹介・あらすじ

警察官を内偵する特別監察官に任命された上月涼子は、上司の鎮目とともに警察組織内の闇を追うことに。やがて警察庁長官狙撃事件の真相を示すディスクを入手するが、組織を揺るがす陰謀に巻き込まれ――!?

感想・レビュー・書評

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  • 目次からして短編集かと思いきや、あのオウム真理教が関わった警察庁長官狙撃事件がモデルの長編だった。
    ひょんなことから警視庁特務観察室へ異動となった女性刑事を主人公。
    彼女が、狙撃事件の真相が記録されたディスクを巡っての、事件当時者が絡む公安と観察室との抗争劇に巻き込まれる。
    どちらが味方でどっちが敵か、目まぐるしく展開する状況につい頁をめくってしまう。
    ブクログのレビューがこれほど好悪極端に分かれている作品も珍しいのでは。

  • 空手四段の美人刑事・上月涼子は、所轄から警視庁特務監察室への異動を命じられる。任務はキャリア警察官の内偵調査。冷徹で優秀な上司・鎮目竜二警視正のもと、囮捜査などに奮闘する涼子はやがて、公安を裏切った男を匿い、1枚のディスクを入手する。それは14年前の警察庁長官狙撃事件の重要な手がかりだった。隠されていた証拠が示す衝撃の真実とは!?

  • 勢いだけで、何とか最後まで読みましたが、登場人物がみんな薄っぺらい感じがしました。
    主人公が鎮目さんのことを好きになるのも唐突だし、カメレオンと評される成瀬さんの鎮目さんへの忠誠心も違和感あるし、宮田さんの最後の行動も私には納得できないし。
    主人公の29歳を称して、女としての賞味期限がもうすぐ切れる、みたいな描写があって、まあ言いたいことはわかるけど、アラフォーの私にはムッとする言葉だったので、ケチつけたくなっただけかもしれませんが。

  • 警察って、一体何なのか?ちょっと怖い。

  • ここ10年ぐらい、私にとって刑事モノと言えば誉田哲也か永瀬隼介です。
    したがって期待が大きかっただけに...。
    涼子の未熟さは人間っぽくて不快ではありませんでした。
    物語も主要人物が容赦なく亡くなるなど、永瀬さんらしくてイイと思います。
    それより新たな登場人物の強さがそれまでのツワモノを上回ってしまう場面が複数あり、キャラがブレる感じがしました。
    主人公が健在なので、続編に期待してしまいます。

  • 実際にあった警察庁長官狙撃事件、オウム真理教などをモチーフに、警察キャリア制度や刑事警察と公安警察の確執に切り込む作品。
    キャリアや公安の問題って、軽重入り混じった作品が取り上げ過ぎたおかげで却って陳腐化してしまい、最早どこまでが事実かなんて関心が薄れてしまっているように思う。

  • ごみ

  • 140213

  • 予想以上に面白い。「刑事の骨」とは、また一味違う。

  • 同作者の「Dojo」が非常に面白かったので手に取ってみた本作は、警視庁特務監査室という「警察の警察」的機関を描いた作品。

    空手アクションが満載だった「Dojo」よりも、組織間の確執などに重点が置かれているためか、大分地味な印象を受けます。女性の主人公が活躍するのも序盤の変態逮捕のところだけで、ラストシーンは事件の規模に対して比例しない役職の顔が並ぶ点がそこそこ面白くありましたが、「Dojo」的なアクションを期待してしまっていたので、肩すかしな印象を受けてしまいました…

    そんな先入観がなければもう少し楽しめたかも。

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著者プロフィール

永瀬隼介

1960年鹿児島県生まれ。國學院大學卒。週刊誌記者を経てフリージャーナリストとなり、祝康成名義で『真相はこれだ! 「昭和」8大事件を撃つ』を刊行するなど事件ノンフィクションを中心に活躍。2000年『サイレントボーダー』で小説デビュー。事件現場で培った取材力を活かし、現代の深部を抉る骨太のサスペンスや犯罪小説を発表している。近著に『帝の毒薬』『カミカゼ』『三日間の相棒』『白い疵 英雄の死』『12月の向日葵』など。ノンフィクションに『19歳 一家四人惨殺犯の告白』などがある。

「2022年 『殺し屋の息子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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